『9.オススメの本を知りたい』のカテゴリの記事では、他の記事の中で引用した本について、詳しくご紹介します。
どの本も、私自身が実際に読み、
などの感想をもち、自信をもってオススメできる本となります。
ぜひ、興味を持たれた場合は、一度、本を読んでみてください!(私自身が読んでいない本、自信をもってオススメできない本は、引用もしませんし、ご紹介もしませんので)
今回の記事でご紹介する本は、
・寺田 昌嗣 著 『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』
です。
この本は、オススメ度「★★★」です。ぜひ、2~3回反復して読むことで、誰でも本を超高速で読むことができる速読メソッドである「フォーカス・リーディング」を習得して、いつでも使えるようにしてください! 本などの文書を超高速で読めて損をすることは絶対に無いです!
目次
寺田 昌嗣さんは、どんな人?
7年かけて独自の速読メソッドを完成させた元高校教諭
『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』の著者紹介によると
株式会社J-エデュケーション代表。名古屋大学(法学部)卒。元福岡県立高校公民科教諭。
高校時代に「1冊を1分」をうたう速読に挫折。7年かけて独自の速読メソッドを完成。
2001年に教職を辞して独立し、その指導と普及に当たる。学習のための読書に最適化された実用性と98%という習得率の高さから、大学の授業や企業の社員研修として採用され、主催する講座は、多数のビジネス書ベストセラー作家がクチコミで門を叩く人気ぶり。
現在、速読技術と独自に開発した高速学習メソッドとを体系化した「アカデミックな読書法」の完成を目指して、九州大学大学院(教育学)博士後期課程に在籍し、「読書教育」と「学習戦略」の研究に取り組んでいる。
寺田 昌嗣 著 『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』(2019)
とあります。
寺田 昌嗣さん自身が、一度「1冊1分」をうたう速読に挫折しており、また、98%という習得率の高さからも分かるように、本書の内容は、とても具体的かつ現実的です。
「速読は、スポーツと同じで、練習すれば誰でもできるようになる!」というキャッチコピーと、大学の授業や企業の社員研修として採用されていることからも、本書の内容に、再現性があることが分かります。
「えっ、速読はスポーツと同じなの、、、?」「ホンマに練習すれば誰でもできるようになるの!?」
と思われたかもしれませんが、
大学教育でも採用されているので、他の速読メソッドよりは、確実に信頼できます。
『1-6.思考を変え人生を変える方法(6)どうすれば本を超高速で読めるのか?』の記事でも書いているのですが、
私も「本のまるごと画像インプット」(本の内容を一瞬で頭の中に取り込むというもの)に憧れ、速読に挫折した経験があります、、、
過去の挫折の経験から、速読というものに対する猜疑心はありましたが、『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』で速読できるようにならなければ、もう速読を諦めるつもりで、本書を購入して、速読メソッドを習得しました!
どんな人にオススメなのか?
本などの文書を超高速で読めるようになりたいすべての人
本書『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』は、
- 読みたい本(文書)があるけど、時間がなくて読めない、、、
- 読みたい本(文書)を買ったけど、山積みのまま放置されている、、、
- 読みたい本(文書)を読んでいるけど、時間がかかって読み切れない、、、
- たくさんの時間をかけて読んだ割に、あまり活かせて(内容を覚えて)いない、、、
- 速読できる人(短時間で読んで、本の内容を即使える人)に憧れる、、、
など、本などの文書を超高速で読めるようになりたいすべての人にオススメです!
なぜ、フォーカス・リーディングが必要なのか?
情報の大洪水が起こっている、現代の情報化社会を生き抜くため
現在、世の中には、本も含めて、ありとあらゆる情報で溢れています。
もう、情報が溢れ過ぎていて、すべてを消化するのは不可能です、、、
そんな情報の大洪水が起きている時代の中で、情報化社会を生き抜いていくためにも
- 自分にとって有益な情報を選び抜くこと
- 選択した情報を可能な限り素早くインプットすること
- すぐにでも自身の生活や仕事で最大限に活用すること
が求められます。
情報化社会を生き抜くためにも、「フォーカス・リーディング」を習得することで、「1冊10分のスピード」を手に入れ、有益な情報をどんどん素早く大量にインプットし、自身の生活や仕事で使える場面を見極めて、すぐにでも最大限に活用していく必要があります。
誰でも練習次第で、本などの文書を超高速に読むことができる速読メソッドである「フォーカス・リーディング」を習得することで、「1冊10分のスピード」を手に入れることは、情報化社会を生きていくうえで、強力な武器になります。
フォーカス・リーディングは、他の速読本と何が異なるのか?
