「4-9.ゴールの達成に集中する極意(7)睡眠時間だけは削らない」の記事にて、
・睡眠時間だけは削らないことで、継続して、集中力を維持して欲しいこと
をお伝えしましたが、本記事では、ゴールの達成に集中する極意である
・とにかく最初の一歩を踏み出す
について詳しく解説します。
目次
なぜ、「とにかく最初の一歩を踏み出す」ことが大切なのか?
何かにゼロから取り組むときも、何かを完了して、別の何かに取り組みを変えるときも、なぜ、「とにかく最初の一歩を踏み出す」ことが大切なのか?というと、
- 最初の一歩が一番重たいから。
- 「とにかく最初の一歩を踏み出す」ことで、行動し続けることができるから
です。
なぜ、「最初の一歩が一番重たい」かと言うと、それは、慣性の法則が働くからです。
慣性の法則に関しては、高校などで物理を習ったことがある方はご存知かと思いますが、
すべての物体は、外部から力を加えられない限り、
- 静止している物体は静止状態を続ける
- 運動している物体は等速直線運動(スピードを変えない運動)を続ける
というものです。
これは、もともと自然界に見られる現象に対して発見された普遍的な法則で、人の行動に対して発見された法則ではないですが、
慣性の法則は、不思議なほど、人の行動にも当てはまります。
すべての人は、外部から力を加えられない限り
- 静止している人は、静止状態を続ける(何もしない人は、何もしないことを続ける)
- 運動している人は、運動し続ける(行動している人は、行動することを継続する)
と言えます。
人の行動に対して、慣性の法則が働くので、誰しも無意識のうちに、本能的に、
「何もしていない場合は、何もしていな状態を保ちたい」「今やっている取り組みを辞めて、新しい取り組みをしたくない(今やっている取り組みを続けたい)」
と思ってしまいます。
しかし、その慣性の法則を断ち切り、新しい取り組み、今までとは異なる取り組みに対して、「とにかく最初の一歩を踏み出す」ことができれば、
今度は新しい取り組み、今までとは異なる取り組みをしたことに対して、慣性の法則が働きますので、新しい取り組み、今までとは異なる取り組みに対する行動をし続けることができます。
なので、ゴールの達成に集中するには、
- 「とにかく最初の一歩を踏み出す」こと
- そして、慣性の法則をうまく利用して、行動を継続すること
が大切です。
「とにかく最初の一歩を踏み出す」には、何が重要か?
「とにかく最初の一歩を踏み出す」には、
- 何かにゼロから取り組むときも、何かを完了して、別の何かに取り組みを変えるときも、必ず慣性の法則が働くことを意識すること
- 「とにかく最初の一歩を踏み出す」ために、良い意味でバカになること
が重要となります。
「3-20.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(16)気にしたら負け」の記事の中で、
何か新しいことに挑戦する前に、どこからともなく聞こえてくる「他人の声」や、自分の中にいる「弱気な自分からの声」は、気にしたら負け
とお伝えしましたが、
「気にしたら負け」と、「何事もやってみなければ始まらないから、行動しなければ」と、頭では、分かっていても、なかなか行動に移せないことがあるのは、慣性の法則が働いているからです。
何かにゼロから取り組むときは、何もしていない状態を無意識に保とうとするので、なかなか行動に移せない状態になっています。
何かを完了して、別の何かに取り組みを変えるときも、今行っている取り組みを続けようとするので、なかなか今の取り組みを辞めて、別の取り組みに変える行動ができません。
そのようなときは、「あぁ、今、慣性の法則が猛烈に働いている、、、」ということを意識して、良い意味でバカになることで、慣性の法則を断ち切ってください!
(なかなか行動に移せない、行動を変えれないのは、すべて慣性の法則のせいなので、決して自分のせいだとは思わないでください)
良い意味でバカになるとは、
良い意味で
- 深く考えないで、何も考えないで、行動を起こすこと
- 過去の実績や経験・ノウハウ、それに基づくプライドをすべて捨てること
- 勇気をもって、大胆に行動すること
です。
「とにかく最初の一歩を踏み出す」には、どうすれば良いか?
