3-16.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(12)人をコントロールしない

「自己定義と心のフロー状態」のアイキャッチ画像

「3-15.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(11)すべては自分の責任」の記事に引き続き、

心をフロー状態、すなわち、「揺らがず」「捉われず」、あるがままで自然な心の状態に保つのに、役立つ考え方をご紹介します。

それは

・人をコントロールしない(そもそも、しようとしない)

という考え方です。

ヤミシタ

心をフロー状態に保つには、「人をコントロールしない(そもそも、しようとしない)」ことが大切です。特に、「自分よりも立場が弱い人」に対して、この考え方を忘れずに実践することが大切になります!

人をコントロールしない(そもそも、しようとしない)とは?

人をコントロールしない(そもそも、しようとしない)とは、

・自分以外の誰かを、自分の思い通りになるようにコントロールしない(そもそも、しようとしない)

という考え方のことです。

「いやいやいや、自分以外の誰かを、自分の思い通りになるようにコントロールしようなんて思ってないよ!」

と思われたかもしれませんが、(私もそう思っていましたが、)

「自分よりも立場が弱い人」に対しては、知らず知らずのうちに、自分以外の誰かを、自分の思い通りになるようにコントロールしようとしている場合があるので、要注意です。

「自分より立場が弱い人」とは、自分より経験が少ない人、自分より年齢が低い人などが該当します。

私も自分自身で本当に注意しなければいけないと感じているのは、子供に対して、自分の思い通りになるようにコントロールしてはいけないということです。

特に、忙しいとき、疲れているとき、急いでいるときには、

「もう、ちゃんと言うこと聞いて!」「勝手なことばっかりせんといて!」「早くして!!」

などと、大きな声を出してしまうことがあります。

これは、完全に、子供を自分の思い通りになるようにコントロールしようとしていることが原因です。

「なんで自分の言うことを聞かないのか?」「なんで自分の思い通りにならないのか?」

ということに、心は「揺らがされて」「捉われて」しまい、平静を保てなくなっています。

また、ビジネスでは、後輩や部下など以外にも、受注者側(お金をもらう側)に該当する人の立場が弱いことがほとんどです。

(超優秀なコンサルタント、めちゃくちゃスキルが高いエンジニアなど、受注者側でも立場の強い人は稀にいますが、、、)

発注者側の立場になったときに、受注者側の立場が弱い人に対して、

「お金払ってるねんから、●●して当然でしょ?」「もっと良い提案出来へんの?」「今日中に何とかして!」

など、自分の思い通りになるようにコントロールしようとしていたら、要注意です。

そのような状態では、少しでも自分の思い通りにならなかったときに、自分の思い通りにならなかったことや人に対して、心が大きく「揺らがされて」「捉われて」しまいます。

心が「揺らがされて」「捉われて」しまった状態では、冷静な判断ができなくなってしまいます。

なぜ、人をコントロールしない(そもそも、しようとしない)ことが大切なのか?

なぜ、人をコントロールしない(そもそも、しようとしない)ことが大切なのか?というと、

  • 自分以外の誰かを、自分の思い通りになるようにコントロールするのは不可能だから
  • 自分以外の誰かを、自分の思い通りにしようとすると、心をフロー状態に保てなくなるから

です。

まずは、

・自分以外の誰かを、自分の思い通りになるようにコントロールするのは不可能

ということを再認識する必要があります。

それは、経験が少ない人、年齢が低い人、受注者側の人など、自分より立場が弱い人であってもです。

どれだけ自分より立場が弱い人であっても、例え、自分の子供でまだ年齢が低くても、「自分以外の誰かを、自分の思い通りになるようにコントロールするのは不可能」です。

その人にはその人なりの考えがあり、意思があります。

(1歳の子供でも、ちゃんと自分の意思をもっています。それには、驚きましたが、、、)

自分以外の誰かにコントロールされることを望んでいる人なんていません。

誰しもが、「自分の人生だから、自分のことは、自分で決めたい」と当然思っています。

次に、

・自分以外の誰かを、自分の思い通りにしようとすると、心をフロー状態に保てなくなる

ので、「そもそも人をコントロールしようとしない」ことが大切です。

人をコントロールしようとすると、その人が自分の思い通りにならなかったときに、すぐに、心が「揺らがされて」しまいます。

その人が自分の思い通りにならないのでは?という不安から、その人のことが気になって仕方なくなります。

その人の言動の細かい部分に、心が「捉われて」しまいます。

人をコントロールしようとしてしまった時点から、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つことができなくなってしまいます。

人のやる気を引き出すには、どうすれば良いのか?

では、人をコントロールしない(そもそも、しようとしない)ことを大前提に、自分以外の誰かのやる気を引き出すにはどうすれば良いのか?というと、

TEDで公開されているプレゼンテーションの1つ(※TEDとは、「Ideas worth spreading」の理念のもと、価値のあるアイデアを世界中に普及させることを目的とした、アメリカの非営利団体により運営管理される組織のことです)

「 The puzzle of motivation 」 by Dan Pink (TEDGlobal 2009)

が非常に参考になります。

※TEDの公式サイトで紹介されている本プレゼンテーションのページ(外部リンク)において、「日本語」を選択すると、全文の日本語訳をすぐにみることができます。

プレゼンテーションの中で、アル・ゴア副大統領の首席スピーチライターを務めた後、フリーランスとなり、キャリア形成の専門家として活躍している Dan Pink 氏は、

