『7.悩みごとを解決したい』のカテゴリの記事では、私自身がこれまで悩んできたこと、そして、『お問い合わせ』からいただいた「お悩みごと」に対して、
などについて、詳しく解説します。
ぜひ、あなたも日常生活や仕事で悩んでいる場合は『お問い合わせ』からご相談ください!
今回の「お悩みごと」は、
・仕事のモチベーションが上がらない、、、
です。
「今期の売上(利益)総額が多い上位3名には、臨時報酬(ボーナス)出します!」と言われても、あまりモチベーションは上がらないですよね、、、 科学的にも報酬などの外的な動機付けでは、やる気が起きない(継続しない)ことが明らかで、やる気を引き出すには、内的な動機付けが必要です!
目次
モチベーションを上げるための、3つの要素とは?
『3-16.心をフロー状態に保つ考え方(12)人をコントロールしない』の記事でもご紹介したのですが、
仕事に限らず、人のモチベーションを上げる(やる気を引き出す)ための、3つの要素とは?
- Purpose:目的
- Autonomy:自主性
- Mastery:成長
となります。
Purpose:目的
まず、人が何かに取り組む際に、その取り組みに対する「モチベーションが上がるかどうか?(やる気が出るかどうか?)」の一番のカギを握るのは、目的です。
- その取り組みの目的は何か?
- 一体、何のためにその取り組みをするのか?
- その取り組みをすることで、達成したいこと(ゴール)は何なのか?
という問いかけに対して、
- その取り組みの目的は、「今までの自分を変えて、将来をより良いものにすること」
- 「今までの挫折や失敗を糧にして、自分の力で人生を変える」ために取り組む!
- その取り組みにより「●年後の12月31日までに、▲億円の資産を形成する!!」
など、取り組みに対する目的やゴール(達成したいこと)が完全に明確で、何よりも優先して取り組みたいと思える目的、寝ても覚めても頭から離れず、絶対に達成したいと思えるゴールであれば、必ずモチベーションは上がります。(必ずやる気が出ます)
逆に、取り組みに対する目的やゴールが不明確で、
「そもそも、この取り組みをしている目的って何やったっけ、、、?」「一体、なんでこんなしんどい想いをしなアカンのやったっけ、、、」「これだけの取り組みをして、何を達成したいんやったっけ、、、」
などと目的やゴールに対して疑問を感じたり、目的が明確でも、
「自分にとって、全然魅力的じゃない目的やな、、、」「そんな目的どうでもええしな、、、」「というか、自分で決めた目的でもないしな、、、」
などと、他の取り組みと比べても、優先したいと思えない目的であったり、
「こんなしんどい想いしてまで、達成したいことじゃないしな、、、」「無我夢中で取り組んでまで、達成したいことでもないな、、、」「誰に何と言われようとも、どんな試練があっても、耐え抜いて達成したい訳でもないな、、、」
などと、どんなことが起こったとしても、絶対に達成したいと思えないゴールであったら、モチベーションは上がりません。(やる気は出ません)
目的やゴールを「いかに、自分にとって魅力的なものにできるか?」「寝ても覚めても頭から離れず、ワクワクするものにできるか?」によって、その取り組に対するモチベーションが上がるかどうか?(やる気が出るか?)がほぼ決まります!
Autonomy:自主性
次に、取り組みに対する「モチベーションが上がるかどうか?(やる気が出るかどうか?)」が大きく左右されるのは、「自主性を発揮できるかどうか?」であり、すなわち、
- その取り組みの目的やゴールを設定する際に、自分の意見がどれだけ反映されるか?
- 取り組みの途中で直面する課題に対する解決策の決定など、意思決定に参加できるか?
- その取り組み自体に対する自由度が高いか? 様々なアイデアを試すことができるか?
