「3-16.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(12)人をコントロールしない」の記事では、
・自分以外の誰かを、自分の思い通りになるようにコントロールするのは不可能なので、「自主性」「成長」「目的」の3要素からなる内的動機付けにより、人のやる気を上手に引き出して欲しいこと
をお伝えしました。
本記事でも引き続き、心をフロー状態、すなわち「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な心の状態に保つのに役立つ考え方をご紹介します。
それは
・謙虚・懸命・堅実に生きる
という考え方です。
「謙虚・懸命・堅実に生きる」とは?
「謙虚・懸命・堅実に生きる」とは
- 決して驕らず傲慢にならないで、勇猛果敢に挑戦し、貪欲に学習すること
- 「本当に重要なこと」「本当に大切な人」にすべてを懸けること
- 一つ一つを大切に、一人一人を大切にして、小さな成果を着実に残すこと
です。
決して驕らず傲慢にならないで、勇猛果敢に挑戦し、貪欲に学習すること
謙虚に生きるとは、
・決して驕らない、傲慢にならないで、常に、自分の未熟さを知り、理解し、勇猛果敢に挑戦し、貪欲に学習して、試行錯誤しながら成長して生きていく
ということです。
これは、「2-3.人生のゴールの見つけ方(2)今日が人生最後の日と考える」の記事の中でご紹介したスティーブ・ジョブズ氏の伝説のスピーチ『How to live before you die』の最後を締めくくる言葉
「Stay hungry, stay foolish」 「Stay hungry, stay foolish」
「How to live before you die」by Steve Jobs (Stanford University )
(スティーブ・ジョブズ氏は、スピーチの最後に2回繰り返しました)に大きな影響を受けています。
あれだけ大きな功績を残したスティーブ・ジョブズ氏が残した言葉なので、その言葉には大きな重みがあります。
スティーブ・ジョブズ氏でさえ、満足することなく、驕ることなく、傲慢になることなく、謙虚に、大きなことを成し遂げるために、勇猛果敢に挑戦し、貪欲に学習し、試行錯誤を続けていました。
私は、スティーブ・ジョブズ氏の生き様に感銘を受け、「謙虚に生きること」を座右の銘にしました。
「本当に重要なこと」「本当に大切な人」にすべてを懸けること
懸命に生きるとは、
・人生のゴール(残された時間で本当に達成したいこと)を達成するために、「本当に重要なこと」「本当に大切な人」に、時間、エネルギー(気力と体力)、お金のすべてを集中投下して生きていく
ということです。
人生のゴールを達成するには、
- 人生のゴール=残された時間で、本当に達成したいことを完全に明確にすること
- 心をフロー状態に保ち、最高のパフォーマンスを発揮できる状態にすること
- 人生のゴールを達成するために、時間、エネルギー(気力と体力)、お金を集中投下すること
が大切ですが、懸命に生きるとは、(1)~(3)のステップを実践して生きることになります。
一つ一つを大切に、一人一人を大切にして、小さな成果を着実に残すこと
堅実に生きるとは、
・一つ一つを大切に、一人一人を大切にして、小さな成果を着実に残して生きていく
ということです。
「3-13.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(9)天命を全う(まっとう)する」の記事でも書いたのですが、
今、目の前に与えられたモノやコト(仕事も含む)、今、目の前に巡り合えた人たちは、自分にとって必要なものとして、天が与えてくれたもの
と考えているので、
目の前の一つ一つのモノやコト(仕事も含む)を大切にし、目の前の一人一人を大切にして、その人たちの役に立ち、小さな成果を着実に残していくことに集中して、
「堅実に生きること」を座右の銘にしています。
なぜ、「謙虚・懸命・堅実に生きる」ことが大切なのか?
なぜ、「謙虚・懸命・堅実に生きる」ことが大切なのか?というと、
- 真実を受け入れて、素直に学ぶことができるから
- 協力関係を築きやすくなるから
- 残された時間を絶対にムダにして欲しくないから
- 達成感や充実感を得ることができるから
- 大きな成果をすぐに残すことはできないから
- 小さな成果が、次の行動へのモチベーションになるから
です。
真実を受け入れて、素直に学ぶことができるから
謙虚に生きることで、偏見がなく、変なプライドもないので、事実をねじ曲げることなく、真実を受け入れることができます。
自分が悪かったときは素直にそれを認め、お詫びをすることができ、
- 具体的にどこが悪かったのか?全部が悪かったのか?それとも一部分か?
- 何が未熟だったのか?何が欠けていたのか?
- 今後成長するためには、どのように改善すれば良いのか?
