「ルールが細か過ぎて自由度が低い、、、」場合、とるべき選択肢は2つ!

『7.悩みごとを解決したい』のカテゴリの記事では、私自身がこれまで悩んできたこと、そして、『お問い合わせ』からいただいた「お悩みごと」に対して、

お悩みごと

「なぜ、悩んでしまうのか?」「どうすれば悩みが軽減されるのか?」「どうすれば悩みから解放されるのか?」

などについて、詳しく解説します。

ぜひ、あなたも日常生活や仕事で悩んでいる場合は『お問い合わせ』からご相談ください!

今回の「お悩みごと」は、

ルールが細か過ぎて自由度が低い、、、

です。

ヤミシタ

私も約3年前に、上司からマイクロマネジメントを受けて、ルールや細かい指示でがんじがらめにされていました、、、。「身動きがまったくとれない、、、」と感じており、自由度はゼロだったと言っても過言ではありません。そんな状況をどのように乗り越えたのか?詳しくお伝えさせて頂きます!

ルールが細か過ぎて自由度が低いことの何が問題なのか?

ルールが細か過ぎて自由度が低い場合で、何が問題になるのかと言うと、

  • ルールをきっちり守っても、お客様に価値を提供できない

ことが最大の問題となります。

ルールをきっちり守っても、お客様に価値を提供できない

職場内には必ずルールがあり、ルールの多い少ないはあれど、

疑問

ルールを守るのは当たり前では、、、?

と思われたかもしれません。

しかし、ルールにもいくつか種類があり

主なルールの種類
  1. 法律など、社会人として(国民として)絶対に守るべきルール
  2. 就業規則など、企業に勤める従業員が必ず守るべきルール
  3. 所属する部門や課内において設定されたルール
  4. 直属の上司や先輩が勝手に決めた独自ルール

など、すべてのルールを合計すると、ものすごい数になります、、、。

ですので、

諦め

全部をきっちり守るなんて、絶対不可能、、、

と諦めている方も多いかもしれません。

基本的に、法律や就業規則などは厳守しなければなりませんが、(普通に捕まったり、一発でクビになりますので、、、)

部門や課内で設定されたルールや、上司や先輩が決めた独自ルールなどは、ほとんどの場合、守られたり守られなかったり非常に曖昧です。(すべての行動を監視することも不可能ですので、、、)

特に、これらのルールは、部門長、課長などの役職者や上司やメンターとなる先輩が変われば、ゴロっと変わることも多々あるので、

短期間で役職者や上司、メンターが変わる場合は、

混乱(怒り)

言っていることが180度違うやん!一体、前のルールは何やったん!?

と混乱してしまうこともあります。

要するに、部門や課内で設定されたルールや、上司や先輩が決めた独自ルールが曖昧であったり、多過ぎたり、途中でころころ変わったりすることが問題であり、

一番の問題点は、

  • ルールをきっちり守っても、お客様に価値を提供できない

こととなります。

もし、部門や課内で設定されたルールや、上司や先輩が決めた独自ルールがむちゃくちゃ多くて細かくて、途中で変更したりもして、自由度が低くなり守るのが至難の業であったとしても、

それらのルールをきっちり守れば、

ルールを守るメリット(理想)
  • お客様がむちゃくちゃ喜んでくれる!
  • 新規のお客様がどんどん集まる!
  • お客様から「欲しい!買いたい!」と言ってもらえる!
  • お客様から価格交渉もされない!
  • リピート率も顧客満足度も抜群に高くなる!

のであれば、必死にルールを守ることをオススメします。

ルールを守れば、お客様が喜ぶのは、まさに理想の状態と言えます。

しかし、

ツッコミ

「ルールを守っても喜ぶのは役職者や上司ばっかりやで!」「お客様が喜ぶ訳ないやん!!」「だから困ってんねん!!!」

と叫びたくなるのが現実です。

一体、「誰のため?」「何のため?」のルールなのか訳が分からなくなり、お客様に価値を生まないルールであれば、見直しが必要となります。

ヤミシタ

部門や課内で設定されたルールや、上司や先輩が決めた独自ルールが、役職者や上司、メンターが変わっても残ったままで、更に、新しく追加だけされていく、、、という悲劇も現場では多く発生しており、やはり改善が必要です!