「とにかく最初の一歩を踏み出す」には、どうすれば良いか?について、
- 睡眠から目覚めるとき
- 何かにゼロから取り組むとき
- 何かを完了して、別の何かに取り組みを変えるとき
の3パターンに分けて、詳しく解説していきます。
睡眠から目覚めるとき
慣性の法則を一番強く感じるのは、「睡眠から目覚めるとき」かと思います。
私は、寝るのが大好きなので、「もうちょっとだけ、、、」と言いながら、二度寝、三度寝したいのが、本音です。
しかし、起きてゴールの達成に集中しなければ、中長期的なゴールを達成するための行動を継続しなければ、ゴールを達成できるハズもありませんので、
良い意味でバカになって起きるようにしています。
私は、毎朝、目覚ましが鳴った瞬間、
深く考えないで、何も考えないで、とにかく、立ち上がって大きな背伸びをする
ことにしています。
(何も知らない人が見たら、いきなり立ち上がって背伸びするので、結構怖いと思います、、、)
立ち上がって大きな背伸びを2~3回行うまでは、意図的に、深く考えない、何も考えない(とくに、あともうちょっとだけ、、、と考えない)ようにしています。
一度、立ち上がって起きてしまえば、次は、起きたことに対して、慣性の法則が働き、起きた状態を保とうとしてくれますので、そのまま朝の活動を継続することができます。
一番エネルギー(気力と体力)がいるのは、最初の一歩なので、良い意味でバカになって、深く考えない、何も考えないで、「とにかく最初の一歩を踏み出す」ことが大切です。
何かにゼロから取り組むとき
何かにゼロから取り組むときは、その新しく取り組むことに対しては、何も知らない、何の経験値もない状態ですので、良い意味でバカになって、まずは、
過去の実績や経験・ノウハウ、それに基づくプライドをすべて捨てること
が大切です。
そして、新しく取り組むことを既に経験している人に対して、好きとか嫌いとか、年上とか年下とか、経歴(学歴)があるとかないとか、日本人とか外国人とか一切関係なく、
素直に教えを乞う
ことが大切です。
「0-4.ブログ運営者のプロフィールとは?どんな人生を生き、今何をしているのか?」の記事でも書いているのですが、
私は、今まで職場を変える転職も、同じ職場で部門を変える異動も、何度も経験しています。
新しい職場、新しい部門に行く際は、必ず、過去の実績や経験・ノウハウ、それに基づくプライドなどは、すべて捨てて(もともと、プライドとかは、「これでもか!」というほど無いのですが、、、)
新しい職場、新しい部門に言ったら、その職場・部門の新入社員であっても、頭を下げて、教えを乞うことにしています。
(その職場・その部門では、私より経験値が多いので)
新しい職場・部門には、その職場・部門での文化や考え方、価値観があるので、まずは、それに基づき行動して、
その職場・部門での文化や考え方、価値観を理解できたら、自分の過去の実績や経験・ノウハウで使えるものは使うようにしています。
異なる取り組みで、どれだけ素晴らしい実績や経験・ノウハウがあったとしても、それが新しい取り組みで、
「どのように使えるのか?」「全部使えるのか?一部使えるのか?」「それとも、ほとんど使えないのか?」
は分からないので、一度、全部捨てて、ゼロになって、新しい取り組みのことをまっさらな状態で、理解してから、使えるか?使えないか?を見極めることが肝心です。
過去の実績や経験・ノウハウ、それに基づくプライドなどが邪魔をして、何かにゼロから取り組むための「最初の一歩」を踏み出せなくなってはいけませんので、綺麗さっぱり捨てて、
「とにかく最初の一歩を踏み出す」ことに、全力を注ぐことが大切です。
何かを完了して、別の何かに取り組みを変えるとき
何かを完了して、別の何かに取り組みを変えるときは、
- 今までの取り組みを変えたくない(その方がラクだから)
- 新しい取り組みをしたくない(先を予測できないのが怖いから)
という感情(感情というより本能)から、慣性の法則が働き、今までの取り組みを続けようとします。
