『7.悩みごとを解決したい』のカテゴリの記事では、私自身がこれまで悩んできたこと、そして、『お問い合わせ』からいただいた「お悩みごと」に対して、
などについて、詳しく解説します。
ぜひ、あなたも日常生活や仕事で悩んでいる場合は『お問い合わせ』からご相談ください!
今回の「お悩みごと」は、
・AI時代には、どんなスキルが必要なのか、、、
です。
「AIに仕事が奪われるかもしれない、、、」「AI時代でどうやって生きていけば良いのか?」という漠然とした不安や悩みは誰もが抱えているものですが、「AIが得意なこと」「AIが苦手なこと」を理解して、AI時代に必要なスキルを磨くことで、AI時代で活躍することもできます!
目次
「AIが得意なこと」「AIが苦手なこと」とは?
「AIが得意なこと」「AIが苦手なこと」について
- AIが得意なこと
- AIが苦手なこと
に分けて、それぞれ詳しく解説していきます。
AIが得意なこと
まず、AIとは人口知能のことであり、
言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術
Wikipediaより
のことです。
そして、AIができることを端的に言うと、
- 大量のデータ(ビッグデータ)を用いて、問題に対する答えを導き出すこと
となります。
例えば、囲碁や将棋の世界では、「AIがついに人間を超えた!(人間がAIに勝てなくなった!)」と言われて久しいですが、
過去に行われた囲碁や将棋の試合の大量のデータをAIに与えて、
囲碁や将棋に勝つための、最善の一手は何なのか?
という問題に対する答えを、AIに導き出させています。
更に、囲碁や将棋などでは、ルールに従ってAIどうしを戦わせることができるので、いつまで経っても疲れないAIどうしを何億回、何兆回(やそれ以上)戦わせて、想像を絶する大量のデータから精度の高い答えを導けるようになります!
このように
- 明確なルールが存在する
- 大量のデータが存在する(明確なルールがあるので、大量のデータをつくり出せる)
状況下では、AIは人間よりも圧倒的な問題解決能力を発揮することができます。
すなわち、AIが得意なことは、
- 明確なルールと大量のデータが存在する状況下で、問題に対する答えを導き出すこと
となります。
コンピューターの情報処理能力の前では、人間は虫けら同然で、数十年前までは「単純な計算」しかできなかったものが、今では、複雑(でも明確)なルールを覚え、大量のデータさえあれば、難解な問題でも解決できるようになっています!
AIが苦手なこと
今まで、問題解決能力は、ビジネスで成果を残すうえで重要なスキルやったのに、これからは、AIの方が、人間より問題解決は得意になるの、、、?
と思われたかもしれませんが、まさにその通りで、
「明確なルール」と「大量のデータ」さえあれば、問題解決は、人間よりもAIの方が得意に(精度の高い答えを導き出せるように)なります。
逆に、「明確なルール」と「大量のデータ」がない状況下では、人間の方がAIよりも優れた問題解決能力を発揮でき、
- AIに対して、明確なルールを与えること
- AIに、学習用の大量データを与えること
は、人間の役割となっています。
将来的には、AIが自己を認識し(自他を区別し)、何かしらの目的や欲求をもち、自らルールを定め、自ら大量のデータを収集する(ロボットを使って、モノまで作りだす)かもしれませんが、それは少し先(おそらく10年以上先)の話です!
すなわち、(現段階で)AIが苦手なことは、
- 自らルールを定めること。問題そのものを作り出すこと
- 自ら目的やゴールを設定すること。それらを達成するために必要なデータを揃えること
であり、更に、AIは人間の反応のすべてを読み取ることができないので、(現段階では、オンライン上での行動データは分かりますが、表情や感情をデータとして読み取ることはできません)
- 人を説得すること。目的やゴールを達成するために、人に協力してもらうこと
も、AIが苦手なことであり、人を動かすのは、人の方が得意と言えます。
人は感情の生き物であり、その感情に共感や同情して、人を説得したり、励ましたりして、人に行動を促すのは、(現段階では)人の役割と言えます! 将来的に、人の感情が電気信号などのデータとしてすべてAIに学習されると、もはや、人の説得もAIの方が得意になり、人はAIに意のままに動かされるかもしれません、、、
AI時代で活躍するために必要な3つのスキルとは?
AI時代で活躍するために必要な3つのスキルとは?