なぜ、ルールが細か過ぎて自由度が低い状況が生まれるのか?

「お客様に対して何の価値も生まないルール」が細か過ぎて自由度が低いという問題が発生するのは、

  • ルールを設定する目的が間違っているから

です。

ルールを設定する目的が間違っているから

部門や課内で設定されたルールや、上司や先輩が決めた独自ルールが、

「お客様に対して何の価値も生まないルール」であり、多くて細か過ぎて自由度が低い、、、という問題が発生するのは、

間違ったルール設定の目的
  • 部門長や課長などの役職者がラクをする報告(アピール)し易くする・言い訳し易くする
  • 上司やメンターなどの先輩が管理し易くする・言うコトを聞きやすくする・周りから指摘されないようにする

ことを目的として設定されているからです、、、。

疑問

「マジで!?」「なんで、、、?」

と疑問に思われたかもしれませんが、

『4-7.ゴールの達成に集中するのを妨げる、最大の敵は「上司」と「会議」!?』の記事でもご紹介させて頂いた通り

上司(マネージャー)は、基本的に人の邪魔をするのが役目であり、仕事なので、当然と言えば当然となります。

しかし、それが効果的であったのは、あくまで「目標を達成するための手段が明確であり、きっちり進捗や課題を管理していれば、確実に目標を達成できる」時代での話です。

『1-3.思考を変え人生を変える方法(3)起業家の思考をどんどんパクろう!』の記事でもご紹介させて頂いている通り

現在は、

VUCAの時代の特徴
  • Volatility(変動性):課題が予想外、または、不安定で、どの程度続くかも分からない
  • Uncertainly(不確実性):問題が起こるかどうか、事前に予見することができない
  • Complexity(複雑性):数多くの要素が相互に関連していて、複雑に絡み合っている
  • Ambiguity(曖昧性):因果関係が分からず、前例もない課題に直面する

という特徴を持つ、VUCAの時代であり、「絶対的な正解などなく、一人一人が能動的に試行錯誤しながらお客様に対する価値提供をする・価値を最大化する」ことが求められる時代なので、

部門や課内で設定するルールや、上司や先輩が決める独自ルールも、

望ましいルール設定の目的
  • 現場のメンバーが、お客様に対して新しい価値を提供できるようにする
  • 組織全体として、お客様に提供できる価値を最大化できるようにする

ことを目的として設定する必要があります。

ルールは、現場のメンバーがお客様に価値を提供する・価値を最大化する為に試行錯誤するのを推進する・サポートする為に存在すべきで、現場をコントロールし易くする為のものでも、現場以外がラクをする為のものでもありません、、、。

ルールが変われば、ルールに基づき行われる活動内容も変わります。

例えば、多くの企業で現場のメンバーに日報や月報などの活動報告をルールとして求めているかと思いますが、

これが単に進捗や課題を管理することだけを目的とするのであれば、記載する内容は

進捗・課題管理が目的の場合
  • その日、その月の売上金額
  • 売上目標とのギャップ
  • 現状とギャップを埋めるための活動計画やリカバリー策
  • その他報告事項(主に、トラブルなどのネガティブな内容)

となります。

上記内容を現場のメンバーに記載してもらえれば、管理する側はすぐに経営層に進捗や課題を報告可能です。

ただし、上記内容には、お客様に新しい価値を提供する・価値を最大化するという視点は全くありません、、、。

日報や月報などの活動報告を受けて、役職者や上司が現場にできる指示としては、

上司の指示

「このままでは、目標達成できへんで!」「何とかして売上増やしてや!!」

ぐらいとなります、、、。

もし、お客様に新しい価値を提供する・価値を最大化することを目的とする場合、日報や月報などの活動報告に記載する内容は、

価値提供・価値の最大化が目的の場合
  • お客様の達成したい目標
  • お客様の現状
  • お客様の目標達成を阻む障害物や根本課題
  • 障害物を乗り越える・根本課題を解決するための提案内容
  • その他質問事項(主に、挑戦を許可してもらう・権限を委譲してもらうなどのポジティブな内容)

