「3-12.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(8)みんなミジンコ」の記事に引き続き、
心をフロー状態、すなわち、「揺らがず」「捉われず」、あるがままで自然な心の状態に保つのに、役立つ考え方をご紹介します。
それは
・天命を全う(まっとう)する
という考え方です。
天命を全う(まっとう)するとは?
まず、天命とは、
- 天から与えられた使命や役割
- 天から与えられた命そのもの
という意味です。
全う(まっとう)するとは、
- ものごとを最後まで成し遂げること
- 自分に与えられた物事を完全に終わらせること
です。
そして、天命を全う(まっとう)するとは、
・天から与えられた命を大切にし、天から与えられた使命や役割を最後まで成し遂げる、完全に終わらせる
こととなります。
そして、私は、天命を全う(まっとう)することに関して、
- いつまで生きれるか?いつ死ぬか?は天が決めることで、自分ではどうすることもできない
- すべては必然で、天が、必要なときに、必要なモノや人と巡り合わせてくれる
という解釈をしています。
なぜ、天命を全う(まっとう)するという考え方が良いのか?
なぜ、天命を全う(まっとう)するという考え方が良いのか?というと、
「命は天に与えられてる」そして、天が「必要なときに、必要なモノや人と巡り合わせてくれる」
と考えることで、
- 余計な不安や悩みを解消してくれるから
- 目の前の巡り合えたモノや人に向き合い、大切にすることができるから
です。
「命は天に与えられてる」自分ではどうすることができないものと考えると、自分ではどうすることもできないので、すべてを天に任せるしかありません。
いつまで生きれるか?いつ死ぬか?など、漠然とした将来に対する不安や悩みは誰しも少なからず感じるものですが、すべてを天に任せることで、割り切ってしまうことで、吹っ切れることで、余計な不安や悩みを解消することができます。
私は、
「自分に与えられた使命や役割が無くなったときに死ぬ」
と考えています。
逆に言えば、
「生きているということは、誰かの、何かの役に立つ使命や役割がまだ与えられてる」
とも考えています。
そして、誰の?何の?役に立てば良いかというと、
「天が巡り合わせてくれた、今、目の前の人、モノの役に立てば良い」
と考えています。
「あぁ、もっと良い人と巡り合いたい」とか「あぁ、もっと良いことが起きないかな?」という考えは持たないことにしています。
今、目の前の人、モノが、天から与えられた、今、自分にとって必要な人、モノであり、まずは、
・今、目の前の人、モノの役に立つために、全力を尽くす
ことに集中しています。
そして、今、目の前の人、モノの役に立つために全力を尽くした後、必要であれば、必要なときに、また、天が必要な人、モノと巡り合わせてくれると考えています。
天命を全う(まっとう)すると考えることで、将来に対する余計な不安や悩みを解消して、今、目の前の人、モノと真剣に向き合い、大切にすることができます。
どのように、天命を全う(まっとう)すれば良いのか?
では、どのように、天命を全う(まっとう)すれば良いか?について、私の具体例などと共に解説していきます。
まず、私は、自分の身近にいる人、特に、家族を、とても大切にしています。
妻と子供に巡り合わせてもらったことに、心から感謝して、生きている限り、役に立ち続ける、笑顔に、幸せにし続けると、誓っています。
今、巡り合わせてもらった人を大切にし、少しでも役に立ちたいと考えています。
(ブログを書いているのも、悩んでいる人の悩みを少しでも解消したい、役に立ちたいためです)
「じゃ、苦手な人はいないの?」「嫌だな~と思う人はいなの?」と思われたかもしれませんが、もちろん苦手な人や、嫌だと思う人はいますが、それらも、天から与えられた必要な人であり、
苦手な人、嫌だと思う人を克服するための試練であり、苦手な人、嫌だと思う人に対する偏見をなくすきっかけであり、苦手な人、嫌だと思う人の意見や価値観を尊重し、新しい気づきや学びを得るための訓練だと考えています。
次に、私は、今自分に与えられた職場での仕事を大切にしています。
仕事を通じて、お客様の役に立ち、お客様の経営課題を解決することで、その対価をもらえることに、やりがいを感じています。
少しでも、自分のスキルを向上させることで、知恵を絞ることで、もっとお客様に貢献できるようになりたいと考えています。
もっと自身の生産性を向上させて、より少ない時間、エネルギー、お金、人で、求められる成果を(またはそれ以上の成果を)残せるようになり、より会社に貢献できるようになりたいと考えています。
「えっ、会社に不満ないの?」と聞かれると、それは、もうたくさんあります(笑)。
給料はもっとたくさん欲しいですし、やりたくない事務作業もたくさんありますし、特に、「こんなことしても、全然、お客様に対する価値提供にならへんやん!」と思うことは、本当にやるのが嫌ですし、、、
書き出すときりが無いのですが、それでも、まずは、今自分に与えられた職場での仕事で、きっちり成果を残すことが大切だと考えています。
以前、「これパワハラなのでは?」と感じるぐらいのプレッシャーを与えてくる上司と巡り合いましたが、そのときは、本当に精神的にキツく、天に向かって、
「この試練厳し過ぎませんか?」「もう、限界ギリギリなんですけど?」「ホンマに無理なときは、ちゃんと、別の上司と巡り合わせてくれますよね??」
と何度も、何度も叫んでいました(泣)。
天に対する私の心からの叫び(切なる願い)が通じたのか、1年後には、無事、新しい上司と巡り合うことができました。