本書の目的は、クールなまでに計算高い「要領の良い読書」
本書『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』で書かれている速読メソッドは、
・本の内容が瞬時に全て画像としてインプットされ、何ページの何行目は何が書かれている? という質問に瞬時に答えられる
というものではありません、、、
そのような「本のまるごと画像インプット」には憧れますし、私もできるものならしたいですが、今まで何度それを実践しようと努力しても、全くできるようにはなりませんでした(泣)
本書の目的は、
「要領のいい読書」ができるようになること。
具体的に「要領のいい読書」とは、「ちょっと気になる新刊書をサクッと処理して成果につなげていける読書」「分厚い本でも、自分のほしいポイントを要領よく押さえて成長につなげていける読書」のこと。
また、「読書の達人」と呼ばれる人達が持っている、「全体が俯瞰できていて、手際が良く、そつがない。」「クールなまでに計算高い」という二つの条件を持てるようになること。
寺田 昌嗣 著 『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』(2019)
となります。
目指すべきは、あくまで「要領のいい読書」であり、「本のまるごと画像インプット」ではありません。
他の速読系の本とは、目的が異なります。
「サクッと処理する」「ポイントを要領よくおさえる」とあるように、本を隅から隅まで速く読むことはせず、「全体を俯瞰」したうえで、自分の得たい情報だけを「クールなまでに計算高く」抜き取るということを目的としています。
自分の得たい情報を抜き取れれば、本を全て読む必要は無くなるので、(自分の得たい情報を抜き取って、すぐにでも使うこと、実践で活かすことの方が重要ですので)厳密には、速読ではないのかもしれません。
(読まないで良いと判断した部分は読まないので)イメージとしては、情報の高速抜き取りとなります。
今まで読んできた速読本は、(右脳の能力を発揮して)「本の内容を瞬時に記憶する」というものばかりで、自分の得たい情報だけを素早く抜き取る(そして、すぐにでも使う)「要領のいい読書」を目的としたものではありませんでした!
要領の良さとは?
「フォーカス・リーディング」では、「要領のいい読書」を目的としていますが、そもそも「要領の良さ」とはどういうことでしょうか?
「要領のいい人」とは?
これは、仕事をするうえで、「要領のいい人」を想像すると分かり易いです。
「要領のいい人」は、必ず「全体を俯瞰」しています。
「業界の中で、自社の立ち位置はどこなのか?」「業界を牽引する立場にあるのか?」「業界のリーダーに追随する立場なのか?」「それとも、狭い範囲のニッチ市場を狙う立場なのか?」「自社の独自性は何なのか?」
とか
「競合他社と戦わずして勝つにはどうすれば良いのか?」「どのように、自社の独自性とニーズがマッチする顧客との接点を持てば良いのか?」「売込みに行くのではなく、顧客側から欲しいと言ってもらうには、どんな工夫が必要なのか?」
など、「全体を俯瞰」して戦略的にものごとを考えるクセが染みついています。
そして、いざ、方向性が決まれば、次は、「クールなまでに計算高く」行動しています。
具体的には、「全体を俯瞰」して戦略的に定めた顧客から、自分から売り込まずに顧客側から欲しいと言ってもらい、自社の独自性を最大限に活用することで、競合他社と戦わずして勝ち、
更に、最高に満足させ続けることで、継続的に商品やサービスを購入してもらえるようにすることを
「どうすれば、いかに短時間で、いかに少ない労力で達成できるのか?」
考えて行動しています。
「クールなまでに計算高い」人は、常に「いかにコストパフォーマンス(投資対効果)を最大化させるか?」を徹底的に考えて行動しており、時間もエネルギー(気力と体力)もお金も、決してムダにすることはありません!
「要領の良い読書」をするには?
読書をするうえでも、「要領のいい人」が仕事をするように、
「全体を俯瞰して」ものごとを戦略的に考えて、「クールなまでに計算高く」コストパフォーマンス(投資対効果)を最大化させられるような「要領のいい読書」をすることが重要です。
そして、「要領のいい読書」をするには、『5-7.短時間で成果を残す原則(6)簡単で強力な論理思考を使う』の記事でご紹介した、「Why・What・How」を考えるのが有効です。
- Why:そもそもなぜ読書(情報収集)をするのか? 読書(情報収集)をする目的やゴールは何なのか?
- What:読書(情報収集)をする目的やゴールを達成するためには、どの本(どの情報)を読むのが最適なのか?
- How:読書(情報収集)をする目的やゴールを達成するためには、どのように読めば良いのか?素早く全体を俯瞰し、全体概要と要点だけ掴めばそれで十分なのか?それとも、一字一句読んで記憶しておくことが重要なのか?
