『5-5.短時間で成果を残す原則(4)センターピンを倒す』の記事では、
- 「センターピンを倒す」=「根本課題を解決する」「キーパーソンに納得してもらう」ことで、ボーリングのように、次々とその他の課題も解決して欲しいこと
- 「たった一つ(一人)しか選べないなら、何を(誰を)選ぶべきか?」と問いかけることで、「センターピン」=「根本課題」「キーパーソン」を特定して欲しいこと
をお伝えしました。
今回も含めて複数の記事で、具体的に『短時間で成果を残す原則』について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!
『短時間で成果を残す原則』の5つ目は、
・活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする
です。
これは、『1-7.思考を変え人生を変える方法(7)この人の思考になれたら、人生は好転する』の記事でご紹介した、思考を徹底的に丸パクリすべき「加藤 将太さん」に教えてもらった原則で、中長期的なゴールを、より早く、より確実に達成するためにも、絶対に守るべき原則となります!
目次
「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」とは?
「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」とは、
- 中長期的なゴールを達成するための活動は、新規1つ、維持1つとする
ということです。
中長期的なゴールを達成するための活動は、新規1つ、維持1つとする
今回は、中長期的なゴール、すなわち、短くても半年以上先(長い場合は、数年以上先)に設定したゴールを達成するための活動において、『短時間で成果を残す原則』について、詳しく解説します。
「短時間で成果を残す」といっても、中長期的なゴールを達成するための活動なので、通常、達成するのに短くても半年以上(長い場合は、数年以上)かかるところが、設定した期限よりも、早くゴールを達成できるという意味になります。
中長期的なゴールを達成するには、
- 中長期的な「最終ゴール」と、その「中間目標」を完全に明確にすること
- 「中間目標」を達成するための「行動計画(何をいつまでにやるか)」を立てること
- 「行動計画」に従って行動することで、着実に「中間目標」を達成すること
- 「中間目標」を達成するのが難しい場合、中間目標の達成を阻害する「諸悪の根源(根本原因)」を特定し、解決策を検討して実行すること
- そもそもの「最終ゴール」や「中間目標」を変更・修正する必要があった場合は、「行動計画」も変更・修正して、新しい「中間目標」を着実に達成すること
- 日々、考え、行動し、試行錯誤しながら「中間目標」を着実に達成していくことで、中長期的な「最終ゴール」を達成すること
が必要となります。
上記の通り、中長期的なゴールを達成するための活動には、相当量の時間、エネルギー(気力と体力)、お金が(複数人で取り組む場合は、更に、人も)必要となるので、
中長期的なゴールを達成するための活動は、新規1つ、維持1つまでにすべき
です。
中長期的なゴールを達成するためには、「最終ゴール」と「中間目標」の設定、「行動計画」の作成、日々の行動、「課題(解決すべき問題)」の管理と解決策の検討・実施、「最終ゴール」「中間目標」「行動計画」の変更・修正などが必要なので、新規活動1つ、維持活動1つだけでも、着実に「中間目標」と「最終ゴール」を達成するのは、むちゃくちゃ大変です(泣)
なぜ、「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」ことが大切なのか?
なぜ、「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」ことが大切なのか?というと、
中長期的なゴールを達成するための活動を、新規1つ、維持1つとしなければ、
- 「途中で挫折してしまう」「ゴールを達成できなくなる」から
です。
「途中で挫折してしまう」「ゴールを達成できなくなる」から
「新規活動1つ、維持活動1つ」ってなんか少なくない? やり方が悪いだけでは、、、?
と思われたかもしれませんが、
中長期的なゴールを達成するための活動は、「新規活動1つ、維持活動1つ」だけでも着実に「中間目標」と「最終ゴール」を達成するのは、むちゃくちゃ大変なので、全然少なくないです。
冒頭で、この「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」という原則は、「加藤 将太さん」に教えてもらったとお伝えしましたが、
加藤さんは、状況が刻々と変化し、将来が見通し難く、複雑で、前例もない問題が起こるVUCA(ブカまたはブーカ)の時代でも(圧倒的な)成果を残している起業家であり、
京都大学工学部、同大学院MBA(経営管理大学院)を卒業し、株式会社NTTデータ入社。
2010年10月に個人事業主として開業し、2012年1月にココデ・グローバル株式会社を設立、創業1年目で1.1億の売上を達成、1年2ヶ月後の2013年3月、Amazon法人部門月間売上高2位(4,583万円)を達成。
2013年より開始した「次世代起業家育成セミナー」はこれまでに5回開催され、累計3,000名の法人代表・法人代表候補・起業家の卵が参加。
2015年5月にマーケティングコンサルタンツ株式会社を設立、「次世代起業家・経営者アカデミー」ブランドを専門で手掛ける企業の設立により、教育体制の更なる強化を図る。
2016年、ウェブマーケティングにおいて日本一を達成(3,000名に対し5.4億円の売上、単価16万円で日本一)。
2017年~2019年、当スクールの講師として映像に登壇し、次世代起業家・経営者育成アカデミーを1人で10億円超販売する見込み。
「次世代起業家・経営者アカデミー」公式サイト 講師紹介ページ
上記の通り、多くの実績がありますが、
多くの人が中長期的なゴールを達成できずに、途中で挫折してしまう一番の原因は、活動のやり過ぎ! 「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」の原則は厳守すべきで、この原則を守ってきたからこれまで実績を残せたし、これからもこの原則に従って実績を残していく。 「この原則を守れるか?」(活動を増やし過ぎずに我慢できるか?)が成果を残せるかどうかの分岐点になる!!
