『9.オススメの本を知りたい』のカテゴリの記事では、他の記事の中で引用した本について、詳しくご紹介します。
どの本も、私自身が実際に読み、
などの感想をもち、自信をもってオススメできる本となります。
ぜひ、興味を持たれた場合は、一度、本を読んでみてください!(私自身が読んでいない本、自信をもってオススメできない本は、引用もしませんし、ご紹介もしませんので)
今回の記事でご紹介する本は、
・赤羽 雄二著 『ゼロ秒思考』
です。
この本は、オススメ度「★★」です。1回でも読めば、瞬時に現状を認識して課題を整理し、解決策を考え意思決定できるようになる「ゼロ秒思考」を、どのように体得すれば良いかが分かりますので、1回読んだあとは、「ゼロ秒思考」を自分のものにできるまで鍛練あるのみです!
目次
赤羽 雄二さんは、どんな人?
東大卒・元マッキンゼーの思考を洗練させるプロ中のプロ
『ゼロ秒思考』の著者紹介によると
東京大学工学部を1978年に卒業後、小松製作所で建設現場用ダンプトラックの設計・開発に携わる。
1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学博士、修士上級課程を終了。
1986年、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新規事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。
最近は、大企業の経営改革、経営人材育成、新規事業創出、オープンイノベーションにも積極的に取り組んでいる。
赤羽 雄二著 『ゼロ秒思考』(2013)
とあります。
「むちゃくちゃ高学歴やし、キャリア(経歴)もスゴ過ぎる、、、」「だから、本の内容もかなり難解なのでは、、、?」
と思われたかもしれませんが、
『ゼロ秒思考』の内容自体は、非常に簡潔で、分かり易いです。
『5-1.短時間で成果を残すには、高生産性を追求すること』の記事で引用した『生産性』の著者である伊賀 泰代さんも元マッキンゼーですが、本の内容は、非常に簡潔で分かり易いです。
おそらく、マッキンゼーでは、(マッキンゼーに限らず著名な外資系企業では)本質を捉えること、そして、それを簡潔に分かり易く伝えることが徹底されているため、本の内容も非常に簡潔で分かり易くなると考えられます!
私が今まで読んだマッキンゼーの方(元マッキンゼーの方も含む)が書いた本で、難解で読みにくかった本はありません。
本のコンセプトも伝えたいメッセージも明確であり、読みやすく、かつ、気づきや学びが多い本ばかりで、本書も例にもれず、非常に簡潔で分かり易い内容となっています!
どんな人にオススメなのか?
自分の考えを深めたい人、思考を洗練させたい人
本書『ゼロ秒思考』は、
- 自分の考えを、もっともっと深めたい人
- 思考を、磨きに磨いて洗練させたい人
- 瞬時に、現状の課題を整理し、解決策を考え意思決定したい人
- 経営戦略、マーケティング、営業、エンジニアなどアイデアを出す必要がある人
など、ほぼすべてのビジネスパーソンにオススメです!
ゼロ秒思考とは?
瞬時に、現状の課題を整理し、解決策を考え意思決定できること
本書のタイトルを見て、
そもそも「ゼロ秒思考」って何なん!?
と思われたかもしれませんが、
本書の中で、
ゼロ秒思考とは、瞬時に現状を認識して、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できること。
迷っている時間はゼロ、思い悩んでる時間もゼロ。
赤羽 雄二著 『ゼロ秒思考』(2013)
とあります。
瞬時に現状を認識して、課題を整理し、解決策を考え、意思決定までできる、、、なんて、まるで夢のようですよね!? そんなことが本当にできるならしたいですし、誰もがそんな脳みそになりたいハズです!
私も初めて「ゼロ秒思考とは何か」という部分を読んだときは、
「ホンマかいな、、、」「誰でもゼロ秒思考を手に入れるのはムリやろ、、、」
という、懐疑心が強かったです(笑)
どうすれば、ゼロ秒思考を体得できるのか?
毎日10分だけメモを書くのみ!
誰もができるものなら手に入れたい「ゼロ秒思考」ですが、「ゼロ秒思考」を手に入れるためには、
A4用紙を横置きにし、1件(1タイトル)1ページで、1ページに4~6行、各行20~30字、1ページを1分以内で、毎日10ページ分メモを書く。
したがって、毎日10分だけメモを書くのみ。
赤羽 雄二著 『ゼロ秒思考』(2013)
とあります。
「メモの内容は、どんなもの?」「具体的に、どれぐらい書けば良いの?」
と思われたかもしれませんが、
具体的なメモの内容と文字数は、下記のようになります。
タイトル:自分の人生で本当に達成したいことは何か?
