「3-8.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(4)速かならんと欲することなかれ」の記事に引き続き、
心をフロー状態、すなわち、「揺らがず」「捉われず」、あるがままで自然な心の状態に保つのに、役立つ考え方をご紹介します。
それは
・セルフコンパッション
という考え方です。
目次
セルフコンパッションとは?
セルフコンパッションとは、失敗や挫折などを経験した自分に対して
・あなたにとって大好きな人、大切な人、愛する人が、同じ失敗や挫折などを経験したときに、真剣に相手のことを考えて投げかける言葉を、自分にも投げかけてあげること
です。
セルフコンパッションは、自分を甘やかすことでも、自分に対して厳しくし過ぎることでもありません。
失敗や挫折などを、客観的に捉えて、
- その失敗や挫折などから、学べることは何なのか?
- その失敗や挫折などを、今後、どのように活かせば良いのか?
ということを冷静に分析して、失敗や挫折などの経験を、自身の成長の糧にすることです。
あなたにとって大好きな人、大切な人、愛する人が、失敗や挫折などを経験したときは、
- その場の痛みや辛さを取り除くだけの甘い言葉だけを投げかけて、場当たり的な対応はしない
- 真剣に相手のことを考えて、甘いだけの言葉でも、厳しすぎる言葉でもない、その人が、失敗や挫折などから立ち直り、学びを得て、成長を促せるような言葉を投げかける
はずです。
ぜひ、その言葉を、あなた自身にも投げかけてあげてください!
なぜ、セルフコンパッションが大切なのか?
なぜ、セルフコンパッションが大切なのか?というと、あなたにとって大好きな人、大切な人、愛する人を想像することで、
- 失敗や挫折などを、客観的に捉えることができるから
- 失敗や挫折などに対して、「何を学べるか?」というように、前向きに捉えることができるから
- 失敗や挫折などを、自身の成長を阻害する鎖ではなく、自身の成長を促す糧にできるから
です。
失敗や挫折などは、誰もが経験することです。
失敗や挫折などを、全くしない人はいません。
失敗や挫折などを、経験するからこそ、人は学ぶことができ、成長することができます。
失敗や挫折などから、いかに素早く立ち直れるか?(そもそも全く落ち込まないのがベストです)いかに学べるか?その経験を、いかに今後の人生に活かせるか?を考えて、行動することが大切です。
また、失敗や挫折などに対して、心を「揺らがすこと」なく、失敗や挫折などにいつまでも心を「捉われること」なく、心をあるがままで自然な状態に保ち、いつでも、自身の最高のパフォーマンスを発揮できる状態に保つことが大切です。
どのように、セルフコンパッションを実践すれば良いのか?
では、どのように、セルフコンパッションを実践すれば良いのか?というと、失敗や挫折などを経験した際は、下記のステップで実践すれば良いです。
- あなたにとって大好きな人、大切な人、愛する人が、同じ失敗や挫折などを経験したと想像する
- 失敗や挫折などを、冷静に分析して、何が原因か?何を学べるか?今後、どうすれば良いか?ということを追及する
- 真剣に相手のことを考えて、甘いだけの言葉でも、厳しすぎる言葉でもない、その人が、失敗や挫折などから立ち直り、学びを得て、成長を促せるような言葉を、自分自身に投げかける
次に、具体的な私の失敗や挫折の経験をもとにした、具体例を3つご紹介します。
ご紹介する失敗や挫折は、私の経験そのものですが、当時、セルフコンパッションを実践できていた訳ではありません。
当時、セルフコンパッションを実践できれば良かった、、、
というものであり、今後、あなたが、失敗や挫折などを経験した際は、ぜひ、セルフコンパッションを実践して欲しい!という願いになります。
セルフコンパッションの具体例(1)
「0-4.ブログ運営者のプロフィールとは?どんな人生を生き、今何をしているのか?」の記事でも書いていますが、私は、大学受験で「第一志望の大学に入れなかった」という挫折を経験しています。
高校時代、浪人時代ともに、相当な時間、エネルギー(気力や体力)、お金を使って、第一志望の大学に入るために、努力を重ねてきた自分に対して、当時の私は、下記のような言葉を投げかけていました。
- これだけ勉強してきて、この結果?今まで、何してたん?
- どれだけの時間、エネルギー(気力や体力)、お金を使ってきたと思ってんの?全部ムダやで。
- これだけのことしてもダメなら、他のことでも、この先、何も達成出来へんで。
今思えば、かなり自分を痛めつけていました。実際、この挫折は、2年間ぐらい引きずっていましたし、、、。
もし、将来、私の子供が、同じような挫折を経験してしまったら、私は、きっと下記のような言葉を投げかけます。
- 今まで、本当に良く頑張った。ここまで、頑張れたことが、まずは、本当に凄いこと。
- 今まで努力してきた時間、エネルギー(気力や体力)、お金は、絶対にムダにはならない。絶対に、今まで努力してきたことが報われる日がくる
- そして、大学受験がすべてじゃない。大学受験に落ちたからといって人生終わる訳じゃない。夢を達成できない訳ではない。今からでも、いくらでも夢を達成する方法はある
- もっと言うと、別に今までの夢に固執する必要はない。視野を広げたら、考え方を変えたら、もっと別な夢を見つけることもできる。そして、別の夢でも、人生を良いものにできる
- だから、今日だけはめちゃくちゃ落ち込んでも良いから、明日からは、前を向いて、新しい目標を立てて、その目標に向かって一歩一歩進んでいこう!
