「3-14.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(10)先義後利(せんぎこうり)」の記事に引き続き、
心をフロー状態、すなわち、「揺らがず」「捉われず」、あるがままで自然な心の状態に保つのに、役立つ考え方をご紹介します。
それは
・すべては自分の責任
という考え方です。
すべては自分の責任とは?
自分の人生で起こる出来事に対して、すべては自分の責任と考えることは、
・「はいはい、分かりましたよ!ぜんぶ自分のせいにすれば良いんでしょ!?悪いのは全部自分ですよ!!すいませんねぇ」
と逆ギレすることでも、
・「そうですよね。どんくさい私が悪いんですよね。どうせ私はダメ人間で、何もできませんし、この先、何も良いことなんて起こりませんよ、、、。もう、テキトーに生きよーっと」
と悲観的になって、自暴自棄になることでもありません。
自分の人生で起こる出来事に対して、すべては自分の責任と考えることは、
- 「悪い悩み」を「良い悩み」に変えて、自分で解決できる悩みに変えること
- 自分で解決できない「悪い悩み」は持たないこと
- 自分で解決できる「良い悩み」だけを持ち、「良い悩み」を解決するために行動すること
です。
悩みには、「良い悩み」と「悪い悩み」があります。
- 「良い悩み」とは、自分で解決できる悩みのことで、自分が誰かに対して、何かに対して、取り組むときに発生する悩みのこと
- 「悪い悩み」とは、自分で解決できない悩みのことで、自分以外の誰かが、何かが、自分に対して影響を及ぼすことで発生する悩みのこと
です。
自分の人生で起こる出来事に対して、「悪い悩み」を持ってしまうと、
「なんで、あの人は、私に対して●●してくれないんだろう、、、」「なぜ、私にはこんなに悪いことばかり起こるのだろう、、、」
というように、自分では解決できないことで、ずっと悩み続けてしまいます。
「悪い悩み」を解決できるのは、自分以外の誰か、何かなので、あなたは、自分以外の誰かが、何かがその「悪い悩み」を解決してくるのをずっと待ち続けなければなりません。
そして、自分以外の誰か、何かが、あなたのために「悪い悩み」を解決してくれるとも限りません。
ずっと待ち続けても「悪い悩み」を解決してくれることは無いかもしれません。
「悪い悩み」を持ち、ずっと悩み続けてしまうと、それは精神的にも肉体的にもあなたにとって良いことではありません。
「悪い悩み」は、別の「悪い悩み」を呼び、次々と、いつまで経っても解決されないことで、いつまでも悩み続けてしまうという負の連鎖も引き起こしてしまいます。
その負の連鎖を引き起こさない、断ち切るためにも、すべては自分の責任と考えることで、
・自分が誰かに対して、何かに対して、何ができるのか?
という自分で解決できることに目を向けて、「悪い悩み」を「良い悩み」に変えること、そもそも「悪い悩み」を持たないこと、そして、「良い悩み」を解決するための、具体的な行動を起こすことが大切です。
なぜ、すべては自分の責任と考えると良いのか?
なぜ、すべては自分の責任と考えると良いのか?、すなわち、自分の人生で起こる出来事に対して、すべては自分の責任と考えることで、自分では解決できない「悪い悩み」を、自分では解決できる「良い悩み」に変えることが良いのか?というと、
- 自分で解決できる「良い悩み」を解決するために、具体的な行動を起こせるから
- 具体的な行動を起こすことで、気分が晴れ、どんどん前向きになれるから
- 具体的な行動が、次の具体的な行動を呼び、良い循環を起こすことができるから
です。
自分以外の誰かが、何かが、自分に対して何かをしてくれることを期待する「悪い悩み」を持つと、自分では何もすることができないですが、(ただただ、祈ったり、思い悩むことしかできないですが)
自分が誰かに対して、何かに対して、何かをするという前提で、「どうすれば良いか?」という「良い悩み」を持つと、自分で考え、具体的な行動を起こすことができます。
自分ではどうすることもできない「悪い悩み」で悩み、具体的な行動を起こせない場合、ずっとモヤモヤして、気分が晴れることは無く、どんどん後ろ向きになってしまいますが、
自分で解決することができる「良い悩み」を持ち、「こうしてみよう!」と具体的な行動を起こすことができれば、気分が晴れ、具体的な行動を起こしていることで、どんどん前向きになれます。
そして、具体的な行動は、次の具体的な行動を呼び、「これはうまくいったけど、あれはアカンかった。じゃ、次は、これはもっと良くなる工夫をして、あれは、ダメだったとこを改善してみよう!」というように、
次から次へと、課題を解決するための具体的な行動ができるようになります。
どのようにして、すべては自分の責任と考えると良いのか?