- 生きている限り、妻と子供の役に立ち続けたい、笑顔に、幸せにし続けたい
- 日々の生活を、感謝の心と、感謝の心からなる笑顔で溢れさせたい
- 世帯年収で、1,000万円以上を確保し続けたい
- 家族を幸せにし続けるためにも、ずっと自己研鑽を続けたい
- 「超高速・並行・反復」によるインプットと、「書き出す・まとめる・伝える」によるアウトプットを継続したい
- 挑戦と失敗から、貪欲に学び続けたい=試行錯誤を続けたい
「えっ、メモ書きをするだけ?」「それだけで、ゼロ秒思考が手に入るの!?」
と思われたかもしれませんが、本当に「メモ書きをするだけ」です。
しかし、この「メモ書き」を実践するのが大変であり、「言うは易く行うは難し」で、
実際に、私も
「よし、出来そうやしやってみよう!」「なんせ、毎日メモ書きするだけやし!」
と思って実践してみたのですが、
- まず、1ページ1分以内に4~6行、各行20~30字というのが書けない(時間が足りない。言葉が出てこない)
- 次に、毎日10件(10タイトル)を書いていると、すぐにメモ書きをするタイトルが尽きる(論点が尽きる)
という壁にぶち当たりました、、、
普段から思考(考え)を、すぐに書き出す(言葉にする)という訓練をしておかないと、タイトル(論点)を与えられたときに、1分以内に4~6行、各行20~30字を書ききることができません。
「あれっ、このタイトル(論点)に対する自分の考えって何やろ、、、」「言葉でどう表現するのが良いのかな、、、」
と手が止まってしまいます。
初めのうちは、自分の考えをすぐに言葉にできないことに、もどかしさも感じます。
また、毎日10件(10タイトル)ということは、毎月約300件(300タイトル)となるので、常日頃から、「自分の中で、考えが整理されていない課題やテーマ(論点)」を探し続けることも必要です。
同じタイトルで納得がいく(考えが空っぽになる)まで、複数ページに渡ってメモ書きをしてもOKですが、タイトルの重複を認めたとしても、1年間で、約3,000~3,650タイトルの課題やテーマ(論点)を探す必要があり、かなりの量です!
ゼロ秒思考を実践すると、どうなるのか?
考えを言語化するスピードが速くなり、思考が洗練される
「自分の中で、考えが整理されていない課題やテーマ(論点)は何か?」ということを見つけては、その課題やテーマ(論点)に対する自分の考えを1分以内に4~6行、各行20~30字書き出す
ということを、1日10件(10タイトル)分繰り返すことで、どんどん自分の考えを言葉にするのが速くなっていき、
更に、半年~1年と継続することで、様々な課題やテーマ(論点)に対して、自分の考えが洗練されていきます。
自分の考え(思考)が洗練されるというのは、様々な課題やテーマ(論点)に対して、自分の考えが整理されて明確になり、自分が「何を重要と考えるか」がパッと言えるようになるということです!
私自身は、まだまだ(まだまだ、まだまだ、まだまだ、、、本当にまだまだ)「ゼロ秒思考」の域に達してはいませんが、メモ書きを始める前と比較すると、自分の考えを言語化するスピードが速くなったことと、自分の考え(思考)が洗練されてきたことを実感することができます。
また、数ヶ月間継続すると、紙の量がスゴイことになります!
1ヶ月に約300枚なので、3ヶ月で約900枚、半年で約1,800枚となり、書いてきた紙の量をみると、達成感と充実感を味わうことができます。
ただし、紙の保管スペースも相当なものになるので、私は「ゼロ秒思考」の実践を始める前に、まず部屋の整理をしました、、、
そして、誰にも(妻にも子供にも)見られない場所に、紙の保管スペースを確保してから、実践を開始しました! メモ書きでは、自分の考えをありのまま、とにかく書き出すことになり、見られたら恥ずかしいことばかりなので(笑)
まとめ
- 「ゼロ秒思考」とは、瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できること。迷っている時間も、思い悩んでる時間もゼロ。
- 「ゼロ秒思考」を手に入れるためには、A4用紙を横置きにし、1件(1タイトル)1ページで、1ページに4~6行、各行20~30字、1ページを1分以内、毎日10ページ分メモを書くこと
- とにかく、毎日10分だけメモを書くことを継続すること
ぜひ、あなたも『ゼロ秒思考』の本を読んで、A4用紙1日10枚(10タイトル)のメモ書きを実践してみてください!
ぶっちゃけて言いますと、別に『ゼロ秒思考』の本を読まなくても良いので、A4用紙1日10枚(10タイトル)のメモ書きを実践してみてください!(笑)
あなたも、必ず、自分の考えを言葉にするスピードが速くなること、自分の思考が洗練されていくことを実感できるようになります。
「瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できる」という「ゼロ秒思考」の領域に達することは、すぐにはできないですが、
メモ書きを継続することで、少しでも「ゼロ秒思考」に近づき、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
「本当に読んで良かった!」「気づきや学びが非常に多かった!」「考え方を変えることができた!」「この本が人生を変えたと言っても過言ではない!!」