と何度も何度も繰り返し注意を促しています。
(それだけ多くの人が「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」の原則を守れず、「活動のやり過ぎ」で挫折しているということです、、、)
中長期的なゴールを達成するための活動は、新規活動1つ、維持活動1つまでに留めないと、
- 「短時間で成果を残す」ことができない(設定した期限よりも早くゴールを達成できない)
どころか
- 中長期的なゴールを達成できずに、途中で挫折してしまう、、、
ことになってしまうので、
中長期的なゴールを着実に達成するには、そして、少しでも早く達成するには、「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」の原則を厳守することが大切です。
私も、ついつい、アレもコレもと手を出したくなる性格なのですが、加藤さんから、耳にタコができるほど、「挫折の原因は、活動のやり過ぎ!」と聞かされているので、アレもコレもと手を出すのをグッと我慢して、中長期的なゴールを達成するための活動は、「新規活動1つ、維持活動1つ」にしています!
どのように、「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」と良いのか?
どのように、「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」と良いのか?というと、
- 新規活動と維持活動に優劣をつけずに、両輪を回す
と良いです。
新規活動と維持活動に優劣をつけずに、両輪を回す
「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」の原則は、仕事をする場合を考えると、一番イメージしやすいです。
仕事をするうえでの、新規活動1つと維持活動1つの具体例は、
- 維持活動1つ:既存のお客様に従来の商品やサービスを提供する(従来の仕事をする)
- 新規活動1つ:以下の3つのいずれかを実行する(新しい仕事をする)
- 既存のお客様に新しい商品やサービスを提供する(「アップセル」や「クロスセル」を行う)
- 新規のお客様に従来の商品やサービスを提供する(「新規顧客開拓」を行う)
- 新規のお客様に新しい商品やサービスを提供する(「多角化」を行う)
となります。
今まで行ってきた「従来の仕事1つ」と、新規に取り組む「新しい仕事1つ」をすることが、維持活動1つ、新規活動1つとなります。
維持活動、すなわち、従来の仕事に取り組むうえで重要なことは、
- いかに仕事を標準化し、効率化し、自動化(システム化)することで、少ない時間・エネルギー(気力と体力)・お金(・人)で最大の成果を残すこと
です。
維持活動である従来の仕事は、すでに一定の期間が経過しているので、その分、経験もノウハウも多く蓄積されていますし、自社も他社も含めて、多くの成功事例を参考にすることもできます。
今まで蓄積された経験やノウハウ、そして、多くの成功事例をもとに、仕事の標準化・効率化・自動化(システム化)を強く推進することで、高い生産性を実現することが必要不可欠です。
そして、維持活動、すなわち、従来の仕事をより少ない、時間・エネルギー(気力と体力)・お金(・人)で成果を残すことで、
その分、新規活動、すなわち、新しい仕事に、より多くの時間・エネルギー(気力と体力)・お金(・人)を配分することが大切です。
新規活動である新しい仕事は、新しい挑戦となるため、経験もノウハウも、自社および他社の成功事例も非常に少ない(もしくはない)状態で取り組まなければならず、
その分、失敗も多くなり、軌道にのせるまでに、必然的に多くの時間・エネルギー(気力と体力)・お金(・人)が必要となるからです。
仕事をするうえでは、
- 維持活動で、いかに最小のリソースで最大の成果を残せるか?
- 新規活動に、いかに残されたリソースを配分できるか?
- 将来の売上や利益を確保するために、新規活動を、どれだけ早く軌道にのせられるか?
が非常に重要となります。
ここで、1点注意して欲しいのは、維持活動と新規活動に優劣はないということです。
うーん、「新規活動をしている方が優秀」というようなイメージあるけどな!?
と思われたかもしれませんが、
どちらも重要な仕事で、維持活動があってこその新規活動になります。
現在の売上と利益を生み出しているのは、維持活動に他なりません。
維持活動により売上と利益を確保できてこそ、新規活動にリソースを配分できるようになります。
確かに、新規活動の方が難易度は高いですが(経験もノウハウも成功事例もないので)、維持活動において、最小のリソースで最大の成果を残すことも、難易度が高く、非常に価値のある仕事になります。
一番重要なことは、維持活動と新規活動を1つずつに絞り、優劣をつけず、両輪を回すことです。
維持活動があってこその新規活動であり、新規活動のための維持活動と言えます。
維持活動により「今、ご飯を食べれる状態にする」ことも、新規活動により「将来、ご飯を食べれるようにする」ことも、どちらも生き抜くためには必要なので、どちらにも優劣をつけずに、「いかに維持活動を効率的に行い、いかに早く新規活動で成果を残せるか?」に集中して、両輪を回すことが大切です!
ここでは、仕事をするうえでの具体例を取り上げましたが、日常生活においても、使える原則ですので、ぜひ、「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」の原則に従い、中長期的なゴールをより短い期間で達成してください!
(くれぐれも、「活動のやり過ぎで、途中で挫折してしまう、、、」ということにならないように、要注意してください)
まとめ
- 中長期的なゴールを達成するための活動は、新規活動1つ、維持活動1つに絞り込むこと
- 維持活動では、最小のリソースで最大の成果を残すこと
- 新規活動に、より多くのリソースを配分できるようにして、新規活動をより早く軌道にのせること
「活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする」の原則に従い、中長期的なゴールを達成するための活動は、必ず、新規活動1つ、維持活動1つに絞り込んでください!
途中で挫折して、中長期的なゴールを達成できない状態に陥らないためにも、グッと我慢して、新規活動も維持活動も1つに留めることが大切です。
維持活動では、最小のリソースで最大の成果を残し、新規活動に、より多くのリソースを配分して、より早く軌道にのせることで、中長期的なゴールを達成できるようになり、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!