ということを考え、同じ失敗を繰り返さないように、素直に学ぶこともできます。
協力関係を築きやすくなるから
謙虚に生きることで、複数人で一緒に何かに取り組む際に、協力関係を築きやすくなります。
お客様には、自分の未熟さを知りながらも、それを理解しているからこそ、誠心誠意の対応をすることができるようになります。
協力会社様(主に、「実際の作業」や「物品の調達」を依頼する会社様など)には、自分ひとりでは(自社だけでは)何もできないことを痛感しているからこそ、少しでも作業がしやすいような、少しでも手間が省けるような、配慮ができるようになり、
お客様とも、協力会社様とも、協力関係を築いて、同じゴールの達成に向けて支え合うことができるようになります。
残された時間を絶対にムダにして欲しくないから
「0-1.本サイトの目的とは?少しでもあなたの悩みを軽くする、取り除くこと」の記事でも書いているのですが、
人生とは、残された時間のこと
です。
私にも、あなたにも、あとどれだけの時間が残されているかは分かりません。
(どんな天災が起こるかも、どんな事故に巻き込まれるかも、どんな病気になるかも分かりません、、、)
だからこそ、私は、今生きている幸運に感謝して、残された時間を絶対にムダにしないためにも、「懸命に生きること」を座右の銘にしています。
そして、あなたにも「残された時間を絶対にムダにして欲しくない」ので、貴重な時間、エネルギー(気力と体力)、お金のすべてを、「本当に重要なこと」「本当に大切な人」に集中投下して欲しいと心から願っています。
達成感や充実感を得ることができるから
懸命に生きることで、懸命に生きてこそ、達成感や充実感を得ることができます。
これは、完全に自己満足でしかないですが、私は、新しいこと、今よりも難しいことに挑戦して、失敗から貪欲に学び、試行錯誤しながら、懸命に生きて、達成感や充実感を得たいと考えています。
私は、Mなのかもしれません、、、、。
・
・
・
訂正します。私は、Mです。
何故かは分からないですが、新しいことや今よりも難しいことに挑戦したい衝動を抑えられません(笑)。
もしくは、祖先がマグロなどの回遊魚なのかもしれません、、、。
何故か止まれないんです(泣)。
「もっと学びたい!」「もっと成長したい!」「常に、新しいことや難しいことに挑戦したい!」という衝動から、行動し続けてしまいます、、、。
ちょっと異常かもしれませんが、私は、本能の赴くままに、「懸命に生きること」にしています。
大きな成果をすぐに残すことはできないから
当たり前のことですが、大きな成果をすぐに残すことはできません。
大きな成果ばかりを追い求めて、何も成果を残せない状態が続くと、
- あぁ、今日も何もできなかった、、、
- 全然、ゴールを達成できそうもない、、、
- あれ?ゴールの達成に近づくどころか、遠ざかってる、、、
など、どんどん不安や焦燥感だけが募り、行動が続かなくなってしまうので、「堅実に生きること」で、小さな成果を着実に残していくことが大切です。
小さな成果が、次の行動へのモチベーションになるから
大きな成果をすぐに残すことはできませんが、大きな成果につながる小さな成果は、すぐにでも残すことができます。
どんな小さな、どんな些細な、人に言えないようなちっぽけなものでも良いので、小さな成果を残し
- よし、今日は●●ができた!
- やった、ゴールの達成に一歩近づいた!
- これは、このままゴールの達成まで行けるかも!?
など、小さな成果を残せたこと、行動できたことで前向きな感情を発生させ、次の行動へのモチベーションにして、行動を続けることが大切です。
どのように、「謙虚・懸命・堅実に生きる」と良いのか?
どのように、「謙虚・懸命・堅実に生きる」と良いのか?というと、
- 嫉妬や羨望、悔しさなどのすべてを学習欲に変える
- 達成感や充実感を得て、自己肯定感を高める
- モチベーションを維持・向上させることで、行動し続ける
と良いです。
嫉妬や羨望、悔しさなどのすべてを学習欲に変える
謙虚に生きることで、
嫉妬や羨望、そして悔しさなどのすべてを学習欲に変える
ことができます。
嫉妬や羨望、悔しさなどのすべてを学習欲に変えることで、学習欲がどんどん湧いてきます。
世の中には、本当に凄い人、大きな成果を残している人がたくさんいるものです。
いつでも「まだまだ、まだまだ、まだまだ、、、、未熟である」ことが実感できます。
そのことに対して感じる、嫉妬や羨望、そして悔しい気持ちは、
- まだまだ、学べることがある!知れることがある!
- まだまだ、挑戦できることが残っている!超ラッキー!!
