6-15.プロジェクトを成功に導く秘訣(14)良さを最大限に引き出す

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「6-14.プロジェクトを成功に導く秘訣(13)猛烈な反省から始める」の記事にて、

・「何かを変える」取り組みをする際は、過去を振り返り「過去の反省」から始めて欲しいこと、「過去の反省」をすることで、関係者の賛同や納得を得て欲しいこと

をお伝えしました。

今回の記事も含めて、具体的に「プロジェクトを成功に導く秘訣」について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!

「プロジェクトを成功に導く秘訣」の14個目は、

・良さを最大限に引き出す

です。

ヤミシタ

プロジェクトでは、様々な良さ(強みや得意分野)を持つメンバーと一緒に、協力してプロジェクトを進めます。メンバーの「良さを最大限に引き出す」ことで、チームとしてのパフォーマンスも最大限に向上させることが大切です!

「良さを最大限に引き出す」とは?

「良さを最大限に引き出す」とは、

  • 自分自身の良さを最大限に引き出すこと
  • メンバーの良さを最大限に引き出すこと
  • チーム全体で、良さを補完すること

です。

自分自身の良さを最大限に引き出すこと

プロジェクト活動を行ううえで、まずは、「自分自身の良さを最大限に引き出すこと」が大切です。

「2-6.人生のゴールの見つけ方(5)実体験から考える」の記事にも書いているのですが、

自分自身の良さ、すなわち、「強み」や「得意分野」は、過去の実体験を振り返ることで分かります。

過去の実体験を振り返り、自分自身に

  • 何を行っているとき、他のことを忘れるぐらい夢中になれたか?
  • 何であれば、何時間でも夢中になってやり続けることができるか?
  • 何をすることであれば、苦労や他人の声を気にせずに夢中になれるか?

と問いかけることで、「強み」や「得意分野」を改めて再認識することができます。

基本的に、夢中になってやれること(やれたこと)が、「強み」や「得意分野」となります。

私の場合は、「本を読むこと」が大好きであり、「本を読むこと」であれば、何時間でも夢中になって読み続けることができます。(過去を振り返っても、夢中になって読み続けることができていました)

「本を読むこと」は、突き詰めると、「新しいことを学ぶこと」であり、新しいことをたくさん学ぶことができる(というか、学ばざる負えない、、、)新しいプロジェクトへの参画は、

いつもワクワクしてしまいますし、過去を振り返っても、積極的に(無意識のうちに)新しいプロジェクトへの参画に立候補していました。

「9-6.自分の強みが分かる『才能に目覚めようストレングス・ファインダー2.0』」の記事でも書いているのですが、

自分の強みが分かる(本当にびっくりするぐらい当たる!)便利なツールに『ストレングス・ファインダー2.0』というものがあります。

私は、職場で『ストレングス・ファインダー2.0』を行い、自分自身の資質(=生まれながらに持っている強みの元)を知りましたが、一番上位の資質は、「学習欲」でした。

「学習欲」が高い人たちの声:「何かを学んでいないと落ち着かないんです。」

トム・ラス 著/古屋 博子 訳 『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』(2017)

とありますが、これはまさに、私の心の声でした(笑)。

過去の実体験を振り返ることで、「強み」や「得意分野」を再認識することができますが、

便利で良く当たる『ストレングス・ファインダー2.0』を使い、自分自身の「強み」や「得意分野」を正しく理解することも、非常にオススメです!

メンバーの良さを最大限に引き出すこと

プロジェクト活動を行う際に、「自分自身の良さを最大限に引き出すこと」が出来れば、次は、「メンバーの良さを最大限に引き出すこと」が大切です。

「6-4.プロジェクトを成功に導く秘訣(3)決意表明と期待値の交換を行う」の記事にも書いているのですが、

メンバーの良さ、すなわち、「強み」や「得意分野」は、プロジェクトの開始時に、本人から直接聞くことが有効です。

プロジェクト開始時に、メンバー全員で、

  • 今までどんな業務、どんなプロジェクトを経験してきたのか?
  • 「強み」や「得意分野」は、何なのか?(併せて「弱み」や「苦手分野」は何なのか?)
  • 今回のプロジェクトでは、どんなことに挑戦したいと考えているのか?(併せて、どんなことはサポートして欲しいと考えているのか?)

などを、一人ずつ発表し、共通認識を持つことで、「メンバーの良さを最大限に引き出すこと」が非常にやり易くなります。

これは、最初にやることが肝心です。

プロジェクトメンバーの初顔合わせの際に、それぞれがまだ、誰に対して何の偏見もない状態で、(プロジェクトが始まって、偏見を持つ前に!嫌なことが発生する前に!!)