となり、役職者や上司が現場のメンバーにできるアドバイスとしては、

アドバイス

「この前、似たような根本課題を解決した事例あったで!」「ちょっと課題の深掘りが甘くない?根本課題は●●とちゃうかな!?」

などが可能で、役職者や上司も現場のメンバーと一緒になってお客様に新しい価値を提供すること・価値を最大化することができます!

ヤミシタ

ぜひ、現場がお客様に価値を提供しやすくするための、会社全体としてお客様に提供できる価値を最大化するためのルール作りを行ってください!ルールが変われば、現場のメンバーのやる気も活動内容も大きく変わります!

ルールが細か過ぎて自由度が低い場合の対処方法とは?

「お客様に対して何の価値も生まないルール」が細か過ぎて自由度が低い場合の対処方法は、

  • お客様にとって価値が生まれるルールに変える
  • 必要最小限だけルールを守り、結果を残すことに集中する

のどちらかとなります。

お客様にとって価値が生まれるルールに変える

基本的に、可能であるならば、部門や課内で設定されたルールや、上司や先輩が決めた独自ルールを、「お客様に対して何の価値も生まないルール」ではなく

  • お客様にとって価値が生まれるルールに変える

ことが望ましいです。

せっかく仕事をするなら、きっちりルールを守って、お客様を最高に満足させて、対価も頂いた方が気持ちが良いに決まっています!

そんな理想の状態を実現する為にも、役職者や上司がラクをする・管理し易くすることではなく、現場がお客様に新しい価値を提供できる・価値を最大化できることを目的として、ルールを見直し改善する・必要であれば一から作り直すことが大切です。

まずは、部門や課内で設定されたルールや、上司や先輩が決めた独自ルールに対して

ルールのチェック
  • 誰のためのルールか?=お客様のためのルールか?
  • 何のためのルールか?=価値提供する・価値を最大化するためのルールか?

をすべて確認する必要があります。

そして、「お客様に対して何の価値も生まないルール」であれば即刻削除してください!

確認と削除の作業を進めていくと、「何もルールが残らない、、、」ということになる場合もあります(笑)

ツッコミ

どんだけ、意味のないルールばっかりやねん!そりゃ、しんどいわ!!

などのツッコミを入れつつ、

まずは、お客様に対して何の価値も生まない不要なルールをすべて削除してから、次に、

新しいルールを設定するポイント
  • どうすれば、お客様に新しい価値を提供できるか?
  • どうすれば、組織全体としてお客様に提供できる価値を最大化できるか?

ということを現場のメンバー全員で議論して、新しいルールを設定してください。

ここでの最大のポイントは、現場主体でルールを決めるということです。

お客様に価値を提供するのは現場のメンバーなので、現場が価値を提供しやすくなるルールでなければまったく意味がありません。

役職者や上司は、現場にて見直し改善された・新しく作られた「お客様に価値を生むためのルール」に対して、アドバイスや微調整を加えたり、承認して正式に告知するのが役目となります。

ヤミシタ

ぜひ、「お客様に対して何の価値も生まないルール」をすべて削除して、お客様に価値を提供する現場が主体で「お客様に価値を生むためのルール」を設定してください!ルールを守って結果を出すのは、本当に気持ちが良いことです!

必要最小限だけルールを守り、結果を残すことに集中する

もし、現場主体で作った「お客様に価値を生むためのルール」に対して、役職者や上司が、

分からず屋

「そんな勝手なことは許さん!」「ルールはこっちで作るから、それにちゃんと従って!!」

など、受け入れてくれない・断固として拒否してくる場合は、仕方なく方針を変えて

  • 必要最小限だけルールを守り、結果を残すことに集中する

しかありません。

ここで、部門や課内で設定された・上司や先輩に決められた「お客様に対して何の価値も生まないルール」を必要最小限だけ守りながら、結果を残すことに集中するための

最大のポイントは、取り組む作業を極力減らす!

