6-10.プロジェクトを成功に導く秘訣(9)抵抗勢力と向き合う

「プロジェクトを成功に導く方法」のアイキャッチ画像

「6-9.プロジェクトを成功に導く秘訣(8)批判を歓迎する」の記事にて、

・批判は、歓迎すべき貴重な意見であり、批判されることで、プロジェクト計画や課題解決策を磨いて欲しいこと、「批判を歓迎する」際は、批判を可視化し、批判と感情を切り離して欲しいこと

をお伝えしました。

今回の記事も含めて、具体的に「プロジェクトを成功に導く秘訣」について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!

「プロジェクトを成功に導く秘訣」の9つ目は、

・抵抗勢力と向き合う

です。

ヤミシタ

プロジェクトを進めていると、多かれ少なかれ、そのプロジェクトに対して、反対の意見を唱える人々(抵抗勢力)が現れます。抵抗勢力とは、対立するのではなく、向き合うもので、いかに味方にできるか?がプロジェクトの成否を分けます!

「抵抗勢力と向き合う」とは?

「抵抗勢力と向き合う」とは、プロジェクトの計画段階においても、実行段階においても、

  • 抵抗勢力を早期に発見すること
  • 抵抗勢力の意見を取り入れること
  • 抵抗勢力を味方につけること

です。

抵抗勢力を早期に発見すること

「抵抗勢力と向き合う」には、とにもかくにも、「抵抗勢力」を発見しなければ始まりません。

抵抗勢力とは、反対の意見を唱える人々のことですが、心の中で、反対意見を唱えるだけの場合、早期に発見するのが難しいです。

声に出して、面と向かって、反対の意見を唱えてくれると、非常にありがたいのですが、

  • なんか、このプロジェクトには、賛成(納得)できないな、、
  • けど、まだプロジェクトの序盤やし、もう少し静観するか、、、
  • 中盤以降になっても、賛成(納得)できない場合は、反対意見を纏めてぶつけるか、、、

など、心の中だけで、反対意見を唱えられると、早期に発見するのは難しく、声に出してくれるのを待っていると、既に、プロジェクトの中盤以降(実行段階)になり、

・プロジェクト計画の変更が難しかったり、プロジェクトの実行に大きな影響を及ぼす

ことになります。

なので、心の中で、反対意見を唱えている場合も含めて、「抵抗勢力を早期に発見すること」が重要です。

抵抗勢力の意見を取り入れること

心の中で、反対意見を唱えている場合も含めて、「抵抗勢力を早期に発見すること」が出来れば、その反対意見を聞き、プロジェクト計画や課題解決策に取り入れることが大切です。

・多くの視点からの、多くの意見が集まるほど、プロジェクト計画や課題解決策は良いものになる

ので、抵抗勢力(反対者)の方々の意見は、非常に貴重です。

プロジェクトの序盤では、(具体的な計画や課題解決策が決まっていない段階では)

  • 何に対して反対なのか、明確ではない、、、
  • けど、なんか違う気がする、、、
  • もっと、こうした方が良い気がする、、、

というように、違和感を感じる程度で、本当に反対なのかも定かではない場合もありますが、

違和感を感じる程度の意見を含めて、しっかりと意見を聞き、プロジェクト計画や課題解決策に取り入れる(取り入れるべきものは取り入れる)ことが大切です。

抵抗勢力を味方につけること

プロジェクトに対する、違和感や反対意見は、放っておくと、時間の経過とともに、どんどん大きくなっていくものですので、

・抵抗勢力を早期に発見し、意見を取り入れて、早い段階から味方につけること

が大切です。

違和感や反対意見の発見は、早ければ早いほど良く、早期であるほど、意見も取り入れ易いです。

そして、少しでも多くの違和感や反対意見を取り入れることで、早い段階から、少しでも多くの味方(プロジェクト支持者)をつけることが大切です。

なぜ、「抵抗勢力と向き合う」ことが大切なのか?