「強み」や「得意分野」、「挑戦したいこと」を全員で共有することが重要です。(併せて、「弱み」や「苦手分野」、「サポートして欲しいこと」も全員で共有しておくと良いです)

チーム全体で、良さを補完すること

「メンバーの良さを最大限に引き出すこと」を目的として、「強み」や「得意分野」、「挑戦したいこと」をメンバー全員で共有することが出来れば、あとは、「チーム全体で、良さを補完すること」が大切です。

個人個人で見ると、「強み」と「弱み」、「得意分野」と「苦手分野」があり、凹凸が見えますが、

・チーム全体で見ると、良さが補完されることで、「強み」と「得意分野」しか見えない

という状態にするのが理想です。

私が以前、システム開発のプロジェクトマネージャーをしていたときは、

  • プログラム開発が得意な人(PC向けアプリケーション、スマートフォン向けアプリケーションでそれぞれ一人ずつ)
  • ネットワークやセキュリティに強い人(インフラ周りを担当)
  • ハードウェアに詳しい人(PCやスマートフォンの選定を担当)
  • 現場の業務に精通している人(実際に、現場経験もある人)
  • 仕様書や設計書を書くのが好きな人(プログラムは書けないが、書き物が得意な人)
  • 関係者間での調整や、交渉が上手な人(普段から調整や交渉に慣れている人)
  • 動作確認や品質チェックを長年やっている人(リリース後の運用保守も行う人)
  • 多くの仕入れ先をもち、顔の効く人(部材を安く、早く仕入れてくれる人)

など、様々な「強み」や「得意分野」を持つ人がいましたが、「メンバーの良さを最大限に引き出すこと」に、各メンバーが「強み」や「得意分野」を思う存分活かしてもらうことに注力し、

チーム全体で良さを補完していました。

なぜ、「良さを最大限に引き出す」ことが大切なのか?

なぜ、「良さを最大限に引き出す」ことが大切なのか?というと、

  • 欠点を直すのには、時間が掛かるから
  • 良さを引き出した方が、活き活きするから
  • チーム全体としてのパフォーマンスが向上するから

です。

欠点を直すのには、時間が掛かるから

少し変な言い方をしますが、

・各自がそれぞれ数十年の人生の中で培ってきた「欠点」は、そんな簡単に直せるものではない

です。

数十年生きてきた中で、(恐らくほとんどの人が、自分の「欠点」に気づいている中で、)今も直されずに残っている「欠点」は、そんなに簡単に直りません(泣)。

ましてや、今まで生きてきた期間と比較すると、むちゃくちゃ短いプロジェクト期間内で、その「欠点」を直すのは、絶対ムリです。

そして、それだけ根強い「欠点」を直すのには、長い時間も、大きなエネルギー(気力と体力)も必要です。

「欠点」を直すことを、プロジェクト内でやる必要は全くありません。

というより、他にもやるべきことがたくさんあるので、「欠点」を直すことに、時間やエネルギー(気力や体力)を使っている余裕はありません、、、。

「欠点」を直すことは、プロジェクト外でやってもらい、プロジェクト内では、「良さを最大限に引き出すこと」、「強み」や「得意分野」を思う存分活かしてもらうことが大切です。

(「6-13.プロジェクトを成功に導く秘訣(12)やってみせてから、やらせる」の記事で書いていることも、「欠点」を直すことではなく、プロジェクトを成功に導くために必要な「スキル」を身に着けてもらうことです)

良さを引き出した方が、活き活きするから

直すことが難しい「欠点」を直すことよりも、各自の「良さを引き出した方が、活き活きする」ものです。

これは、誰もが実感されていることかと思います。

「強み」や「得意分野」を発揮して何かに取り組むことは、非常にやりがいもあり、楽しいものです。

それこそ、何時間もやり続けることができますし、苦労や大変さも乗り越えることが可能です。

プロジェクトは、一時的な集まりであり、ずっと一緒にいる訳ではないので、「欠点」を直すことよりも、「良さを最大限に引き出すこと」に注力し、プロジェクトの士気を、メンバーのモチベーションを高めることの方が得策です。

(誰かとずっと一緒に過ごす場合は、もちろん中長期的に取り組むことで「欠点」も直し、普段の生活をお互いにとってより良いものにする努力が必要です。はい、結婚生活のことです、、、)

チーム全体としてのパフォーマンスが向上するから

各メンバーの「良さを最大限に引き出すこと」で、プロジェクトの士気を、メンバーのモチベーションを高めることができれば、更に、それをプロジェクト期間中維持できれば、

確実に、チーム全体としてのパフォーマンスが向上します。

当然のことですが、チーム全体のパフォーマンスは、

・メンバー個々のパフォーマンスをどれだけ向上させることができるか?

によって決まります。

個々のパフォーマンスを向上させるには、やはり、「良さを最大限に引き出すこと」、「強み」や「得意分野」を思う存分活かしてもらうことが大切です。

どのように、「良さを最大限に引き出す」と良いのか?