- そもそもの解決すべき問題を考えるスキル
- 目的やゴールを設定して、それらを達成するスキル
- 人を説得して、人に動いてもらうスキル
となります。
そもそもの解決すべき問題を考えるスキル
「AIが得意なこと」「AIが苦手なこと」を理解することで、
「まだまだ、人の役割も残されてるやん!」「すべてがデータ化されて、すべてのデータが利用できる状態になり、すべてのデータがAIに学習されるまでは、人間にもできることがあるぞ!!」
と思ってもらえると嬉しいですが、まず初めに、
まだまだAIに代替されずに、人の役割として残っているのは、
- 無数にある問題(困りごと)から、「本当に解決すべき問題は何なのか?」
- 明確なルールと大量のデータを用意してまで、「AIに解決して欲しい問題は何か?」
- その問題を解決するためには、「どんなルールを設定すれば良いのか?」
を考えることです!
AIに与える問題、データ、ルール(前提条件)によって、AIから導き出される答えは、全く違ったものになるので、
「いかに、その問題を解決できた際に、大勢の人の役に立てるか?」「どんな抜本的な問題を解決すれば、社会をより良いものに変えることができるのか!?」
などを追及することで、解決できた際に、大きな影響を与えることができる問題を探すことが、AI時代で活躍するために必須のスキルとなります。
世の中は、問題(困りごと)で溢れており、しょーもない問題をAIに与えたら、正しくてもあまり意味のない答えが返ってきますので、せっかく圧倒的な問題解決能力をもつAIには、解決すべき価値のある問題を与えてあげることが大切です!
目的やゴールを設定して、それらを達成するスキル
次に、AI時代で活躍するために必要なスキルは、目的やゴールを設定して、実現するための計画を立てて、目的やゴールを達成するスキルです。
まだAIには自己を認識する(自他を区別する)ことができず、感情や欲求(「●●したい!」とか「▲▲したくない!」とか)も持っていないので、
「私たちは、『AIの技術を使って、環境問題を解決すること』を会社の目的としよう!」「そのために、『2030年までにある特定地域(特定業種)の温室効果ガス排出量を●●%削減すること』をゴールとしよう!」
などと、AIが目的やゴールを設定することも
「そのためには、まず現在の温室効果ガスの排出量を正しく計測する必要があるな」「計測には、センサーの設置が必要で、設置する体制、期限、コストも決めないとダメやな」「更に、温室効果ガスの排出量に影響を与える可能性があるモノもデータ化する必要があるな、、、」
などと、目的やゴールを達成するための計画を立てて、人、モノ、金、情報(データ)などの資源を準備して、それらの資源を駆使して、試行錯誤しながらゴールを達成することもありません。
あくまで、目的やゴールを設定するのは人間であり、
- そもそもどんな目的をもち、どのようなゴールを設定すべきか?
- 会社の存在意義は何で、本当に達成したいことは何なのか?
- 目的やゴールを達成するために、どんなAIをどのように利用すれば良いのか?
など、自分たちの目的やゴールを突き詰めるのも、AIを有効活用して(人がやる部分、AIがやる部分の役割分担を決めて)目的やゴールを達成するのも人間の役割となります!
AIが自己を認識して、感情や欲求を持ち、自ら目的やゴールを設定するようになるまでは、目的やゴールを設定するのは人間であり、AIは人間が自分たちの目的やゴールを達成するための手段の一つとなります!
人を説得して、人に動いてもらうスキル
そして、AI時代で活躍するために必要なスキルの3つ目は、
目的やゴールを達成するために最適なAIを選定し、AIに「明確なルール」と「大量のデータ」を与えることで導き出された答えの内容を理解して(自分なりに納得できるまで答えの意味を考えて)、
AIにより導き出された答えを人に分かり易く伝えて説得して、人に目的やゴールを達成できるように動いてもらうスキル
です。
まずは、目的やゴールを達成するには、「どんなAIが最適なのか?」を選定できるようになるために
- 世の中には、どんな種類のAIがあるのか?
- それぞれのAIは、どんな目的やゴールに最適なのか?
