『4-10.ゴールの達成に集中する極意(8)とにかく「最初の一歩」を踏み出す』の記事では、
- 初めは、新しい取り組みをすることを阻害してくる『慣性の法則』を断ち切るために、良い意味でバカになり、とにかく「最初の一歩」を踏み出して欲しいこと
- 「最初の一歩」を踏み出した後は、新しい取り組みをすることを後押ししてくれる『慣性の法則』をうまく利用して、行動を継続して欲しいこと
をお伝えしました。
今回も含めて複数の記事で、
どのように、時間、エネルギー(気力と体力)、お金を、「人生のゴール」を達成するために、「本当に大切な人」「本当に重要なこと」のために集中投下すれば良いのか?
という『ゴールの達成に集中する極意』について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!
『ゴールの達成に集中する極意』の9つ目は、
・行動計画に従う
です。
ゴールの達成に集中するには、まるで、超優秀な殺し屋のごとく「行動計画に従う」ことが大切です! せっかく、とにかく「最初の一歩」を踏み出すことで、行動を起こすことができても、行動計画が無ければ、ゴールの達成に集中できなくなってしまいます、、、
目次
「行動計画に従う」とは?
「行動計画に従う」とは、
- 中長期的なゴールを達成するための行動計画を立て、忠実に従う
ことです。
中長期的なゴールを達成するための行動計画を立て、忠実に従う
まず、中長期的なゴールを達成するには、
- 超具体的なゴール(※SMARTの要素を満たすもの)と中間目標(いつまでに、何を行えば良いかを明確にしたもの)
- 超具体的な行動計画(中間目標を達成するための計画)
- 超具体的な行動(行動計画に忠実に従って行う1つ1つの行動)
※SMARTとは、Specific(具体的)Measurable(測定可能)Attractive(魅力的)Realistic(現実的)Time-bound(期限)の5つの要素のこと。一番大切なのはAttractive(魅力的)
の3点セットが必要になりますが、
「行動計画」は、「ゴール(中間目標)」と「行動」を結びつける重要な役割を果たします。
「行動計画」がなければ、日々の「行動」が「ゴール(中間目標)」の達成に直結しなくなるので、必ず、中長期的なゴールを達成するための行動計画を立て、忠実に従うことが大切です!
世の中は「やった方が良いこと」の情報で溢れ返っています。もし、「行動計画」に従わなければ、強烈な言葉で発信されている「やった方が良いこと」に流され、「ゴール(中間目標)」の達成とは無関係である(直結していない)「行動」に時間、エネルギー(気力と体力)、お金を使ってしまうので要注意です!
なぜ、「行動計画に従う」ことが大切なのか?
なぜ、「行動計画に従う」ことが大切なのか?というと、「行動計画に従う」ことで、
- 朝目覚めた瞬間から、すぐに行動を起こせるから
です。
朝目覚めた瞬間から、すぐに行動を起こせるから
そもそも、行動計画がないと、とにかく「最初の一歩」を踏み出すことで、行動を起こせたとしても、すぐに
「っで、一体、何をすれば良いんだっけ、、、?」
となり、次の行動が続かなくなります。(せっかく、「最初の一歩」を踏み出して行動できたことが、ムダになってしまいます、、、)
しっかりと、中長期的なゴールを達成するための行動計画を立て、「行動計画に従う」ことで、
・朝目覚めた瞬間から、すぐに行動を起こすこと
が大切です。
また、行動計画を立てることで、
・今、この瞬間に、何を、どのレベルまで、どのぐらいの時間をかけて行えば良いか?
が明確になりますので、ゴールの達成に向けた行動に集中することができます!