今までの取り組みを辞めて、何の保証もない、先を予測するのが難しく、困難が待ち受けているに決っている別の取り組みに変えるには、良い意味でバカになって
勇気をもって、大胆に行動すること
が大切です。
誰しも、自ら、今の快適な状態をやめたいとは思いません。
変える必要がないなら、変えない方が良いに決まっています。
しかし、時代が、自分を取り巻く環境が、急激に変化していくので、変わらざる負えません。
変わるのには、慣性の法則を断ち切ってまで変えるエネルギー(気力と体力)が必要です。
そして、これから待ち受ける困難と、先が見えないことで生じる不安に立ち向かう勇気が必要です。
考えれば、考えるほど、立ち向かうのが嫌になってきますので、良い意味でバカになって、
深く考えず、何も考えず、勇気を持って、大胆に、新しい世界に飛び込んでみる
ことが重要です。
自らを変えて、新しい世界に飛び込んでしまえば、新しい世界に飛び込んだことに対して、慣性の法則が働きますので、今度はその新しい世界に居続けようと思うようになります。
まとめ
- ゴールの達成に集中するには、「とにかく最初の一歩を踏み出す」こと
- 慣性の法則を断ち切り「とにかく最初の一歩を踏み出す」には、良い意味でバカになること
- 「とにかく最初の一歩を踏み出す」ことで、次は、慣性の法則をうまく利用し、新しい取り組み、今までとは異なる取り組みに対する行動を継続すること
はじめは、邪魔ばかりしてくる慣性の法則ですが、「とにかく最初の一歩を踏み出す」ことをクリアできれば、次は、応援ばかりしてくるのが慣性の法則の良いところですので、
慣性の法則を理解して、うまく活用することで、ゴールの達成に集中できるようになり、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
- 4-25.ゴールの達成に集中する極意(23)犠牲にすることを決める
- 4-24.ゴールの達成に集中する極意(22)過去最高を更新し続ける
- 4-23.ゴールの達成に集中する極意(21)悔しさを忘れない
- 4-22.ゴールの達成に集中する極意(20)頭寒足熱(ずかんそくねつ)+おまけ
- 4-21.ゴールの達成に集中する極意(19)できることに専念する
- 4-20.ゴールの達成に集中する極意(18)ゆっくりよく噛んで食べる
- 4-19.ゴールの達成に集中する極意(17)自分を変えることに集中する
- 4-18.ゴールの達成に集中する極意(16)エントロピー増大の法則を理解する
- 4-17.ゴールの達成に集中する極意(15)足芯呼吸で気持ち良くなる
- 4-16.ゴールの達成に集中する極意(14)周辺視野を使って視る
- 4-15.ゴールの達成に集中する極意(13)全体像を見失わない
- 4-14.ゴールの達成に集中する極意(12)ちょっとを多くやる
- 4-13.ゴールの達成に集中する極意(11)無(ム)になって、行動し続ける
- 4-12.ゴールの達成に集中する極意(10)暗示を仕掛ける
- 4-11.ゴールの達成に集中する極意(9)行動計画に従う
- 4-10.ゴールの達成に集中する極意(8)とにかく最初の一歩を踏み出す
- 4-9.ゴールの達成に集中する極意(7)睡眠時間だけは削らない
- 4-8.ゴールの達成に集中する極意(6)超早起き
- 4-7.ゴールの達成に集中するのを妨げる、最大の敵は上司と会議
- 4-6.ゴールの達成に集中する極意(5)躊躇なく任せる
- 4-5.ゴールの達成に集中する極意(4)時間のためにお金を使う
- 4-4.ゴールの達成に集中する極意(3)大胆に無視する
- 4-3.ゴールの達成に集中する極意(2)爽やかに断る
- 4-2.ゴールの達成に集中する極意(1)緊急ではなく重要な課題に集中する
- 4-1.ゴールの達成に集中するには、時間・エネルギー・お金を死守すること
何かにゼロから取り組むときも、何かを完了して、別の何かに取り組みを変えるときも、「最初の一歩が一番重い」ものです。まるで、鉄球が付いた鎖を足に縛られているぐらい重いです。まずは、「とにかく最初の一歩を踏み出す」ことだけにすべてを注ぐことが大切です。