というように、すべて学習欲に変えれます。
もし、学べること、知れること、新しいことに挑戦できることが無くなったら、何もかも手に入れ、何も分からないことがなくなったら、人生はまったく面白くないものになります。
(何をするにも、その結果が分かってしまうので、、、)
まだまだ学べること、知れることに、新しい挑戦ができることは、喜びそのものです。
謙虚に生きることで、他人に対して感じる嫉妬や羨望、そして悔しい気持ちなどのすべてを学習欲に変えて、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つことができます。
達成感や充実感を得て、自己肯定感を高める
懸命に生きること、すなわち、
「残された時間で達成したいこと」「本当に重要なこと」「本当に大切な人」を完全に明確にし、心をフロー状態に保ったうえで、時間、エネルギー(気力と体力)、お金を集中投下することで、
毎日、寝る前に
- あぁ、今日も良く頑張った!
- 「本当に重要なこと」「本当に大切な人」のために、時間、エネルギー、お金を使えた!
- 今日も「思う存分」「精一杯」懸命に生きれた!
と、好きなだけ自分を褒めて、ニヤニヤしながら眠りにつけます。
(一人でニヤニヤしているところを、誰かに見られないように注意してくださいね!)
「懸命に生きた」ということだけで、ほんの少しでも「本当に重要なこと、本当に大切な人のために、時間、エネルギー、お金を使えた」ということだけで、達成感・充実感を得ることができ、
達成感・充実感を得ることで、自己肯定感を高めることができます。
懸命に生きることで、達成感・充実感を得て自己肯定感を高めることができれば、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つことができます。
モチベーションを維持・向上させることで、行動し続ける
堅実に生きること、すなわち、
一つ一つを大切に、一人一人を大切にすることで、どんなに小さくても何かしらの成果を着実に残すことで、
モチベーションを維持・向上させることができます。
すべては考え方次第です。
一日の行動を振り返ったときに、何一つ、何の成果も得られていないことはありません。
もし、一日の行動を振り返ったときに、「あぁ、今日は何も成果を得られなかった、、、」と感じたら、それは、成果を大きく捉えており、細かく分解できていないことが原因です。
成果を、とにかく細かく分解し、ミクロレベルまで小さくすることで、どんなに小さくても、何かしらの成果を残せたことが実感できるようになります。

「こんなに小さいことでも良いんかな?」
などと思う必要はありません。
誰にも、何にも遠慮せず、どんな小さなことでも、成果を残せたことを実感し、モチベーションを維持・向上させることで、行動し続けることが、大切です。
堅実に生きることで、どんな小さなことでも、成果を着実に残していくことで、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つことができます。
まとめ
- 謙虚に生きることで、次から次へと学習欲が沸いてくること
- 懸命に生きることで、達成感・充実感を得て、自己肯定感を高めること
- 堅実に生きることで、モチベーションを維持・向上させ、行動し続けること
「謙虚・懸命・堅実に生きる」は、私の座右の銘ですが、少しでも、参考になれば幸いです。
謙虚・懸命・堅実に生きることで、学習欲が尽きず、毎日達成感・充実感を得て、自己肯定感を高めて、モチベーションを維持・向上させ、行動し続けることができるようになり、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
- 3-25.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(21)相手の感情に流されない
- 3-24.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(20)いつからでも何回でもやり直せる
- 3-23.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(19)逆境を喜ぶ
- 3-22.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(18)一人でもゼロからでも何とかする
- 3-21.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(17)今いる人、今あるモノに感謝する
- 3-20.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(16)気にしたら負け
- 3-19.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(15)好きとか嫌いとか関係ない
- 3-18.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(14)半分冗談・半分本気
- 3-17.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(13)謙虚・懸命・堅実に生きる
- 3-16.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(12)人をコントロールしない
- 3-15.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(11)すべては自分の責任
- 3-14.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(10)先義後利(せんぎこうり)
- 3-13.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(9)天命を全う(まっとう)する
- 3-12.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(8)みんなミジンコ
- 3-11.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(7)マイノリティで良い
- 3-10.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(6)ストレスと友達になる
- 3-9.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(5)セルフコンパッション
- 3-8.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(4)速かならんと欲することなかれ
- 3-7.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(3)超マイナス思考で備える
- 3-6.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(1)失敗促進(2)ハッハッハッ
- 3-5.どのようにして、心をフロー状態に保てば良いのか?
- 3-4.心を最高の状態に保つには、心をフロー状態にするのが最高である
- 3-3.心を最高の状態に保つには、自分の心の状態も自分で決めること
- 3-2.心を最高の状態に保つには、結局最後はうまくいくと思い込むこと
- 3-1.心を最高の状態に保つには、自分がどんな人間かは自分で決めること
「謙虚・懸命・堅実に生きる」は、私の座右の銘です。「謙虚・懸命・堅実に生きる」ことを肝に銘じることで、いつでも、どこでも、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つことが出来ています!