「要領のいい読書」をするためには、まず、読書(情報収集)をする目的やゴールを明確化し、そもそもどの本(どの情報)を読むべきか?を決めることから始めます。
どれだけ、本が速く読めるようになったとしても、そもそも目的やゴールを達成できない(達成にほとんど貢献しない)本を読んでしまったら、それだけ目的やゴールの達成から遠ざかってしまいます、、、
なので、
「どの本(どの情報)を読めば、目的やゴールの達成に直結するか?」
を選び抜くことが重要となります。
例えば、新規のお客様に訪問する機会がある場合、「経営層に会うのか?」「現場のリーダーに会うのか?」でインプットしておくべき情報が異なります。
経営層に会う場合は、現場の課題よりも、経営課題を優先してインプットしておく必要がありますので、業界全体の課題が分かる本、業界全体の勢力図が分かる本などを読む必要があります。
むしろ、本にこだわる必要もなく、お客様の会社のWebサイトから、IR情報を網羅して読んでおく、中期経営計画をダウンロードして、徹底的に読み込んでおくことの方が重要になります。
逆に、現場のリーダーに会う場合は、経営課題よりも現場の課題の方を優先してインプットしておく必要がありますので、現場の課題が分かる本、現場の一連のプロセスなどが分かる本などを読む必要があります。
以前、製造業のお客様に新規訪問し、現場のリーダーの方々にお会いできる機会をもらえた際に、尊敬できる先輩が、お客様の製造プロセスの本を2~3冊読み込み、製造プロセスについて全体を把握したうえで、
「製造プロセスの中で、ここに課題があることが多いのですが、貴社ではどうですか?」「貴社では、何か独自の製造プロセスはありますか!?」
など、適切な質問をして、お客様も
「そうそう!この製造プロセスは、ウチも課題が多いねん!」「●●の製造プロセスが独自で、ここはウチならではの課題があるねん!」
などと回答して、初めて訪問したにも関わらず、製造プロセスにおける課題について、お客様と議論していたのをみたとき、目指すべきはこの状態だと痛感しました。
お客様の課題は、お客様にヒアリングしてみないと分かりませんが、一般的な製造プロセスは、本を読めば分かる部分が多々あります。
それを事前にインプットしていなければ、本来お客様の課題を聞くことが重要であるのに、お客様にそもそもの製造プロセスについての質問ばかりしてしまうことになります。
その商談以降、私も訪問目的に合わせた事前インプットを怠らないように心がけています。
達成したい目的やゴールによって、そもそもインプットすべき本(情報)が異なるので、まずは、読書(情報収集)をする目的やゴールを明確化し、「そもそもどの本(どの情報)を読むべきか?」を決めることが大切です。
そして、読むべき本(情報)の読み方ですが、日常生活でも、仕事をするうえでも、基本的に、素早く全体を俯瞰し、全体像と要点をしっかり掴むことが重要となります!
一字一句読んで記憶しておくことが必要なのは、内容を「一字一句答えさせられるテスト」を受けるときぐらいです(笑) 資格試験でも、テキストの内容を「一字一句答えさせられる」ということは少ないので、ほぼ不要と言えます!
どうすれば、フォーカス・リーディングができるようになるのか?
スポーツ同様に、「心・技・体」に分解して、一つ一つ習得していく
『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』では、「要領のいい読書」を行うことで、「1冊10分のスピード」を手に入れるために必要なことを、誰でも実践できるように、「心・技・体」に分解して、詳しく解説しています。
今まで読んできた速読本で、速読の方法を「心・技・体」に分解して解説している本はありませんでした。
「心・技・体」に分解して、一つ一つ習得していくプロセスは、まさにスポーツと同じです。
スポーツが少しずつ上達するように、速読も少しずつ上達するようになります。
私も、もちろん初めから「1冊10分」というスピードが実現できた訳ではありませんが、スポーツと同様に、反復練習することで、徐々に読むスピードが速くなっていきました!
実際は、読むスピードが速くなるというより、情報の取捨選択がうまくなっていくという感覚で、
自分の欲しい情報が何かを明確にしたうえで、欲しい情報を素早く抜き取るのがうまくなりました。
自分の目的やゴールと照らし合わせて、不要だと判断した内容はそもそも読まないので、読むのが速くなったかどうかは定かではありませんが、欲しい情報を素早く見つけて、すぐに使えるようになりました!
本書の中では「1日30分本屋で立ち読みする」という反復練習の方法が紹介されていますが、私は、図書館で大量に本を予約して借りて、大量に読むことで反復練習して、速読の「心・技・体」を磨いていきました!
まとめ
- 本書では、「要領のいい読書」ができるようになることを目的としていること
- 「要領のいい読書」には、「全体を俯瞰すること」と「クールなまでに計算高いこと」が大切で、「1冊10分のスピードを手に入れる」ために必要なスキルを「心・技・体」に分解して、誰でも一つ一つ習得できること
- 本書の速読メソッドは、内容が現実的かつ具体的で、再現性もあること
私は、『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』を読むことで「要領のいい読書」ができるようになったと同時に、仕事も要領よく行うことができるようになりました。
「全体を俯瞰すること」「クールなまでに計算高く行動すること」は、仕事をするうえでも重要であり、その力を「要領のいい読書」を積み重ねることで養うことが可能です。
ぜひ、あなたも『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』を読むことで、「要領のいい読書」ができるようになってください!
「要領のいい読書」ができるようになることで、仕事をするうえでも「要領のいい人」になることができ、
仕事を要領よくこなすこと、すなわち、短時間に成果を残せるようになることで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
「本当に読んで良かった」「考え方を変えることができた」「気づきや学びが非常に多かった」「この本が人生を変えたと言っても過言ではない!」