なぜ、「抵抗勢力と向き合う」ことが大切なのか?というと、

  • 変化に抵抗することは、自然なことだから
  • 抵抗者には、抵抗者の理由があるから
  • 放っておくと、プロジェクトが中断する事態になるから

です。

変化に抵抗することは、自然なことだから

プロジェクトの多くは、関係者に「変化を求める」ことになります。

「働き方改革プロジェクト」「業務変革プロジェクト」「システム刷新プロジェクト」など、様々なプロジェクトがありますが、いずれも、「何かを変えること(より良いものにすること)」が大前提です。

「4-10.ゴールの達成に集中する極意(8)とにかく最初の一歩を踏み出す」の記事にも書いてるのですが、

人の行動にも、「外部から力が働かない限り、現在の行動を維持する」という「慣性の法則」が働くので、

「(変えなくても良いのであれば、)現状を変えたくない」という気持ちが無意識に発生します。

(ずっと寝てても良いのであれば、ずっと寝ときたいですし、しかし、一度、起きて行動を始めると、今度は、ずっと行動をし続けたくなります、、、)

変化に対して抵抗を感じるのは、誰しもが無意識に感じる自然なものなので、多かれ少なかれ、プロジェクトで「変化を求める」と、必ず、抵抗勢力(反対者)は現れます。

そして、抵抗勢力(反対者)が現れることは、自然なことなので、「何で反対するねん!」と全く思わずに、(心に波風を立てずに)

抵抗勢力(反対者)の意見を聞き、取り入れるべき部分は取り入れ、味方になってもらうことが大切です。

抵抗者には、抵抗者の理由があるから

プロジェクトで「変化を求める」と、必ず、抵抗勢力(反対者)が現れますが、抵抗者には、抵抗者の理由が、反対する根拠があります。

違和感(何か、違う気がする、、、)しか感じていない場合は、反対する根拠が何か?をしっかりヒアリングすることで、一緒に突き詰める必要があります。

  • 何に対して、違和感を感じますか?
  • ゴールですか?計画ですか?進め方ですか?
  • 方向性は合っていますか?納得感が足りないですか?
  • それとも、根本から見直して方が良さそうでしょうか?

など、根掘り葉掘り聞くことで、反対の根拠の核心に迫ることが大切です。

反対する根拠が明らかな場合は、それを素直に聞くことが大切です。

(お互いの)感情が邪魔をして、反対する根拠が明らかなのに、それを聞けない(言ってもらえない)ことが無いように、普段から信頼関係を築くこと、コミュニケーションを密にしておくことが大切です。

放っておくと、プロジェクトが中断する事態になるから

違和感を感じている人に対するヒアリングや、抵抗勢力(反対者)に対して、素直に反対の根拠を聞くことなど、

「なんで、ここまでしなアカンねん、、、」「ちょっとぐらい放っておけば良いやん!?」

と思われるかもしれませんが、

放っておくと、抵抗勢力(反対者)が一致団結して反対運動を起こし、プロジェクトが中断する事態になる場合もあります。

おそらく、抵抗勢力(反対者)の方々も、最初から一致団結して反対運動を起こしたいとは、思っていないと思いますが、

何気なくプロジェクトの話をしている際に、

関係者A

今回のプロジェクトどう思う?別に反対って訳じゃないねんけど、少し違和感あってさ、、、

関係者B

マジで?どんな違和感??実は、こっちも「何か違う気がする、、、」とは、前から思っててん。

関係者A

そうなん!?やっぱりか!今回のプロジェクトの●●がおかしいと思うねんけどなぁ~

関係者B

あっ、なるほど!!それで、何か違う気がしてたんやわ!確かに、よく考えると、●●は変やな、、、。というか、他にもモヤモヤしている人いるんちゃう??