ということを知っておく必要があります。
次に、目的やゴールを達成するために最適なAIを選択したら、そのAIに「明確なルール」と「大量のデータ」を与えて答えを導き出してもらい、その答えの内容を理解しなければいけません、、、
AI時代では、
「えっ、AIは、なんでこんな答えを出したん、、、」「(囲碁や将棋などで)なんで、この局面でこの一手なん?」「(商品のオススメなどで)なんで、●●を買った人に、▲▲をオススメするん!?(なぜか、購入確率めっちゃ高い!?)」
など、AIが導き出した答えを人間が理解できない場合が存在しますが、自分なりに納得できるまで答えの意味を考えないで、
「なんか、よく分かりませんけど、AIが●●しろと言ってるんで、間違いないですよ!」「とにかく、AIの言うとおりにしたら良いんですよ!!」
と人に伝えても、納得してもらえる訳がない(人を説得できる訳がない)ので、
- AIにどのような問題、データ、ルール(前提条件)を与えたのか?
- AIは、どのように答えを導き出しているのか?
- AIの導き出した答えを100%信頼しても良いのか?
- それとも、AIの導き出した答えから、更に、人が最終判断した方が良いのか?
- AIの導き出した答えから、新しい気づきや学びが得られないか?
など、AIそのものに対する理解を深め、AIから導き出された答えの内容について、その信頼性や適用方法を考え、AIから導き出された答えから新しい知見を得て、自分なりに納得できるまでAIを使い倒すことが必要です。
そして、自分なりに納得できるまでAIを使い倒したうえで、
人に自分が考えられる一番最適なAIの活用方法を説明して、納得してもらい、その人にもAIを使って目的やゴールを達成してもらうことが重要です!
AI時代では、確実に「AIから学ぶこと」が必要になり、AIが答えを導き出してくれるからと言って、考えることを辞めないで、「別の問題を与えたらどうなる?」「ルールを変えたらどうなる?」「もっと大量のデータを与えたら更に答えが変わる?」など、AIを使って更に考え続けることが大切です!
どのように、AI時代に必要なスキルを磨くと良いのか?
どのように、AI時代に必要なスキルを磨くと良いのか?というと、
- 常に、「解決すべき価値のある問題は何か?」を考える
- ゴールを設定し、達成するための計画を立てて実行する
- 自分の考えを洗練させて、人に伝える訓練をする
と良いです。
常に、「解決すべき価値のある問題は何か?」を考える
今後、ありとあらゆるものにセンサーが付けられて、ありとあらゆるものがデータ化され、世界中から膨大なデータを利用できるようになるので、
AIの問題解決能力は更に向上し、人間は問題解決では太刀打ちできないようになります。
だからと言って、絶望する必要はまったくなく
「どんな問題をAIに解決してもらおうかな~」「誰もまだ解決してないような問題、自分で(人間が)解決することは諦めた問題とかないかな?」「大量のデータも集まったし、AIはどんな答えを導き出してくれるやろ!?(わくわく)」
など、人間では解決できない問題をAIが解決してくれるので、むしろそれを楽しみ、今まで解決できなかった問題をどんどん解決していくことが大切です!
AI時代では、問題を解決することよりも、解決すべき問題=課題を探す(見極める)ことの方が重要となり、
『5-12.短時間で成果を残す原則(11)課題解決より「課題設定」にこだわる』の記事でもご紹介した通り、
目の前に与えられた課題をすぐに解決しようとするのではなく、
- 「この課題に取り組む価値はあるのか?」
- 「もっと重要な、本質的な課題はないのか?」
- 「AIに解決させる価値のある課題なのか?」
というように、課題解決より「課題設定」にこだわることが求められます。
「現段階では、まだまだAIより人間の方が課題解決が得意な領域もあるよね?」「まだまだAIの精度が低い場合もあるし、、、」
と思われたかもしれませんが、
今後、大量のデータを利用できるようになると、AIの方が優れた課題解決ができるようになることは明らかですし、まだ、現段階ではAIより人間の方が課題解決が得意であったとしても、
本当に重要な数少ない課題を解決することで、より多くの成果が得られる方が絶対に良いので、今のうちから、
常に、「解決すべき価値のある問題は何か?」を考えて、自分の時間、エネルギー、お金を集中させて解決すべき問題=課題、会社の人、モノ、金、情報(データ)を優先的に配分して解決すべき問題=課題を探し続けることが肝心です!
今までは、課題解決が重要視されてきましたが、これからは、解決すべき価値のある課題を見つけることの方が重要になるので、好奇心を絶やさずに様々なことに興味関心をもって、「何を解決したろかな?」と課題を探し続けると良いです!
ゴールを設定し、達成するための計画を立てて実行する
AI時代に必要な「目的やゴールを設定して、それらを達成するスキル」を磨くには、日常生活においても、仕事でも、普段から
- 目的やゴールの設定にこだわり、
- 達成するための計画を立ててから実行して、
- その結果を、次回の目的やゴールの達成に役立てる
と良いです!
