6-16.プロジェクトを成功に導く秘訣(15)「お客様」と「現場」を第一に考える

『6-15.プロジェクトを成功に導く秘訣(14)良さを最大限に引き出す!』の記事では、

  • 自分自身の良さ、各メンバーの良さを最大限に引き出し、チーム全体では「弱み」や「苦手分野」を解消して、「強み」と「得意分野」しか見えない状態にして欲しいこと
  • 「良さを最大限に引き出す!」には、心理的安全を確保して、本音で話し合える環境を作り、「強み」と「得意分野」を発揮できる仕事をどんどん割り当てて欲しいこと

をお伝えしました。

今回の記事も含めて、具体的に『プロジェクトを成功に導く秘訣』について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!

『プロジェクトを成功に導く秘訣』の15個目は、

・「お客様」と「現場」を第一に考える

です。

ヤミシタ

プロジェクトのありとあらゆる意思決定の場面で、「お客様」と「現場」を第一に考えることが大切です! プロジェクトのゴールを設定する際も、課題の解決策を決定する際も、「現場がお客様に価値を提供しやすくなるか?」という問いに対して、「Yes」でなければいけません!

「お客様」と「現場」を第一に考えるとは?

「お客様」と「現場」を第一に考えるとは、

プロジェクトのありとあらゆる意思決定の場面で、

  • 「現場が、お客様に価値を提供しやすく(できるように)なるか?」

を第一に考えることです。

「現場が、お客様に価値を提供しやすく(できるように)なるか?」

ビジネスは、「いかに、お客様に価値を提供できるか?」がすべてです。

「お客様」に価値を提供して、お客様から対価を頂くことで、ビジネスは成り立っています。

そして、お客様に価値を提供しているのは、「現場」です。

「現場」が、お客様に価値を提供できなければ、「お客様」から対価を頂くことはできません。

プロジェクト
メンバー

どうすれば、「現場」が「お客様」に価値を提供しやすくなるか?(できるようになるか?)

を第一に考えて、少しでも「現場が、お客様に価値を提供しやすくなる(できるようになる)」ことが、プロジェクトを含む、すべての企業活動の根本となります。

ヤミシタ

プロジェクトのありとあらゆる意思決定の場面で、自部門や自社のことだけを考えるのではなく、社内外の関係者を含めた全体最適を考えることが大切であり、そのためには、「お客様」と「現場」を第一に考えることが必要不可欠です!

なぜ、「お客様」と「現場」を第一に考えることが大切なのか?

なぜ、「お客様」と「現場」を第一に考えることが大切なのか?というと、

  • 現場がお客様に価値を提供できなければ、会社の存在価値が無いから

です。

現場がお客様に価値を提供できなければ、会社の存在価値が無いから

お客様は、現場から提供された価値によって、その会社に対する存在価値を感じます。

現場が、お客様に対して価値を提供できなければ、お客様は、その会社に対して何の存在価値も感じないので、その会社を必要としなくなります。

あなた

たしかに、自分にとって何の価値も提供してくれない会社は、全く必要ないから、あってもなくても同じやな、、、

と思われたかもしれませんが、

現在は、モノや情報が溢れかえっている時代なので、お客様は、モノや情報を選びたい放題です。

お客様は、無数にあるモノや情報から、自身にとって価値のあるモノや情報を自ら選択します。

「真にお客様にとって価値のある企業が選ばれる時代」なので、

企業は、お客様にとって、本当に価値のあるモノや情報を提供する必要があります。

ヤミシタ

会社の存在価値を高めるためにも、すべてのプロジェクトにおいて、「お客様」と「現場」を第一に考えることで、少しでも「現場が、お客様に価値を提供しやすくなる(できるようになる)」ことを実現することが求められます!

どのように、「お客様」と「現場」を第一に考えると良いのか?

