『6-2.プロジェクトを成功に導く秘訣(1)「魅力的なゴール」を設定する』の記事では、
- 「プロジェクト」のゴールを達成すること=「プロジェクト」の成功であり、何よりもまず、ゴールを「SMART(スマート)なゴール」にして、完全に明確にして欲しいこと
- 「プロジェクト」の士気を高め、「プロジェクト」を成功に導くために、ゴールを「誰もが絶対達成したい!」と思える魅力的なものにして欲しいこと
をお伝えしました。
今回の記事も含めて、具体的に『プロジェクトを成功に導く秘訣』について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!
『プロジェクトを成功に導く秘訣』の2つ目は、
・「情熱・勇気・忍耐力」を兼ね備える
です。
「情熱」と「勇気」と「忍耐力」は、「やりきる力」そのものです。「情熱」によりプロジェクトメンバーを鼓舞し、「勇気」により困難に立ち向かい、「忍耐力」により諦めないでゴールの達成まで突き進むことで、「プロジェクト」を成功に導くことができます!
目次
なぜ、「情熱・勇気・忍耐力」を兼ね備えることが大切なのか?
なぜ、「情熱・勇気・忍耐力」を兼ね備えることが大切なのか?というと、
- 「情熱」によりプロジェクトメンバーを鼓舞できるから
- 「勇気」により困難に立ち向かえるから
- 「忍耐力」により諦めないでゴールの達成まで突き進めるから
です。
「情熱」によりプロジェクトメンバーを鼓舞できるから
プロジェクトメンバーの士気を高めるには、
- 絶対に「プロジェクト」のゴールを達成してやる!
「プロジェクト」のゴールを達成することで、
- 会社を大きく変えてやる!
- お客様を最高に満足させてみせる!
- 社会全体を素晴らしいものにしてみせる!
というような熱い「情熱」が必要です。
熱い「情熱」は、周りのプロジェクトメンバーを鼓舞し、
よし、私も「プロジェクト」のゴール達成目指して、やってやる!
ほな、俺も気合入れまくって、やってやる!
じゃ、ワシも!!若い者には、まだまだ負けずにやってやる!
というように、前向きな感情がプロジェクトメンバー全員に伝播して、「プロジェクト」を強く推進する力になります。
少し補足ですが、熱い「情熱」を持つためにも『6-2.プロジェクトを成功に導く秘訣(1)「魅力的なゴール」を設定する』の記事にてご紹介した、「誰もが絶対達成したい!」と思える「魅力的なゴール」を設定する必要があります!
「勇気」により困難に立ち向かえるから
『6-1.なぜ、「プロジェクト」を成功させることは難しいのか?』の記事でも書いているのですが、
「プロジェクト」をやり遂げるには、いくつもの課題を解決し、予想外の出来事に対処し、急な計画変更にも対応し、様々な試練を乗り越える必要があります。
プロジェクトゴールを達成するまでの道のりは、長くて、辛くて、険しい(けわしい)ものです。
プロジェクトゴールを達成するには、長くて、辛くて、険しい(けわしい)道のりに挑戦する「勇気」が必要で、まずは、「勇気」を出して「プロジェクト」を始めなければなりません。
そして、「プロジェクト」を開始した後にも、プロジェクトゴールを達成するまでに必ずと言って良いほど直面する、大きな困難に「勇気」を出して立ち向かっていかなければなりません。
「勇気」が無ければ、そもそも「プロジェクト」を開始すること(「プロジェクト」に参画すること)が出来ませんし、「プロジェクト」の途中で直面する大きな困難に立ち向かうこともできません! 「勇気」を出して「プロジェクト」を開始して(「プロジェクト」に参画して)、大きな困難に立ち向かうことが大切です!