どのようにして、すべては自分の責任と考えると良いのか?というと、自分の人生で起こる出来事に対して、
- すべては自分の責任と考えることで、自分で解決できない「悪い悩み」を「良い悩み」変えること
- 自分で解決できる「良い悩み」しか持たないこと
- 自分で解決できる「良い悩み」を解決するための、具体的な行動を起こすこと
- 具体的な行動を起こすことで、心地良い気分になり、どんどん前向きになること
- 具体的な行動から、次の具体的な行動を呼び、具体的な行動を起こし続けること
が大切です。
今、世の中は、新型コロナウイルスの感染拡大により、非常に厳しい事態に陥っていますが、決して、自分で解決できない「悪い悩み」を持ってはいけません。
「なんで、新型コロナウイルスなんて発生したんだ、、、」「なんで、いつまで経ってもワクチンができないんだ、、、」「政府の政策は、なんでいつもイマイチなんだ、、、」
というように、自分で解決できない「悪い悩み」をもち、自分では解決できないことで、悩み続けるのは、時間もエネルギーも非常に勿体ないです。
・今、コロナ禍において、自分でできることは何か?今しかできないことは何か?今何に取り組むのが良いのか?
という、自分で解決できる「良い悩み」をもち、その「良い悩み」を解決するために、具体的な行動を起こすことが大切です。
私は、今、コロナ禍において、
- テレワークが推奨され、自分の時間を増やすことができる!
- 今、すべきことは、やはり、自己研鑽。これからの時代でも活躍できるように、稼いでいけるように、ちゃんと家族を養えるように、新しいスキルを修得することに時間、エネルギー(気力と体力)、お金を集中投下しよう!
- 新しいスキルの習得は、(具体的に行動することは)やはり楽しい!!新しい気づきや学びがたくさんある!もっと、もっと知りたいし、学びたい!
- 新しいスキルの習得には、インプット(知識の吸収)だけではなく、アウトプット(実践)も必要。アウトプット(実践)していると、インプット(知識の吸収)をしていたときは分からなかった、気づけなかったことが、どんどん見えてくる!試行錯誤しながらもアウトプット(実践)を続けよう!
ということを考え、具体的に行動しています。
「新型コロナウイルスが発生したこと」は、もちろん自分の責任ではありませんが、(私がウイルスを発生させた訳ではありませんので。私がウイルスの生みの親なら、大問題ですが、、、)
「コロナ禍で何もしないこと、具体的な行動を起こさないこと」は、すべて自分の責任になります。
自分の人生で起こる出来事に対して、良い意味で、すべては自分の責任と考えることで、自分で解決できない「悪い悩み」ではなく、自分で解決できる「良い悩み」をもち、常に、具体的な行動を起こし続けることが大切です。
大好きな人、大切な人、愛する人に対しても、
「なんで、自分のことを好きになってくれないのか?」「なんで、愛情を示してくれないのか?」
など、自分では解決できない「悪い悩み」を持たないように気を付けましょう!
大好きな人、大切な人、愛する人に対して、
「自分のことを好きになってくれるにはどうすれば良いか?」「もっと喜ばせる、笑顔にさせるためにはどうすれば良いか?」
など、自分で解決できる「良い悩み」を持ち、その解決のために、具体的な行動を起こしましょう!