逆に、行動計画がなく、「何を、どのレベルまで、どのぐらいの時間をかけて行えば良いか?」が明確でない場合、
「よっしゃ、ひたすら行動あるのみ!!」
というように、必要ではないときに、必要ではないことを、多くの時間をかけて行ってしまったり、
「あれ? 何をすれば良いかは分かるけど、これはどのレベルまで、どのぐらいの時間配分でやれば良いんだっけ!?」
というように、求められるレベル(深さ)と時間配分が分からずに、迷いが生じて、集中力が途絶えてしまったりします、、、
行動計画を立てる際は、一切迷わず、ゴールの達成に集中できるように、「いつ」「何を」「どのレベルまで」「どのぐらいの時間をかけて」行えば良いのかを完全に明確にすることが大切です! 迷いが無くなると、一心不乱にゴールの達成に向けて行動できるようになります!!
「行動計画に従う」ことを実践するには、どうすれば良いのか?
「行動計画に従う」ことを実践するには、どうすれば良いのか?というと、下記のステップを踏み「行動計画に従う」と良いです。
- 中長期的なゴールを、完全に明確にする
- ゴールと現状のギャップ=課題(解決すべき問題)を明らかにする
- 課題の解決策と優先順位を考え、中間目標を設定する
- 中間目標を達成するための、具体的な行動計画を立てる
- 前日の夜までに、次の日の行動計画を修正し、朝目覚めた瞬間から「行動計画に従う」
私は、以前、情報処理技術者試験(「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験)の1つである
『ネットワークスペシャリスト』という資格を取得しているので、その資格試験に合格するための行動計画を具体例としてご紹介します。
中長期的なゴールを、完全に明確にする
「行動計画に従う」を実践するためには、まず、中長期的なゴールを完全に明確にする必要があります。
完全に明確にするとは、『2-1.自分の人生を生きるには、何よりもまず人生のゴールを完全に明確にすること』の記事でも書いているのですが、
ゴールを下記の5つの要素を満たす「SMARTなゴール」にすることです。
- Specific(具体的):曖昧さがなく、誰が読んでも分かること
- Measurable(測定可能):達成できたかどうか、確認できること
- Attractive(魅力的):考えただけで、ワクワクすること
- Realistic(現実的):現実的に考えて、達成可能なこと
- Time-bound(期限):期限が明確であること
繰り返しになりますが、一番大切なのは、Attractive(魅力的)であることです。
中長期的なゴールを達成するには、長くて険しい道のりを歩んでいくことになり、「情熱」と「勇気」と「忍耐力」を発揮して、行動を継続するには、
寝ても覚めてもワクワクするほどAttractive(魅力的)なものであることが必要です。
具体例として、『ネットワークスペシャリスト』の資格を取得することに対しては、
今から6ヶ月後に『ネットワークスペシャリスト』の資格を取得すること、すなわち、下記4つの試験で合格点(100点満点中60点以上)を獲得すること
- 午前Ⅰ:試験時間 50分、多肢選択式(四肢択一)、30問中18問以上で合格
- 午前Ⅱ:試験時間 40分、多肢選択式(四肢択一)、25問中15問以上で合格
- 午後Ⅰ:試験時間 90分、記述式、出題される3問から2問を選択し60点以上で合格
- 午後Ⅱ:試験時間 120分、記述式、出題される2問から1問を選択し60点以上で合格
となります。
当時は、職場から「合格したら毎月3万円の資格給」をもらえる制度があったので、かなりワクワクする魅力的なゴールでした。
また、『ネットワークスペシャリスト』の資格を取得する前から、情報処理技術者試験を受験し、『基本情報技術者試験』『応用情報技術者試験』と順番にクリアしていっていたので、現実的でもありました。
(はじめから、難しい資格の取得を目指した訳ではありません)
上記のゴールは、具体的で、測定可能で、魅力的で、現実的で、期限も明確な「SMARTなゴール」になっています。
中長期的なゴールを設定する際は、とにかく、自分にとって「魅力的かどうか?」に徹底的にこだわってください! ゴールを達成できればめちゃくちゃ嬉しいのはもちろん、ゴールを達成する過程もワクワクするものであれば、最高です!