どのように、「良さを最大限に引き出す」と良いのか?というと、

  • 心をフロー状態に保つ
  • 直接聞く、見て気づく
  • 仕事をどんどん割り当てる

と良いです。

心をフロー状態に保つ

自身が「心をフロー状態に保つ」ことに関しては、「3.心を最高の状態に保ちたい」のカテゴリにて一連の記事として書いているので、ここでは詳しくは割愛しますが、

心のフロー状態とは、

・心が何事にも「捉われず」、どんなことにも「揺らがず」、あるがままで自然な状態であること

ことです。

「心をフロー状態に保つ」ことで、各自が最高のパフォーマンスを発揮することが可能です。

「心をフロー状態に保つ」ことが出来ている状態では、

  • プロジェクトゴールを達成するために、今、何をすべきか?何が最善の手か?
  • どうすれば、お客様や現場の方々を最高に満足させることができるか?
  • 「良循環を起こせる」「これさえ解決すれば、他はうまくいく」ような課題は何か?
  • どのように伝えれば、関係者全員が共感し、納得してくれるか?
  • 「良さを最大限に引き出す」には、各メンバーに何を任せると良いのか?

など、「本当に重要なこと」「本当に大切な人」に時間とエネルギー(気力と体力)を集中投下することが可能です。

逆に、「心をフロー状態に保つ」ことが出来ていない状態では、

  • あぁ、何でこんなことせなアカンねん、、、
  • 何で、このプロジェクトに巻き込まれてしまったんやろう、、、
  • あの人と一緒にプロジェクトするの嫌やな、、、
  • この案には、絶対反対されるわ。伝えに行くの辞めようかな、、、
  • 早く今日の業務時間終わらへんかな。というか、プロジェクト早く終わって欲しい、、、

などの考えが浮かんでしまい、「本当に重要なこと」「本当に大切な人」に対して、時間もエネルギー(気力と体力)も使えなくなってしまいます。

各メンバーの「心をフロー状態に保つ」には、プロジェクト内に心理的安全を確保する必要があります。

プロジェクト内に心理的安全を確保するには、「本音で話し合える環境を作ること」が何より重要となります。

直接聞く、見て気づく

各メンバーの「良さを最大限に引き出す」には、「強み」や「得意分野」を、プロジェクトの開始時に「本人から直接聞くこと」が有効であることは、上述した通りですが、

各メンバーの話に耳を傾け、各メンバーを良く観察することで、良さに気づくことも大切です。

各メンバーと話をしていて、各メンバーを見ていて

  • 「何か」の話をしだしたら、止まる気配が無い!
  • 「何か」に取り組んでいる時に、表情が明るく、見るからに楽しそう!
  • 「何か」をしている時は、こちらからの声が全然届かないし、中断する気配もない!

などに気づいたら、その「何か」は、「強み」や「得意分野」である可能性が高いです。

仕事をどんどん割り当てる

各メンバーの「良さを最大限に引き出す」には、各メンバーの「強み」や「得意分野」を思う存分活かしてもらえるように、「仕事をどんどん割り当てる」と良いです。

仕事で、「強み」や「得意分野」を活かすことで、良さは引き出されるものです。

プログラム開発が得意な人には、プログラム開発の仕事をどんどん任せます。

プログラムは書けないが、書き物が得意な人には、仕様書や設計書を書く仕事をどんどん任せます。

関係者間での調整や交渉が上手い人には、全体の取り纏めの仕事をどんどん任せます。

人前で話すことが好きな人には、プレゼンなどをどんどん任せます。

人前で話すことが苦手な人には、調査や分析の仕事をどんどん任せます。

「強み」や「得意分野」は、活かしてナンボです。

「強み」や「得意分野」を眠らしていては、勿体無さ過ぎます!

各メンバーの「強み」や「得意分野」は、「骨までしゃぶる」ぐらいがちょうど良いです(笑)

まとめ

  • プロジェクトでは、自身と各メンバーの「良さを最大限に引き出す」こと
  • 「良さを最大限に引き出す」には、「強み」や「得意分野」を思う存分活かしてもらうこと
  • 「良さを最大限に引き出す」ことで、チーム全体のパフォーマンスを向上させること

「良さを最大限に引き出す」ことで、あなた自身と各メンバーの「強み」や「得意分野」を思う存分活かし、

チーム全体のパフォーマンスを向上させ、プロジェクトゴールを達成することで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!

「ゴール設定・課題設定」のアイキャッチ画像のアイキャッチ画像

2-6.人生のゴールの見つけ方(5)実体験から考える

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9-6.自分の強みが分かる『才能に目覚めようストレングス・ファインダー2.0』

6.プロジェクトを完遂したい