自分のことを好きになってもらうために、もっと自分に磨きをかけたり(内面的にも外見的にも)、相手を喜ばせるために色々デートプランを考えたり、相手を笑顔にさせるために、美味しいものを作ってみたり、プレゼントを買ってみたりなどと、
「悪い悩み」を「良い悩み」に変えることで、具体的な行動が可能になります。
すべては自分の責任と考えて、「悪い悩み」を「良い悩み」に変えて、具体的な行動を起こすことは、非常に重要ですが、
別に、聖人君子のように模範的な行動をしなければならない訳ではありません。
私は、苦手な上司にほぼ毎日のように怒られていた(指摘されていた)時期がありましたが、
「なんで、毎日怒られな(指摘されな)アカンねん」
という、自分では解決できない「悪い悩み」に対して、
「どうすれば、苦手な上司を最高に満足させることができるだろうか?」
ということは考える訳もなく、
「どうすれば、苦手な上司から、怒られる(指摘される)のを防げるか?」
という、自分で解決できる「良い悩み」に変えて、
・上司に怒られない(指摘されない)ようにするためには、上司の目に映らないようにすれば良いんだ!
と考え、当時は、テレワークもまだ現在ほど推奨されておらず、オフィスに通い、ほぼ毎日上司に怒られて(指摘されて)いましたが、死に物狂いで、お客様とのアポイントを取り、「オフィスから姿を消す」という、具体的な行動を起こしました。
長い時は、一週間に一度もオフィスに行くことはありませんでした(笑)
(今では、テレワークも推奨され、一週間に一度もオフィスに行かないことは当たり前になってきていますが、当時は、かなり勇気を振り絞って行動しました)
「えらい、外出多いな?」
という疑惑は持たれましたが、(嫌味は言われましたが、)
「ちょっと、商談が立て込んでおりまして、、、」
と、正々堂々と回答することで、ほぼ毎日怒られる(指摘される)ということは無くなりました。
聖人君子のように模範となる行動は全く必要がないので、とにかく、自分で解決できない「悪い悩み」を持たず、自分で解決できる「良い悩み」だけを持ち、何かしらの具体的な行動を起こすことが大切です。
まとめ
- 悩みには、自分で解決できる「良い悩み」と自分で解決できない「悪い悩み」があること
- すべては自分の責任と考えることで、「悪い悩み」を「良い悩み」に変えること
- 自分で解決できる「良い悩み」を解決するために、具体的な行動を起こすこと
良い意味で、すべては自分の責任と考えることで、自分で解決できない「悪い悩み」ではなく、自分で解決できる「良い悩み」をもち、
具体的な行動を起こすことで、どんどん前向きになり、次から次へと具体的な行動を起こし続けることで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
- 3-25.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(21)相手の感情に流されない
- 3-24.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(20)いつからでも何回でもやり直せる
- 3-23.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(19)逆境を喜ぶ
- 3-22.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(18)一人でもゼロからでも何とかする
- 3-21.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(17)今いる人、今あるモノに感謝する
- 3-20.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(16)気にしたら負け
- 3-19.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(15)好きとか嫌いとか関係ない
- 3-18.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(14)半分冗談・半分本気
- 3-17.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(13)謙虚・懸命・堅実に生きる
- 3-16.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(12)人をコントロールしない
- 3-15.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(11)すべては自分の責任
- 3-14.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(10)先義後利(せんぎこうり)
- 3-13.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(9)天命を全う(まっとう)する
- 3-12.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(8)みんなミジンコ
- 3-11.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(7)マイノリティで良い
- 3-10.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(6)ストレスと友達になる
- 3-9.心をフロー状態に保つ考え方(5)「セルフ・コンパッション」
- 3-8.心をフロー状態に保つ考え方(4)速かならんと欲することなかれ
- 3-7.心をフロー状態に保つ考え方(3)超マイナス思考で備える
- 3-6.心をフロー状態に保つ考え方(1)失敗促進 (2)「ハッハッハッ」と笑い飛ばす
- 3-5.心をフロー状態に保つには、どうすれば良いのか?
- 3-4.心を最高の状態に保つには、心をフロー状態に保つこと
- 3-3.心を最高の状態に保つには、「自分の心の状態は、自分で決める」こと
- 3-2.心を最高の状態に保つには、「結局、最後はうまくいく」と思い込むこと
- 3-1.心を最高の状態に保つには、「自分がどんな人間か」は自分で決めること
悩みには、「良い悩み」と「悪い悩み」があります。「悪い悩み」をもつと、その悩みにずっとずっと悩み続けてしまいます。すべては自分の責任と考えることで、「悪い悩み」を「良い悩み」に変えて、悩み続けてしまう負の連鎖を断ち切ってください!