本当に、当時、セルフコンパッションを実践できれば良かったです(泣)
セルフコンパッションの具体例(2)
私は、スポーツが苦手であり、中学時代に所属していた部活動では、どうしてもレギュラーになれませんでしたし、下級生にも負けていました。
そんな自分に対して、当時の私は、下記のような言葉を投げかけていました。
- レギュラーになれないのは仕方無いとしても、何で、下級生にも負けるん?だっさ。
- 一年間何してたん?他の友達で、下級生にも負けてるやつ全然いないで。
書いていて気づきましたが、私は、どうも自分を痛めつける傾向にあります、、、(泣)
もし、将来、私の子供が、同じような経験をしていたら、私は、下記のような言葉を投げかけます。
- スポーツ苦手なのは、親のせいやわ。本当にごめんね。
- けど、スポーツがすべてじゃないし、他にも興味あること、好きなことはあるよね?そのことに、全力で取り組むのが良いよ!こっちも全力で応援するし!
- あと、将来のこと考えたら、部活動より大切なことはたくさんある。本をたくさん読むのは、本当にオススメやから、本なら読みたい本買ってあげる!インターネットは、すでに使ってるけど、それで海外の友達作ってみるのも面白いし、色んな文化を知れてオススメやで!
今では、何でスポーツが苦手なことに対して、あれほどまでネガティブな感情を持ってしまっていたのだろうと思いますが、当時は、自分を客観的に見ることができなかったので、仕方のないことだとは思います。
セルフコンパッションの具体例(3)
また、社会人になっても、全然英語ができるようにならなかったし、できるようになる気配すら無い自分に対して、
- 一体、何年間英語勉強してきたん?中学校から考えると、10年以上やで。
- 本気でやってた?英語勉強してきた、時間、エネルギー、お金、全部ムダやで。
- 英語できなかったら、今後、収入も増えへんし、将来仕事無くなるかもしれへんで。
という言葉を投げかけてしまっていましたが、もし、妻が同じ状況であったなら、(妻は同じ状況ではありませんが、、、)
- 英語できるようにならへんのは、日本の英語教育のせいやね
- ほとんどの人が、中学校~大学まで含めると、10年以上英語勉強してるけど、英語でビジネスができるまでに達していない(ほとんど、喋れるようにもなっていない)
- ほんまに英語できるのは、外国語大学に行ったり、自分で留学したり、別のスクール通ったりしている人だけやね(あとは、本当に優秀な人)
- 今までの勉強を少しでもムダにしないように、学習方法を抜本的に変えてみよう!
- あと、英語できた方が良いのは確かやけど、収入を増やすのは、投資やネットビジネスでも可能やで。むしろ、投資やネットビジネスで収入増やす方が、手っ取り早いで!
という言葉を投げかけます。
本当に、大好きな人、大切な人、愛する人を想像すると、同じ経験をしたとしても、同じ状況になったとしても、投げかける言葉が全然違ってくることが分かります。
大好きな人、大切な人、愛する人を想像すると、甘やかすでもなく、厳しくし過ぎる訳でもなく、本当にその人にとって必要な言葉を投げかけることができるようになります。
ぜひ、あなたが、あなたの大好きな人、大切な人、愛する人に投げかける言葉を、自分自身にも投げかけてあげてください!
(過去の私のような言葉は、決して投げかけないでください)
まとめ
- セルフコンパッションとは、大好きな人、大切な人、愛する人に対する言葉と、同じ言葉を自分自身にも投げかけること
- セルフコンパッションは、甘やかすことでも、厳しくし過ぎることでもなく、失敗や挫折などを、自身の成長を促す糧にするために、本当に必要な言葉を投げかけること
あなたが、セルフコンパッションを実践することで、失敗や挫折などを、成長を促す糧にして、大きな成長を実現し、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
- 3-25.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(21)相手の感情に流されない
- 3-24.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(20)いつからでも何回でもやり直せる
- 3-23.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(19)逆境を喜ぶ
- 3-22.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(18)一人でもゼロからでも何とかする
- 3-21.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(17)今いる人、今あるモノに感謝する
- 3-20.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(16)気にしたら負け
- 3-19.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(15)好きとか嫌いとか関係ない
- 3-18.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(14)半分冗談・半分本気
- 3-17.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(13)謙虚・懸命・堅実に生きる
- 3-16.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(12)人をコントロールしない
- 3-15.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(11)すべては自分の責任
- 3-14.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(10)先義後利(せんぎこうり)
- 3-13.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(9)天命を全う(まっとう)する
- 3-12.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(8)みんなミジンコ
- 3-11.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(7)マイノリティで良い
- 3-10.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(6)ストレスと友達になる
- 3-9.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(5)セルフコンパッション
- 3-8.心をフロー状態に保つのに役立つ考え方(4)速かならんと欲することなかれ
- 3-7.心をフロー状態に保つ考え方(3)超マイナス思考で備える
- 3-6.心をフロー状態に保つ考え方(1)失敗促進 (2)「ハッハッハッ」と笑い飛ばす
- 3-5.心をフロー状態に保つには、どうすれば良いのか?
- 3-4.心を最高の状態に保つには、心をフロー状態に保つこと
- 3-3.心を最高の状態に保つには、「自分の心の状態は、自分で決める」こと
- 3-2.心を最高の状態に保つには、「結局、最後はうまくいく」と思い込むこと
- 3-1.心を最高の状態に保つには、「自分がどんな人間か」は自分で決めること
失敗や挫折を経験した自分に対して、どのような言葉を投げかけるか?によって、失敗や挫折は、自身の成長を促す糧にも、成長を阻害する鎖にもなります。ぜひ、セルフコンパッションを実践することで、失敗や挫折を、自身の成長の糧にしてください!