となります。
誰しもが、
「自分の人生の方向は、自分で決めたい!」「自分の意見を聞いて欲しいし、意思決定にも参加したい!」「自分なりのアイデアを試してみたい!!」
と思っており、決められたことだけ、指示されたことだけを淡々とやれば良いのであれば、面白味は全くなく、モチベーションが上がるハズもありません。(やる気も枯れてしまいます、、、)
「やるべきことが100%決まってるなら、機械とかITツールに任せれば良いやん!」「わざわざ、人がやる必要ないやん!!」
と思う(反発する)のは、当たり前です。
工場の製造ラインでも、「もっと生産性を向上できないか?」「より短時間で、より少ないコストで、同じもの、今以上のものが作れないか?」が日々試行錯誤されており、自主性を発揮できてこそ、モチベーションも上がります!
Mastery:成長
そもそも、何かの取り組みを始める段階では、目的や自主性がモチベーションを上げるために必須ですが、(そもそも、目的が不明確で、自主性を発揮できないなら、取り組みを始めたいとも思えないので、、、)
取り組みを始めた後に、目的やゴールを達成できるまで、取り組みを継続していくうえでは、その取り組みを行っている最中に、日々、成長を実感できることが、すなわち、
- 今まで出来なかったことが、今日は出来るようになった!
- 今まで全然気づけていなかったことに、気付けた!
- これまで知らなかった知識、してこなかった経験が得られた!!
と思えることが、モチベーションの維持・向上に直結します。
何かに取り組んでる最中に、
「これ、昨日とやってること同じやな、、、」「なんか、全然成長(上達)できてないな、、、」「というか、●年前と何も変わってないやん!?」
など、成長を感じられないと、モチベーションはどんどん下がり、最終的には、その取り組みを中断してしまいます、、、
目的やゴールを達成するまで、取り組みを続けるには、どんなに些細なことでも良いので「成長を実感できる」必要があり、本当に小さくて他愛もないことで良いので、日々成長を実感して、モチベーションを維持・向上させることが大切です!
なぜ、仕事のモチベーションを上げるには、内的な動機付けが大切なのか?
なぜ、仕事のモチベーションを上げるには、内的な動機付けが大切なのか?というと、
- 外的な動機付けは、ある条件下でしか機能しないから
です。
外的な動機付けは、ある条件下でしか機能しないから
『3-16.心をフロー状態に保つ考え方(12)人をコントロールしない』の記事の中で引用した
TEDで公開されているプレゼンテーションの1つ(※TEDとは、「Ideas worth spreading」の理念のもと、価値のあるアイデアを世界中に普及させることを目的とした、アメリカの非営利団体により運営管理される組織のことです)
「 The puzzle of motivation 」 (TEDGlobal 2009)
において、プレゼンテーターである Dan Pink 氏は、
「科学が解明したこと」と「ビジネスで行われていること」の間には、食い違いがあること。
「科学が解明したこと」は、 ビジネスでやる気を出させるには、当然のものだとみんなが思っている「報酬と罰(アメとムチ)」による外的な動機付けは、「単純なルール」と「明確な答え」がある場合にしか機能しないこと。
現在(21世紀)の仕事には、「単純なルール」と「明確な答え」などなく、ルールが曖昧で、答えは、そもそも存在するかも分からず、答えを見つけだしたときは、誰もが驚くようなものであること。
「単純なルール」と「明確な答え」がない場合に、人のやる気を引き出すには、「目的(purpose)」「自主性(autonomy)」「成長(mastery)」の3つの要素を軸にした、内的な動機付けが重要であること。
「 The puzzle of motivation 」 by Dan Pink (TEDGlobal 2009)
と伝えています。
上記の通り、「報酬と罰(アメとムチ)」による外的な動機付けは、「単純なルール」と「明確な答え」がある場合にしか機能しません!