「忍耐力」により諦めないでゴールの達成まで突き進めるから
プロジェクトゴールを達成するには、「情熱」と「勇気」が必要ですが、「情熱」と「勇気」だけでは、足りません。
「情熱」だけでは、その「情熱」を上回るほどの大きな課題に直面した際に、一瞬で火(やる気)が消されてしまいます。
「勇気」だけでは、プロジェクトゴールを達成するまでに、何度も何度も訪れる試練を乗り越えることはできません。
どれだけ大きな課題に直面しようとも、予想外の事態が発生したとしても、急な計画変更に迫られても、どの利害関係者から何を言われようとも、
心に波風を立てず、顔色を何一つ変えずに、粛々と「プロジェクト」のゴールを達成するために、その場その場で最善を尽くしていく「忍耐力」が必要です。
何が起っても、どんなことを言われても、
「ふーーーん」「だから何?」「何か問題でも?」
と言わんばかりの「忍耐力」が求められます。
「忍耐力」により、決して諦めないで「プロジェクト」のゴールを達成するまで突き進むことが可能となります。
「プロジェクト」のゴールを達成するための、長く、辛く、険しい道のりを、プロジェクトメンバーが一致団結して乗り越えていくには、「情熱」と「勇気」と「忍耐力」の3つを兼ね備えることが必要で、中でも一番重要なのは「忍耐力」です!
どんなときに、「情熱・勇気・忍耐力」を発揮すれば良いのか?
どんなときに、「情熱・勇気・忍耐力」を発揮すれば良いのか?というと、
- 窮地に陥ったとき
例えば、
- 予想外のことが起こったとき
- 無理難題と思える課題(解決すべき問題)が発生したとき
- 長く積み重ねてきたものが一瞬で崩れそうになったとき
こそ、「情熱」と「勇気」と「忍耐力」を発揮して乗り越えると良いです。
窮地に陥ったとき
「プロジェクト」では、多くの利害関係者が存在し何度も何度も交渉や調整を行う必要があります。
利害関係者の一方を立てれば、もう一方が立たない、、、ということは、いくらでもあり、その都度、立たなかった方の利害関係者に理由を説明し、納得してもらい、今後、一緒に「プロジェクト」を進めていかなければなりません。
「プロジェクト」には、期限が決まっていると伝えましたが、期限だけではなく、お金も、人のリソースも限られています。
時間もお金も人のリソースも限りがあるなかで、「プロジェクト」で達成したい要望に優先順位をつけて、優先順位が高いものから順番に要望を実現していくことが求められます。
誰かが独断と偏見で優先順位をつけるのは論外ですが、プロジェクトメンバーが全員で協議して、「これしかない!」と思える優先順位をつけた場合でも、一部の利害関係者からは、不平不満が出てきます、、、
利害関係者が多くなれば、すべての人から不平不満がでないことは不可能です。
その不平不満に対して、きちんと優先順位をつけた理由と根拠を提示して、納得してもらう必要があります。
不平不満をケアせずに放っておくと、後で非常に大きな抵抗勢力になって、「プロジェクト」を途中で中断せざるを得ない状況になることもあるので、不平不満を放置することはできません。
長い時間をかけて議論し、全ての利害関係者にも説明し納得してもらえた、一度決定した、要望の優先順位が、経営者(社長であることも多い)やお客様の鶴の一声で簡単に変更されることもあります、、、
ホンマその通り!! しかも、一度ではなく、二度、三度もあるからツライ、、、
と思われたかもしれませんが、
その度に、再度、計画の組み直しや、利害関係者への交渉と調整を行う必要があります。
プロジェクトゴールを達成する過程で、窮地に陥ったときこそ、すなわち、
予想外のことが起こったとき、無理難題と思える課題(解決すべき問題)が発生したとき、長く積み重ねてきたものが一瞬で崩れそうになったときこそ、
- 熱い「情熱」をもって、プロジェクトメンバーを鼓舞し、
- 「勇気」を出して、困難に立ち向かうことを決心し、
- 「忍耐力」を発揮して、諦めないでプロジェクトゴールの達成に向けて突き進む
ことが大切です。
苦しいときこそ、率先して、プロジェクトメンバーを鼓舞する熱い「情熱」をもってください!
大きな困難に直面したときこそ、自分の中にあるすべての「勇気」を振り絞ってください!
多くの変化を受け入れて、困難を乗り越えて、「プロジェクト」をやり遂げて、最後にプロジェクトメンバーと喜びや達成感を分かち合うためにも、決して諦めない「忍耐力」を発揮してください!
