『4-14.ゴールの達成に集中する極意(12)「ちょっと」を多く積み重ねる』の記事では、
- 「ちょっと」の時間、エネルギー(気力と体力)、お金を、ゴールを達成するために使い続けることで、大きな結果の違いを生みだして欲しいこと
- 隙間時間を見つけて(なければ作り出して)有効活用して、「ちょっと」を多く積み重ねることで、集中力を維持し、更に、記憶にも残して欲しいこと
をお伝えしました。
今回も含めて複数の記事で、
どのように、時間、エネルギー(気力と体力)、お金を、「人生のゴール」を達成するために、「本当に大切な人」「本当に重要なこと」のために集中投下すれば良いのか?
という『ゴールの達成に集中する極意』について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!
『ゴールの達成に集中する極意』の13個目は、
・全体像を見失わない
です。
ゴールの達成に集中できなくなる要因の一つとして、「全体像を見失ってしまう」ことがあります。全体像を見失わず、全体から考えたときに、今どの立ち位置にいるのかを理解すると、行動や取り組みに優先順位をつけることができ、今やっている行動や取り組みに集中できます!
目次
「全体像を見失わない」とは?
「全体像を見失わない」とは、
- 全体から考えたときに、今どの立ち位置にいるのかを理解する
ことです。
全体から考えたときに、今どの立ち位置にいるのかを理解する
ゴールの達成に集中するには、「全体像を見失わない」ことが大切です。
「全体から考えたときに、今どの立ち位置にいるのかを理解する」って、具体的にどういうこと、、、?
と思われたかもしれませんが、
例えば、ビジネスでは、今、販売している商品やサービスが、
- 導入期、成長期、成熟期、衰退期のどのステージに存在するのか?
- 競合他社と比較した場合、商品やサービスの機能、価格、品質、納期、保証期間、使い易さ、デザイン性などの優劣はどうなっているのか?
- 業界の中で、リーダー、チャレンジャー、ニッチャー、フォロワーのどの立ち位置なのか?
- 市場でのシェア(実績数)や販売額の大きさはどの程度なのか?
- 顧客の認知度、満足度、リピート率はどうなっているのか?
- 自社において、目玉商品なのか?(注力商材なのか?)オトリ商品なのか?
などの、全体像を理解することです。
今、販売している商品やサービスを例にしましたが、全体像を理解することで、行動や取り組みに対して優先順位をつけることができ、今やっている行動や取り組みに対して、全力で集中することが可能になります!
なぜ、「全体像を見失わない」ことが大切なのか?
なぜ、「全体像を見失わない」ことが大切なのか?というと、
- 全体像を見失うと、行動や取り組みに優先順位をつけられなくなる
からです。
全体像を見失うと、行動や取り組みに優先順位をつけられなくなる
全体像を見失ったら、どうなっちゃうの!?
と思われたかもしれませんが、
全体像を見失ってしまうと、
- アレもコレも手を出してしまう
- 結局、何一つ中途半端な成果しか残せないで終わる
という結果になってしまいます、、、
全体像を見失い、全体を理解できていないと、
「●●も▲▲も重要だ!」「■■も××にも手を出さなきゃ!!」
と感じてしまい、行動や取り組みに対して、優先順位をつけられなくなります。
行動や取り組みに対して、優先順位をつけられなくなると、
「●●がまだ終わってないのに、▲▲もせなあかん、、、」「■■をやっている最中やのに、××の期限も迫っている、、、」「もう、訳が分からん、、、」
という状況に陥り、今やっている行動や取り組みに集中できなくなり、結局、何一つ中途半端な成果しか残せないで時間だけ過ぎ去ってしまいます、、、
ゴールの達成に集中するためにも、自分が「本当に達成したいこと」に対する成果をきっちり残すためにも、全体像を理解したうえで、優先順位を明確にして、今、この瞬間の行動や取り組みに集中することが大切です!
「全体像を見失わない」ためには、どうすれば良いのか?
「全体像を見失わない」ためには、どうすれば良いのか?というと、
今やっている行動や取り組みに対して、
- 常に、「何のためにやっているのか?」を問いかける
と良いです。
常に、「何のためにやっているのか?」を問いかける
今やっている行動や取り組みを、「何のためにやっているのか?」、すなわち、
- 最終的に達成したいゴールは、何なのか?
- 今、最終ゴールから見るとどのような立ち位置にいるのか?
- 今、この瞬間に一番重要なことは何か?
を、常に問いかけ、理解することが大切です。
下記で、ビジネスでの具体例について、詳しく解説します。
【具体例1】「売上」と「利益」のどちらが重要か?
・「売上」と「利益」のどちらが重要か?