など、違和感や反対意見を持っている人どうしが意気投合していく、更に、仲間が芋づる式に増えていって、いつの間にか、大きな抵抗勢力になっている、、、ということが起こります。

負の感情の方が、結束力が強いですし、負のエネルギーほど、爆発すると手が付けれなくなるので、(これは、世界各国のデモ活動を見ていても明らかです、、、)

プロジェクトでも、違和感や反対意見には、早いうちから手厚くケアすることが大切です。

どのように、「抵抗勢力と向き合う」と良いのか?

どのように、「抵抗勢力と向き合う」と良いのか?というと、

  • 抵抗の段階を理解する
  • 抵抗の兆候を見逃さない
  • 人と向き合う

と良いです。

抵抗の段階を理解する

「抵抗勢力と向き合う」には、「抵抗には段階があること」を理解しておく必要があります。

抵抗の段階
  1. 違和感を感じる
  2. 声に出して反対する
  3. 感情的に(何が何でも)反対する
  4. 一致団結して反対運動を起こす

「違和感を感じる」「声に出して反対する」など、なるべく早い段階で、抵抗勢力(反対者)を発見して、意見を聞いて、取り入れるべき部分は取り入れて、味方につけることが大切なのは、上述してきた通りです。

「感情的に(何が何でも)反対する」「一致団結して反対運動を起こす」の段階まで、抵抗勢力(反対者)を放置してしまうと、まともにプロジェクトを進めれなくなってしまうので、要注意です。

抵抗の兆候を見逃さない

「抵抗には段階があること」を理解し、なるべく早い段階で、抵抗勢力(反対者)と向き合うには、「抵抗の兆候を見逃さない」ことが大切です。

抵抗の兆候
  • 会議に遅刻する、欠席する
  • 会議中に内職する、上の空(うわのそら)である
  • 全然、意見を言わない。「べつに、、、」しか言わない
  • 不機嫌そうにしている。しかめっ面をしている
  • 論点をズラす。全然、関係のない話をする
  • 真剣にならない。冗談しか言わない
  • 腕や足を組んで、ため息をついている

など、違和感を感じている人は、良く観察すると、何かしらの兆候を示しているものです。

熱心に自身の意見を伝える、主張を行うことも重要ですが、一歩引いて、全体を見渡して、

「誰か違和感を感じていないか?」「全然、意見を言っていない人はいないか?」

を観察して、抵抗の兆候を見逃さずにキャッチすることも大切です。

人と向き合う

「抵抗の兆候」を見逃さずにキャッチできたら、必ず、ケアするようにします。

会議の中(人が複数人いる中)で、意見を促しにくい場合は、別の場で、1対1で話を聞くことが有効です。

このような話をする場合は、メールより電話、電話より対面で行い

「どのように思っているか?」「何か気になることがあるのでは?」

ということを、表情を見ながら聞くことで、感情を読み取ること、真意を掴むことが大切です。

「抵抗勢力と向き合う」とは、結局は、「人と向き合う」ということなので、

  • その人がどんな人物なのか?
  • どんなことに関心を持ち、何を望んでいるのか?
  • 何を嫌がり、どのような状態を避けたいと考えているのか?

ということを、その人と向き合い、直接話をして聞いて、お互いの理解を深め、プロジェクトとして、最も良いゴールに到達できるように、協力していくことが重要です。

まとめ

  • 「抵抗勢力と向き合う」とは、反対者の意見を聞き、取り入れるべき部分は取り入れて、味方になってもらうこと
  • 抵抗には段階があり、早期に発見しなければ、手遅れになるので、なるべく早期に発見すること。その為には、抵抗の兆候を見逃さないこと

抵抗勢力(反対者)が現れることは、自然なことであり、早期に発見し、取り入れるべき意見は取り入れて、早い段階から味方になってもらうことで、

プロジェクトを円滑に進めて、プロジェクトゴールを達成できるようになり、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!

「時間, エネルギー, お金の集中投下」のアイキャッチ画像

4-10.ゴールの達成に集中する極意(8)とにかく最初の一歩を踏み出す

6.プロジェクトを完遂したい