現在は、VUCA(ブカまたはブーカ)の時代と呼ばれ、
- Volatility(変動性):課題が予想外、または、不安定で、どの程度続くかも分からない
- Uncertainly(不確実性):問題が起こるかどうか、事前に予見することができない
- Complexity(複雑性):数多くの要素が相互に関連していて、複雑に絡み合っている
- Ambiguity(曖昧性):因果関係が分からず、前例もない課題に直面する
「変動性」「不確実性」「複雑性」「曖昧性」の4つすべてがあり、「単純なルール」と「明確な答え」がないことは明らかです。
よって、現在(21世紀)の仕事では、「目的(purpose)」「自主性(autonomy)」「成長(mastery)」の3つの要素を軸にした、内的な動機付けをすることが必要不可欠となります。
現在(21世紀)の仕事には、「報酬と罰(アメとムチ)」による外的な動機付けがまったく機能しないことが明らかであるにも関わらず、実際の現場では、いまだに外的な動機付けが行われていることもあります、、、
もし、あなたの職場で外的な動機付けが行われている場合は、
「全然効果でないのに、外的な動機付けがまだされてる!?」「ちょっと、時代錯誤やで!?」「しっかりしてや!!」
などとツッコミを入れて、外的な動機付けに惑わされることなく、自分自身で、「目的(purpose)」「自主性(autonomy)」「成長(mastery)」の3つの要素を軸にした、内的な動機付けを行い、モチベーションを上げること(やる気を引き出すこと)が大切です!
どのように、仕事のモチベーションを上げると良いのか?
どのように、仕事のモチベーションを上げると良いのか?というと、
- 仕事の目的を完全に明確にする
- 仕事に自分なりの創意工夫を加える
- 仕事を細かく分解して、少しずつ達成する
と良いです。
仕事の目的を完全に明確にする
まず、人のモチベーションを上げる(やる気を引き出す)ためには、「Purpose:目的」が必要なので、仕事のモチベーションを上げるには、仕事の目的を完全に明確にしなければなりません。
- 仕事の目的は何か?
- 一体、何のために仕事をするのか?
- 仕事をすることで、達成したいこと(ゴール)は何なのか?
という問いかけに対して、
- 仕事の目的は、「家族を養うための収入を得ること」
- 「家族の役に立ち、笑顔に、幸せにする」ために仕事をする!
- 仕事では、「短時間(就業時間内)で成果を残し、家族の時間を確保する!!」
など、仕事に対する目的やゴール(達成したいこと)を完全に明確にすることで、モチベーションが上がります。(やる気が出ます)
上記は、実は、私の仕事の目的なのですが、「家族を養うための収入を得ること」は、収入がないと、まったく家族の役に立てませんし、笑顔にも幸せにもできないので、優先すべきことですし、
絶対に「家族の時間を確保したい!」ので、いつも
「ちょっとでも短時間で成果を残すには、どうすれば良いのか?」「そもそも、どんな仕事に取り組めば良いか?」「そして、厳選した仕事にどのように取り組むのが良いのか?」
ということを、四六時中考えています!
私の場合は、「いかに、短時間で成果を残し、家族の時間を確保できるか!?」ということを考え、それを実現しようとすることに対して、モチベーションが上がります(やる気が出ます) 実際に、短時間で成果を残すことができ、家族との時間を確保できたときは、めちゃくちゃ嬉しい気持ちになります(笑)
仕事の目的は人それぞれで、仕事の内容そのものが目的となる人もいれば、仕事を通じて世の中に影響を及ぼすこと、他者や社会に貢献することが目的となる人もいるかと思います。
ここでのポイントは、自分にとっての仕事の目的を完全に明確にすることであり、アレもコレもと欲張らないことです!
アレもコレもと欲張ってしまうと、仕事に対して求めるものが多くなり、それらが満たされないと不満を感じてしまい、結局、
「なんか、全然求めている仕事じゃない、、、」「つまんない、、、」「モチベーションが上がらない(やる気もでない)、、、」
と感じてしまい、仕事のモチベーションも下がってしまいます。
私の場合は、「短時間で成果を残すこと」を目的としているので、「短時間で成果を残すこと」ができるのであれば、何でもやりますし、誰にでも助けを求めます!逆に、「短時間で成果を残すこと」ができないモノからは、全力で逃げます(笑)
仕事に自分なりの創意工夫を加える
次に、取り組みに対する「モチベーションが上がるかどうか?(やる気が出るかどうか?)」が大きく左右されるのは、「自主性を発揮できるかどうか?」であり、
仕事では、自分なりの創意工夫を加えると良いです!