は、良くビジネスの現場でも投げかけられる疑問です。
基本的に、企業は「利益」を残さないと、維持できないので、利益の方が重要になりますが、(どれだけ売上高が多くても、利益がマイナスであれば、会社は潰れてしまいますので、、、)
商品やサービスのステージ、顧客の認知度、自社の戦略などの前提条件によって、「売上」と「利益」の優先順位が変わります。
「そんなん、どっちも大事に決まってるやろ!」「売上と利益に優先順位なんかつけられへんよ!!」
と、以前、職場の上司に言われたことがありますが、それは、全体像を見失っているからです(笑)
商品やサービスのステージが、導入期であり、顧客の認知度がまだまだ低い場合は、何よりもまず、認知度を上げる(商品を知ってもらう)必要がありますので、
「利益」よりも「売上」を優先して、ときには、テスト販売として、利益がマイナスになったとしても、お客様に使ってもらうこと、知ってもらうことが大切になります。
商品やサービスのステージが、成熟期であり、顧客の認知度が高くなった場合は、企業として、可能な限りの利益を獲得すべきときで、
「売上」よりも「利益」が優先され、
「価格を下げるので買ってください!」
という薄利で販売する手段を封印すべきです。
また、販売している商品やサービスが自社にとって、「目玉商品なのか?(注力商材なのか?)」「オトリ商品なのか?」でも、「売上」と「利益」の優先度が変わります。
「目玉商品(注力商材)」であれば、もちろん「利益」が優先されますし、「オトリ商品」であれば、無料でも提供して、(「売上」を優先して)顧客との取引を開始することを優先します。
一番ダメなのは、優先順位をつけないことで、
「売上」も「利益」も大事!いかに両立できるかを考えて行動しなさい!!
と言われると、頭が混乱して、いつまでたっても行動や取り組みを始められなくなりますし、行動や取り組みに集中できなくなってしまいます、、、
今、この状況(この商品やサービス)では、「売上」が優先、状況が●●となったら(別の商品やサービスでは)、「利益」を優先させるなど、しっかりと全体像を把握したうえで、今、この瞬間の優先順位をつけて、行動や取り組みに集中できるようにすることが大切です。
すべての状況、すべての商品やサービスに対して「売上」も「利益」も優先させてはいけません! アクセルとブレーキを同時に踏んではいけないのと同様に、「売上」と「利益」の優先順位も、状況に応じて見極めることが大切です!
【具体例2】「既存顧客」と「新規顧客」のどちらが重要か?
・「既存顧客」と「新規顧客」のどちらが重要か?
という問いは、もう少し掘り下げる必要があり、
『5-6.短時間で成果を残す原則(5)活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする』の記事でもご紹介したのですが、仕事を下記の4つに分類すると、話が分かり易くなります。
- 既存のお客様に、従来の商品やサービスを提供する
- 既存のお客様に、新しい商品やサービスを提供する
- 新規のお客様に、従来の商品やサービスを提供する
- 新規のお客様に、新しい商品やサービスを提供する
「既存顧客」と「新規顧客」のどちらが重要かは、
・上記の(1)~(4)のうち、どの仕事を優先させるか?
ということを考えると良いです。
そして、上記の(1)~(4)のうち、どの仕事を優先させるかは、組織や部門の役割によって決まることが多く、
- ●●の部門は、まずは、(1) 既存のお客様に、従来の商品やサービスを提供すること。もし、チャンスがあれば、(2) 既存のお客様に、新しい商品やサービスを提供すること。※優先順位は(1) > (2)
- ■■の部門は、まずは、(3) 新規のお客様に、従来の商品やサービスを提供すること。もし、チャンスがあれば、(4) 新規のお客様に、新しい商品やサービスを提供すること。※優先順位は(3) > (4)
などが決められており、(1)~(4)の仕事の優先順位が決まります。
もし、組織や部門の役割としては、何も決まっておらず、
「(既存顧客でも、新規顧客でも良いので)とにかく、利益をあげなさい!」
という指令が出ており、利益目標(売上目標)だけが定まっている場合は、
自分自身で(1)~(4)の仕事の優先順位を決めるしかないです(泣)
私のオススメとしては、
- まずは、「(1) 既存のお客様に、従来の商品やサービスを提供すること」を優先させ、可能な限りの利益を確保する
- 次に、「(2) 既存のお客様に、新しい商品やサービスを提供する」か「(3) 新規のお客様に、従来の商品やサービスを提供する」のどちらが実行しやすいかを判断し、(1)だけでは、利益目標に届かない金額を、(2) or (3)で補う
- 最終手段として、(4)を検討する(ハードルが一番高いので、できればしたくない、、、)
となります。
(2)が良いか、(3)が良いかは、どうしてもその時々で判断が必要で、
既存のお客様に対して、新しい商品やサービスを紹介できる機会が多いのであれば、(2)を優先しますし、
既存のお客様に対しては、既存の商品やサービスが導入されているので、新しい商品やサービスを紹介できる機会が少ないのであれば、(3)を優先します。
繰り返しになりますが、大切なことは、しっかりと(1)~(4)の仕事の優先順位を決めて、行動や取り組みに集中することです。優先順位が組織や部門で決まっていると分かり易いですが、決まっていない場合は、自分自身で決めるしかありません!
まとめ
- 「全体像を見失わない」とは、全体から考えたときに、今どの立ち位置にいるのかを理解すること
- 全体像を理解し、優先順位を決めることで、今やっている行動や取り組みに集中できること
仕事や日々の生活が忙しくなってくると、ついつい、全体像を見失ってしまうことがありますが、
「全体像を見失わない」ことで、優先順位を明確にして、今やっている行動や取り組みに集中できるようになり、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!