精神的には疲弊しきり、新しい上司と巡り合わせてもらったときは、「よっしゃー!」とただただ嬉しい気持ちしかありませんでしたが、
振り返ってみると、厳しい指摘、高いレベルの要求をされることで、自身が成長できたのは、事実です。
(もう一度、やれと言われたら、断固拒否ですが、、、)
※あと、本当に職場でパワハラやセクハラなどのハラスメントを受けている場合は、天から与えられた試練でも何でもないですので、すぐにでも正当な方法で、社内、社外問わず助けを求めてくださいね!
「すべては必然で、天が、必要なときに、必要なモノや人と巡り合わせてくれる」という考え方をもつことで、ときには、天に文句を言いたくなること、「それは、あんまりやで、、、」と不満を漏らしたくなることもありますが、
心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保ち、巡り合うことができた目の前の人、モノと向き合い、大切にすることができるようになります。
まとめ
- 天命を全う(まっとう)するとは、天から与えられた命を大切にし、天から与えられた使命や役割を最後まで成し遂げること
- 天命を全う(まっとう)すると考えることで、余計な不安や悩みが解消される
- 天が「必要なときに、必要なモノや人と巡り合わせてくれる」と考えることで、目の前の人、モノと向き合い、大切にすることができる
天命を全う(まっとう)すると考えることで、余計な不安や悩みが解消されること、そして、目の前の人、モノと向き合い、大切にすることで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
- 3-25.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(21)相手の感情に流されない
- 3-24.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(20)いつからでも何回でもやり直せる
- 3-23.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(19)逆境を喜ぶ
- 3-22.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(18)一人でもゼロからでも何とかする
- 3-21.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(17)今いる人、今あるモノに感謝する
- 3-20.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(16)気にしたら負け
- 3-19.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(15)好きとか嫌いとか関係ない
- 3-18.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(14)半分冗談・半分本気
- 3-17.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(13)謙虚・懸命・堅実に生きる
- 3-16.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(12)人をコントロールしない
- 3-15.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(11)すべては自分の責任
- 3-14.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(10)先義後利(せんぎこうり)
- 3-13.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(9)天命を全う(まっとう)する
- 3-12.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(8)みんなミジンコ
- 3-11.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(7)マイノリティで良い
- 3-10.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(6)ストレスと友達になる
- 3-9.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(5)セルフコンパッション
- 3-8.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(4)速かならんと欲することなかれ
- 3-7.心をフロー状態に保つ考え方(3)超マイナス思考で備える
- 3-6.心をフロー状態に保つ考え方(1)失敗促進 (2)「ハッハッハッ」と笑い飛ばす
- 3-5.心をフロー状態に保つには、どうすれば良いのか?
- 3-4.心を最高の状態に保つには、心をフロー状態に保つこと
- 3-3.心を最高の状態に保つには、「自分の心の状態は、自分で決める」こと
- 3-2.心を最高の状態に保つには、「結局、最後はうまくいく」と思い込むこと
- 3-1.心を最高の状態に保つには、「自分がどんな人間か」は自分で決めること
私は、司馬遼太郎さんの歴史小説が大好きです!特に、幕末を描いた小説である『竜馬がゆく』『世に棲む日日』『花神』などが好きなのですが、幕末の維新志士たちはみな、「天命を全う(まっとう)する」という考え方を持って生きていました。