どのように、「お客様」と「現場」を第一に考えると良いのか?というと、

  • プロジェクトゴールの設定
  • 課題解決策の決定

のどちらにおいても、

・プロジェクトのすべての意思決定で、「現場が、お客様に価値を提供しやすくなるか?(できるようになるか?)」を第一に考える

と良いです。

プロジェクトゴールの設定

プロジェクトでは、まず初めに、「このプロジェクトで達成したいことは何か?」という、プロジェクトゴールを設定することになりますが、

プロジェクトゴールを設定する際には、

プロジェクト
メンバー

このプロジェクトゴールを達成すれば、「現場が、お客様に価値を提供しやすくなるか?(できるようになるか?)」

という問いかけを行い、自信をもって「Yes」と答えられる必要があります。

「働き方改革」プロジェクトにしても、「システム刷新」プロジェクトにしても、「業務改善」プロジェクトにしても、プロジェクトを行う最大の目的は、

・「現場」が「お客様」に価値を提供しやすくなる(できるようになる)こと

です。

現場がお客様に価値を提供しやすくするために、「働き方」を変えます。

今の「働き方」では、なぜ、「お客様に価値を提供しにくい(できない)のか?」を考えて、その原因を取り除くことで、「お客様に価値を提供しやすくなる(できる)」ような「働き方」にします。

現場がお客様に価値を提供しやすくするために、「システム」を刷新します。

今の「システム」では、なぜ、「お客様に価値を提供しにくい(できない)のか?」を考えて、改善すべき機能を改善し、不足している機能を追加することで、「お客様に価値を提供しやすくなる(できる)」ような「システム」にします。

まだ「システム」が導入されていない場合は、

  • なぜ、「システム」が導入されないと、「お客様に価値を提供しにくい(できない)のか?」
  • 「お客様に価値を提供しやすくなる(できる)」システムとは、どんなものか?
  • 「お客様に価値を提供しやすくなる(できる)」ようにするには、「システム」にどんな機能が必要なのか? どんな画面であれば良いのか? どんな操作方法が良いのか?

など、現場が「お客様に価値を提供しやすくなる(できる)」ように「システム」を導入します。

ヤミシタ

どんなプロジェクトであれ、プロジェクトを行う最大の目的が、「現場がお客様に価値を提供しやすくなる(できるようになる)こと」であることを、常に、念頭に置いて、すべての意思決定を行うことが大切です!

課題解決策の決定

プロジェクトでは、多くの課題(解決すべき問題)が発生し、優先順位をつけて、課題を解決していくことになりますが、

まず、課題の優先順位は、

プロジェクト
メンバー

この課題を解決すれば、「現場が、お客様に価値を提供しやすくなるか?(できるようになるか?)」

を基準に決定する必要があります。

解決しても「現場が、お客様に価値を提供しやすくならない(できるようにならない)」課題を優先させてはいけません。

むしろ、解決しても「現場が、お客様に価値を提供しやすくならない(できるようにならない)」課題は、解決しなくても良いぐらいです。

まずは、解決できれば「現場が、お客様に価値を提供しやすくなる(できるようになる)」課題を選ぶことです。

課題を選んだ後に、解決策を考えることになりますが、

プロジェクト
メンバー

この解決策を実行することで、「現場が、お客様に価値を提供しやすくなるか?(できるようになるか?)」

という問いかけを行い、関係者全員が「Yes」と答えられる必要があります。

「現場が、お客様に価値を提供しやすくならない(できるようにならない)」解決策を実行しても、何の意味もありません。

ヤミシタ

解決できれば「現場が、お客様に価値を提供しやすくなる(できるようになる)」課題を選び、そして、「現場が、お客様に価値を提供しやすくなる(できるようになる)」解決策を実行することが大切です!

まとめ

  • プロジェクトを含む、すべての企業活動の根本は、少しでも「現場が、お客様に価値を提供しやすくなる(できるようになる)」こと
  • 現場がお客様に価値を提供できなければ、会社の存在価値が無いこと
  • プロジェクトのすべての意思決定で、「現場が、お客様に価値を提供しやすくなるか?(できるようになるか?)」を第一に考えること

「お客様」と「現場」を第一に考えないと、プロジェクトは迷走してしまいます、、、

「現場が、お客様に価値を提供しやすくなる(できるようになる)」ように、すべての意思決定を行わないと、プロジェクトが円滑に進まなくなります、、、

必ず、「お客様」と「現場」を第一に考えることで、「お客様」や「現場」と協力関係を築いてプロジェクトを円滑に進め、「お客様」や「現場」のためになるプロジェクトゴールを達成できることで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!

6.プロジェクトを完遂したい