「科学が解明したこと」と「ビジネスで行われていること」の間には、食い違いがあること。

「科学が解明したこと」は、 ビジネスでやる気を出させるには、当然のものだとみんなが思っている「報酬と罰(アメとムチ)」による外的な動機付けは、「単純なルール」と「明確な答え」がある場合にしか機能しないこと。

現在(21世紀)の仕事には、「単純なルール」と「明確な答え」などなく、ルールが曖昧で、答えは、そもそも存在するかも分からず、答えを見つけだしたときは、誰もが驚くようなものであること。

「単純なルール」と「明確な答え」がない場合に、人のやる気を引き出すには、「自主性(autonomy)」「成長(mastery)」「目的(purpose)」の3つの要素を軸にした、内的な動機付けが重要であること。

「自主性(autonomy)」とは、自分の人生の方向は、自分で決めたいという欲求のこと。

「成長(mastery)」とは、自分が大切だと思うことについて、上達したいという意欲のこと。

「目的(purpose)」とは、自分自身よりも、大きな何かのためにやり遂げたいという切望のこと。

人のやる気を引き出すには、外的な「報酬と罰(アメとムチ)」を与えるのではなく、 内的な「3つの欲望」を高めてあげることが重要であること。

「 The puzzle of motivation 」 by Dan Pink (TEDGlobal 2009)

を伝えています。

本プレゼンテーションは、むちゃくちゃ参考になるので、もう何度聴いたか、何度(日本語訳を)読んだか分かりません。

本プレゼンテーションは、2009年に講演されたものですが、今でも、その真理は変わっていません。

いまだに、ビジネスの現場の大多数では、ほぼ意味がない「報酬と罰(アメとムチ)」による外的な動機付けが行われています、、、。

「単純なルール」と「明確な答え」がない現代のビジネスにおいて、「自主性(autonomy)」「成長(mastery)」「目的(purpose)」の3つの要素を軸にした、内的な動機付けにより、人のやる気が上手に引き出されていることは、ほとんどありません。

本プレゼンテーションを大いに参考にして、人をコントロールしない(そもそも、しようとしない)ことを大前提に、「自主性(autonomy)」「成長(mastery)」「目的(purpose)」の3つの要素を軸にした、内的な動機付けにより、人のやる気を上手に引き出すことが重要です。

子供を例にしますが、

どんなに小さい子供でも、「自分のことは自分で決めたい!」と思っているので、(子供の方が大人より顕著かもしれません)、子供のやりたい気持ちを尊重して、見守ってあげることが大切です。

子供には、子供の考えがあり、子供のペースがあります。

子供は、大人が見ていたら、

「何でそんなことすんの!?」「あぁ、そんなことしないで!」「もっと、こうしたらええのに!!」

ということをたくさんしますが、(もう、見てられなくなりますが、)

グッと我慢して、子供の自主性に任せることが大切です。

(これが、忙しいとき、疲れているとき、急いでいるときなどは、なかなか難しいのですが、、、)

どんな子供でも、自分で取り組むことに対して「上達したい!」と思っています。

子供は、少し難しいことに取り組んだとときに、

「できない~!」「ムリ~!」「もう、やらない!」

というように、すぐに投げ出して(すぐに飽きて)しまうことがしょっちゅうありますが、しばらくすると、放っておいても、その出来なかったことに取り組みます。

そして、また、「できない~!」と泣きながら辞めて、けど、放っておいたらまた、やって、また、泣いて、また、やって、、、、ということを繰り返していくうちに、いつの間にか、

「そんなん簡単やで!」「こうやんねん!見てて!」

とか言い出します。(本当に、簡単にできるようになっているのが、びっくりです)

表面上は、なかなか見えにくい、しかし、必ずどんな子供でも持っている「上達したい!」という意欲に対しては、失敗しても、

「もう、1回やってみたら?」「また、明日でもやってみたら?」と、子供の成長を促せるように、根気よく励ますことが大切です。

どんな子供でも、自分自身よりも「大きな何かを成し遂げたい」と思っています、、、。

っと言いたいところですが、最初から「大きな何かを成し遂げたい」と思っていることはないですね、、、。

まだ、世の中にはどんなことが存在するかも知らない子供に対しては、

「こんな世界もあるんやで!」「あんな職業も面白いで!」「そんなこと出来たら楽しいよね!」

というように、大人が子供の興味や関心を持つきっかけを作ることが大切です。

子供が何に対して興味や関心をもち、どんなことに対して「大きな何かを成し遂げたい」と思うようになるかは、全く分からないので、

子供の可能性を消さないように、しかし、決して押し付けにならないように、様々な体験をさせてみて、色んな場所に連れていき、多くの人に触れさせることで、ぜひ、興味や関心を持つきっかけを作ってあげてください!

そして、興味や関心を持つきっかけから、自分自身よりも「大きな何かを成し遂げたい」と思うようになれば、その目的を達成できるように、全力でサポートしてあげましょう!

まとめ

  • 自分以外の誰かを、自分の思い通りになるようにコントロールするのは不可能であること。
  • 自分以外の誰かを、自分の思い通りになるようにコントロールしようとしてしまった時点から、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つことができなくなること。
  • 「自主性(autonomy)」「成長(mastery)」「目的(purpose)」の3つの要素を軸にした、内的な動機付けにより、人のやる気を上手に引き出すこと

人をコントロールしない(そもそも、しようとしない)ことで、心をフロー状態に保ち、かつ、「自主性(autonomy)」「成長(mastery)」「目的(purpose)」を軸にして、人のやる気を上手に引き出すことで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!

3.心を最高の状態に保ちたい