ゴールと現状のギャップ=課題(解決すべき問題)を明らかにする
ゴールが完全に明確になったら、ゴールと現状のギャップ=課題(解決すべき問題)を明らかにすること、すなわち、
・「ゴールを達成するために、現状では何が足りていないのか?」を洗い出すこと
が必要です。
具体例として、『ネットワークスペシャリスト』の資格を取得することに対しては、
- 午前Ⅰ:過去問に対する実践不足
- 午前Ⅱ:ネットワークスペシャリストに求められる専門知識と過去問に対する実践不足
- 午後Ⅰ:ネットワークスペシャリストに求められる専門知識と過去問に対する実践不足
- 午後Ⅱ:ネットワークスペシャリストに求められる専門知識と過去問に対する実践不足
が課題(解決すべき問題)でした。
私は、以前、システムエンジニアであり、難易度の低い情報処理技術者試験から順番に取得していたので、一般的な情報処理に関する知識を問われる「午前Ⅰ」は、過去問を解けば十分と判断しました。
しかし、ネットワークに関する専門知識を問われる「午前Ⅱ」「午後Ⅰ」「午後Ⅱ」では、専門知識の習得と過去問対策が必要でした。
課題(解決すべき問題)とは、達成したいゴールと現状のギャップのことなので、ゴールが完全に明確にならなければ、課題も明確になりません、、、。必ず、ゴールを完全に明確にしてから、課題を明らかにすることが大切です!
課題の解決策と優先順位を考え、中間目標を設定する
課題が明らかになったら、「どのように解決すれば良いか?」という解決策とその優先順位を考え、「何を、いつまでに行えば良いのか?」という中間目標を設定します。
具体例として、『ネットワークスペシャリスト』の資格を取得することに対しては、
- 午前Ⅰ:過去問を10年分解くこと
- 午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ:ネットワークスペシャリストの参考書(解説+問題集)を読破し、過去問を10年分解くこと
を解決策として、その優先順位は、
- ネットワークスペシャリストの参考書(解説+問題集)読破
- 過去問10年分を解く
としました。
そして、「何を、いつまでに行えば良いのか?」という中間目標を設定するために、まず、「過去問10年分を解くには、どのぐらいの時間が必要か?」を考えました。
1日2時間を資格取得のための時間に割り当てたとすると、
- 午前Ⅰ(50分)と午前Ⅱ(40分)は、1年分を1日で解き、解説も読める
- 午後Ⅰ(90分)は、実際の試験では、3問のうち2問を90分で解けば良いが、試験対策としては、3問をすべて解いて、解説を読むとして、1年分をやるには2日必要
- 午後Ⅱ(120分)は、実際の試験では、2問のうち1問を120分で解けば良いが、試験対策としては、2問をすべて解いて、解説を読むとして、1年分をやるには3日必要
と考え、すべて計画通りにいくと、
・「午前Ⅰ」「午前Ⅱ」「午後Ⅰ」「午後Ⅱ」の1年分すべてを行うのに6日間必要
なのですが、すべて計画通りにいくとは、まずないので、1日分の余裕をみて
- 過去問を1年分やるには、1週間が必要
- 過去問を10年分やるには、10週間が必要
- 2回目(時間があれば3回目)として反復する時間を、更に、6週間設定
- 過去問を最低でも2回以上やるには、16週間必要
と考えました。
1ヶ月を4週間と考えると、6ヶ月では、24週間あり、「過去問10年分をやるのに、16週間」必要なので、「ネットワークスペシャリストの参考書(解説+問題集)は、残りの8週間」で行う必要があります。
(1ヶ月を4週間と考えているのは、時間的な余裕をみているからです)
よって、「何を、いつまでに行えば良いのか?」という中間目標は、
- 初めの2ヶ月で、ネットワークスペシャリストの参考書(解説+問題集)を読破する
- 次の4ヶ月で、過去問を10年分解く
と設定しました。
ここで、一つだけポイントをあげるとすると、計画は、基本的に計画通りには進まないものなので、あらかじめ、計画に時間的な余裕を「少し」埋め込んでおくと良いです!