「目的やゴールの設定」も「実行計画の立案」も「目的やゴールを達成するための具体的な行動」もすべて経験を重ねれば重ねるほど上達するので、一連の流れを習慣化した方が良く、
また、「達成したいゴール」を堅実に達成するためのポイントは、
『5-13.短時間で成果を残す原則(12)「達成したいゴール」から逆算する』の記事でもご紹介した通り、
- まずは、「達成したいゴール」を完全に明確にすること
- 「いつまでに、何をする必要があるのか?」(中間目標)を逆算すること
- 直近の中間目標を達成するための行動計画を立て、着実に行動を続けること
です。
本サイト内では、何度も何度も繰り返しお伝えしていることになりますが、
「ゴールを達成できるかどうか?」の肝心要となるのは、やはり「いかに、心から達成したいと思えるゴールを設定できるかどうか?」であり、ゴールを下記の要素を満たすSMARTなモノにするのはもちろん、
- Specific(具体的):曖昧さがなく、誰が読んでも分かること
- Measurable(測定可能):達成できたかどうか、確認できること
- Attractive(魅力的):考えただけで、ワクワクすること
- Realistic(現実的):現実的に考えて、達成可能なこと
- Time-bound(期限):期限が明確であること
特に、「Attractive(魅力的)かどうか?」「寝ても覚めてもワクワクできるものか?」には、徹底的にこだわることが大切です!
ゴールを心から達成したいと思えるほど魅力的なモノにすること、ゴールから逆算して中間目標を設定し、直近の中間目標を達成するための行動計画を立て、具体的な行動を着実に積み重ねることは、空気を吸うぐらい当たり前にすると良いです!
自分の考えを洗練させて、人に伝える訓練をする
AI時代に必要な「人を説得して、人に動いてもらうスキル」を磨くには、普段から「人を説得する訓練」、「人に動いてもらう訓練」をするしかなく、
- まずは、自分自身が納得できるまで相手に伝えたいことを考えて
- 「何が重要で」「どのような順番で伝えると良いのか?」を整理して
- 実際に相手に伝えてみて、反応を見ながらより相手に伝わるように工夫する
という訓練を反復すると良いです!
「人を説得して、人に動いてもらう」には、自分自身と向き合って
「そもそも、なぜ、人を説得したいのか?」「人に動いてもらうことで達成したいことは何なのか?」「人に伝える目的とゴールは何なのか?」
ということを自問自答して、自分の考えを洗練させる(自分の考えを明確にする)ことが大切です。
『1-5.思考を変え人生を変える方法(5)どうすれば思考に磨きをかけられるのか?』の記事でもご紹介した通り、
自分の考えを洗練させるには、
- まずは、自分の考えを頭が空っぽになるまで紙に「書き出す」
- 紙に書き出された自分の考えの中から、「本当に重要なこと」を「まとめる」
- そして、相手が分かり易いと思える順番で「本当に重要なこと」を「伝える」
という3ステップを踏むと良く、
私は、普段から紙(A4の裏紙やコピー用紙など)を持ち歩き、気になったことや疑問に感じたことをすぐに紙に「書き出し」て、自分の考えを可視化したうえで、自分の主張の論点を「まとめ」て、相手の頭の中(感情や利害関係)を想像しながら「伝える」ようにしています。
AI時代でも、むしろ、AI時代だからこそ、人と人とのつながり、人と人とのコミュニケーションの重要性も高まるので、相手の問題に共感できる力を磨き、相手の視点に立って、自分なりの考えや想いを伝える力を磨き続けることが大切です!
まとめ
- AI時代では、問題を解決することよりも、解決すべき問題=課題を探す(見極める)ことの方が重要となること
- AI時代でも、目的やゴールの設定、それらを達成するための計画立案、そして、計画の実行と目的やゴールの達成は、人間の役目となること
- 相手の感情に共感や同情して、相手を説得したり、励ましたりして、人に動いてもらうことも人間の役割であること
「AI時代がどのような社会となるのか分からない、、、」という不安は尽きないですが、どのような社会になったとしても、「想像力を発揮すればできることは山ほどある!」ので、
悲観的にならず、人ができること、自分ができることを模索して、目的やゴールを達成するためにAIを利用する、更には、AIを使い倒すことで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
「なぜ、悩んでしまうのか?」「どうすれば悩みが軽減されるのか?」「どうすれば悩みから解放されるのか?」