「情熱」と「勇気」と「忍耐力」を兼ね備えることで、どんな厳しい場面でも、感情に左右されることなく、その瞬間にすべき最善の行動をし続けることができるようになり、「プロジェクト」のゴールを達成できることを心から願っています!
「情熱・勇気・忍耐力」を兼ね備えたメンバーを集めるには?
「情熱・勇気・忍耐力」を兼ね備えたメンバーを集めるには、
- 各部門の選抜ではなく、立候補で集めること
が大切です。
各部門の選抜ではなく、立候補で集めること
ここまでで、「プロジェクト」の難しさや、辛さ、大変さを延々と書いてきたので
「よっぽどプロジェクトが憎いんやろな、、、」「プロジェクトでよっぽど辛い想いをしてきたんやな、、、」
と思われたかもしれませんが、
私自身は、「プロジェクト」が大好きですし、途中経過は別にして、終わった「プロジェクト」に対しては、「良い経験ができて良かった!」という感謝の想いしかありません。
「プロジェクト」のゴールを達成するのは、長く、辛く、険しい道のりですが、それを乗り越えたときの、プロジェクトチームの一体感と達成感は、格別なものになります。
多くの課題、予想外の展開、急な計画変更、多くの利害関係者との交渉と調整をした経験は、自分自身を成長させるための、かけがえのない経験になります。
もちろん、「プロジェクト」をやっている最中は、全てを投げ出してしまいたくなることも、「もう、ムリです、、、」と思わず口から出そうになることも多々ありますが、
「プロジェクト」から得られる達成感と経験の大きさを考えると、また、別の「プロジェクト(自分自身が成長できそうな、課題が多く詰まってそうなもの)」に参加できる機会があれば、私は迷わずに立候補します。
「プロジェクト」を成功に導くには、
・「情熱・勇気・忍耐力」を兼ね備えたメンバーを集めること
が非常に重要になります。
よく、各部門から一人ずつ不公平がないように「プロジェクト」のメンバーを選抜することがありますが、これは好ましくありません。
「情熱・勇気・忍耐力を兼ね備えているか?」がほとんど考慮されていないからです。
各部門から選抜されたメンバーは、「絶対にプロジェクトのゴールを達成したい!」という「情熱」より、「自部門には悪影響がないようにしなければ、、、」という使命感の方が強くなる傾向があります。
(自部門に悪影響を及ぼすと、「プロジェクト」から戻ったときに、非難されてしまうので、、、)
プロジェクトメンバーは、各部門から選抜するのではなく、
- 「絶対にプロジェクトのゴールを達成したい!」という「情熱」をもった人を立候補で集め
- 「どんな困難にも挑戦する勇気を持っているか?」を確認し
- 「忍耐力をもち、決して諦めないでゴールを達成する覚悟があるか?」を見極める
ことが大切です。
「プロジェクト」には、変化がつきもので、臨機応変に多くの課題に対応しなければなりませんが、そのような状況が好きな人もいます。
私も、そのような状況は嫌いではありません、、、。
・
・
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すいません、素直に言います。そのような状況が大好きです!
ゴールを達成するまでの道のりが困難そうな「プロジェクト」には、自ら飛び込んでいきます(笑)
もともと、変化に柔軟に対応することが、困難に立ち向かうことが好きな人もいるので、「情熱・勇気・忍耐力」を兼ね備えたメンバーを集めるためにも、プロジェクトメンバーは、各部門からの選抜ではなく、立候補で集めることが大切です!
まとめ
- 「情熱・勇気・忍耐力」を兼ね備えることで、長く、辛く、険しい道のりにおいて、感情に左右されることなく、その瞬間にすべき最善の行動を続け、「プロジェクト」のゴールを達成できるようになること
- もともと、変化に柔軟に対応することや、困難に立ち向かうことが好きな「情熱・勇気・忍耐力」を兼ね備えたメンバーを立候補で集めること
「情熱・勇気・忍耐力」を兼ね備えることで、ちょっとやそっとの課題や計画変更にはびくともしなくなり、また、多くの利害関係者との交渉や調整も粛々と行えるようになります。
長く、辛く、険しい道のりを乗り越えることで得られる格別の一体感と達成感を味わえること、あなた自身を成長させるかけがえのない大きな経験が得られること、そして、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!