私の場合は、「短時間で成果を残す」ために、
- まずは、どんな仕事をやり遂げれば、「短時間で成果を残せるか?」を考え
- 「短時間で成果を残せる仕事」を厳選すること
- 本当に「自分の時間、エネルギー(気力と体力)を使う価値があるか?」を確認すること
を意識しており、自分なりの仕事をやる、やらないの判断基準を作っています。
そして、自分がやると決めた(「短時間で成果を残せる!」と考えた)分野に関しては、徹底的に専門知識を詰め込み、積極的な提案活動、案件対応をこなすことで、独自性をつくりだし、
自分なりの提案、自分なりの説明、自分なりの価値提供をするようにしています。
そんなに、自分勝手に振舞って大丈夫なの、、、?
と思われたかもしれませんが、
『1-2.思考を変え人生を変える方法(2)成功者の思考を丸パクリしよう!』の記事でもご紹介したとおり、
「守・破・離」のプロセスは大切にしており、まずは、その職場でのやり方、考え方を守り、それらを真似することで、ある程度成果を残せるようになってから、自分なりの創意工夫を加えるようにしています!
仕事は、自分なりの創意工夫を加えることで、どんどん楽しくなり、仕事のモチベーションも上がります。自分なりの創意工夫を加えられないと、仕事をあまり楽しめないので、少しでも早く「守」のプロセスを突破することが大切です!
仕事を細かく分解して、少しずつ達成する
最後に、取り組みを始めた後に、目的やゴールを達成できるまで取り組みを継続していくうえでは、日々、成長を実感できることが大切で、仕事では、
日々、成長を実感できるように、仕事を細かく分解して、少しずつ達成すると良いです!
仕事を細かく分解して、少しずつ達成するには、
・小さな問いと、小さな報酬を繰り返す
と良く、たとえば、
「短時間で成果を残す」ためには、仕事を厳選する必要があり、他の仕事の依頼を断らないといけないけど、どうすれば相手が嫌な気持ちにならずに断れるやろうか?
「そうや!自分の専門分野を周りの人にも徹底的に伝えて、その分野の仕事以外、そもそも依頼がこないようにしてみよう!!」(その後)「ちゃんと伝えれば伝えるほど、自分の専門分野の仕事の依頼がくる!(それ以外は依頼がこない!)」
とか
「短時間で成果を残す」ためには、厳選した仕事において、お客様を最高に満足させる必要があるけど、どうすれば、リピートオーダーがもらえるぐらい、お客様を最高に満足させることができるやろうか?
「まずは、お客様から何を聞かれても答えられるぐらい専門知識と経験を積もう!そして、いつも即答・即対応しよう!!」(その後)「レスポンスの速さ、対応の良さが評価されて、本当にリピートオーダーがもらえた!」
など、仕事上での小さな課題を考え、一つ一つ解決していくことが大切です。
この際、他人とは比較しないことがポイントで、
『4-24.ゴールの達成に集中する極意(22)過去最高を更新し続ける』の記事でもご紹介しているとおり
他人の結果は気にせずに、自分の過去最高を更新できればそれで十分です!
自分の過去最高を更新できれば、それはスゴイことなので、心の底から思う存分自分を褒めてあげてください(笑) 「小さな問いと小さな報酬」を繰り返し、日々の成長を実感しながら、モチベーションを維持・向上させることが大切です!
まとめ
- 外的な動機付けは、「単純なルール」と「明確な答え」がある場合にしか機能しないこと
- 現在(21世紀)の仕事では、「目的(purpose)」「自主性(autonomy)」「成長(mastery)」の3つの要素を軸にした、内的な動機付けをすることが必要不可欠であること
- 仕事の目的を完全に明確にして、仕事に自分なりの創意工夫を加え、小さな問いと小さな報酬を繰り返すことで、日々の成長を実感すること
仕事は、一日の中で大きな割合を占めるものですので、自分にとっての仕事の目的を完全に明確にし、自分なりの創意工夫を加えることで、少しでも楽しいものにして、
更に、小さな問いと小さな報酬を繰り返し、日々の成長を実感しながら、モチベーションを維持・向上させることで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
「なぜ、悩んでしまうのか?」「どうすれば悩みが軽減されるのか?」「どうすれば悩みから解放されるのか?」