ということです。

疑問

多くの結果を残すには、多くの作業に取り組まなくて良いの?

と疑問に思われたかもしれませんが、

ルールが細か過ぎて自由度が低い場合、1つの作業に取り組むと付随して多くの「お客様に対して何の価値も生まないルール」も付いてくるので、多くの作業に取り組むほどその作業量は雪だるま式に増えていき、結局、結果も残しずらくなります、、、。

(お客様にとっては価値のない)ルールを守りながら、お客様に対して価値を提供する・価値を最大化する時間や労力を捻出して、しっかり結果を残すには、

『5-5.短時間で成果を残す原則(4)センターピンを倒す』の記事でもご紹介させて頂いた通り

短時間で成果を残すポイント
  • これさえ解決すれば、すべてがうまくいく根本課題は何か?
  • この人さえ説得すれば、すべての人が納得してくれるキーパーソンは誰か?

ということを追求して、取り組むべき作業を見極めて、センターピン(根本課題やキーパーソン)を倒すことだけに集中することが大切です!

私も約3年前にマイクロマネジメントされていた際は、1つの案件に取り組むと

膨大な付随作業
  • 案件を顧客管理システムに登録
  • お客様からヒアリングした情報をすべて入力
  • お客様に対して実施したすべての行動を記録
  • お客様に対する今後の活動計画を立案&更新
  • お客様に販売できる可能性のある商材を列挙
  • サービス提供部門との提案内容検討会議を設定
  • お客様に対して提出する提案書の作成と事前レビュー
  • お客様と契約する為の契約書の作成と法務部門への確認
  • 直属の上司から頻繁にくる進捗・課題確認に対する対応

などなど、細か過ぎるルールで決められた膨大な不随作業が発生していました、、、。

私も初めは、多くの結果を残す為に、多くの案件に取り組もうとして、長時間労働しながら一生懸命働いていましたが、

増えたのは「お客様に対して何の価値も生まない作業」ばかりで、それらの作業に忙殺されて、「お客様に対して価値を生む作業」に取り組むための時間や労力をまったく確保できなかったので、どれだけ働いても望むような結果を残すことはできませんでした。

私が必要最小限だけルールを守り、成果を残すことができるようになったのも

短時間で成果を残すポイント
  • この案件さえ取り組めば、目標を達成することができる案件は何か?

を追求し、取り組むべき案件を厳選して、それらの案件を受注し、きっちり納品して対価を頂くことだけに集中したからとなります。

(具体的には、100万円の商品を100人のお客様に売ろうとしていたのを、2,500万円のサービスを4人のお客様に提供することだけに専念する方針に変えました!)

ヤミシタ

どの作業に取り組むか?によって、得られる結果は大きく変わりますので、まずは、取り組むべき作業を厳選して、更に、根本課題の解決・キーパーソンの説得に集中して、短時間できっちり成果を残してくださいませ!

まとめ

  • ルールが細か過ぎて自由度が低い場合で問題となるのは、ルールをきっちり守っても、お客様に価値を提供できないこと
  • ルールは、現場がお客様に価値を提供する・価値を最大化する為に存在すべき。
  • 基本的には「お客様にとって価値が生まれるルール」を設定するのが良い!それが難しい場合は、必要最小限だけルールを守り、結果を残すことに集中すべし。

本来、ルールは守るべきものであり、ルールを守って、きっちり成果を残すのが理想の状態ですので、もし、「お客様に対して何の価値も生まないルール」が細か過ぎて自由度が低い場合は、

ぜひ、「お客様にとって価値が生まれるルール」に変えて、ルールを守ることでお客様が喜ぶ状態を実現してください!

ルールを変えることで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!

7.悩みごとを解決したい