「少し」とは、だいたい全体の1割(10%)ぐらい(1週間では1日、1ヶ月では2,3日程度)で、「少し」にしておかないと、
「まだ、余裕あるし、全然大丈夫!」
となって、計画が意味のないものになってしまったり、
逆に、「少し」も余裕がないと、少しでも計画通りに進まなかったときに
「あぁ、もうゴール達成ムリや、、、」「やる気でないし、辞めようかな、、、」
となってしまうので、「少し」余裕を持たせるのがミソです。
中間目標を達成するための、具体的な行動計画を立てる
課題の解決策と優先順位を考え、中間目標を設定したら、中間目標を達成するための、具体的な行動を計画を立てます。
具体例として、『ネットワークスペシャリスト』の資格を取得することに対しては、
- 初めの2ヶ月を「8週間」と考え、「2週間」を総復習(反復期間)と考えると、ネットワークスペシャリストの参考書(解説+問題集)の1回目は「6週間」で終える必要がある
- ネットワークスペシャリストの参考書(解説+問題集)は、約660ページあるので「6週間」で終えるとすると、「1週間」で約110ページ読破する必要がある
- 1週間で1日分の時間的余裕をみると、「6日」で約110ページ読破するとし、「1日」約18ページ、1日2時間資格の勉強をするので、「1時間」に約9ページ読めば良い
という行動計画を立てました。
『ネットワークスペシャリスト』の資格を取得するために、初めの「6週間」ですべき行動は、
・1時間に約9ページ、2時間で約18ページ読むこと
であり、そのことだけに、集中すれば良いことになります。
「1時間で約9ページ」など、具体的な行動計画に落としたときに、「おっ、これならイケる」という感覚が大切です! 「こんなんムリ、、、」と思うような行動計画では、気持ちが萎えてしまい、行動も継続できませんので、その場合は、行動計画を見直す必要があります。
前日の夜までに、次の日の行動計画を修正し、朝目覚めた瞬間から「行動計画に従う」
中間目標を達成するための、具体的な行動計画を立て終えたら、あとは、「行動計画に従う」のみです。
しかし、行動計画は、なかなか計画通りに進まないものなので、(柔軟に対応する必要があるものなので、)
もし、修正が必要であれば、前日の夜までに、次の日の行動計画を修正するようにします。
具体例として、『ネットワークスペシャリスト』の資格を取得することに対しては、
- 次の日は、1時間しか勉強する時間がないから、余裕をみていた1日で挽回しよう!だから、明日は、1時間で約9ページやることだけに集中しよう!
- この章は、初めてて難しいから、明日は1時間で約4ページやることにしよう!けど、次の章は、この前仕事でやってほぼ理解できているから、1時間で約14ページしよう!
など、となります。
行動計画は、随時、微修正しながら進めていく必要がありますが、次の日、
・朝目覚めた瞬間から、「行動計画に従う」
ことができるように、前日の夜までに、次の日の行動計画を修正しておくことが大切です。
行動計画は、なかなか計画通りに進まないものなので、微修正しながら柔軟に対応することが大切ですが、ここでのポイントは、行動計画を微修正しながら、しかし、中間目標は着実に達成していくことです! 1日単位で「できた!できなかった、、、」を考えるのではなく、1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年など、中長期的な視点を持って、帳尻を合わせながら、中間目標をクリアしていくことが大切です!
まとめ
- 「行動計画に従う」ことで、朝目覚めた瞬間から、すぐに行動を起こせること
- 「行動計画に従う」ことで、今、この瞬間、ゴールの達成に集中できるようになること
中長期的なゴールを達成するには、まずは、行動計画を立て、そして、忠実に「行動計画に従う」ことが必要不可欠です。
「行動計画に従う」ことで、朝目覚めた瞬間から、すぐに行動を起こし、ゴールの達成に集中できるようになることで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!