『5-13.短時間で成果を残す原則(12)「達成したいゴール」から逆算する』の記事では、
- 「達成したいゴール」から逆算することで、「最終ゴール」「中間目標」「行動計画」「日々の行動」をすべて意味のある繋がりにして欲しいこと
- スタート地点から、闇雲に「できることからやる」のではなく、「達成したいゴール」から逆算したうえで、「できることからやる」ことを徹底して欲しいこと
をお伝えしました。
今回も含めて複数の記事で、具体的に『短時間で成果を残す原則』について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!
『短時間で成果を残す原則』の13個目は、
・共通点や類似点をみつける
です。
何かの課題(解決すべき問題)に直面した際に、どこからでも良いので、同じ課題や、似ている課題を解決した事例を探し、共通点や類似点をみつけることで、課題解決のスピードを大幅に向上させることができます! 合法的にパクれるものは何でもパクりましょう(笑)
目次
「共通点や類似点をみつける」とは?
「共通点や類似点をみつける」とは、何かの課題に直面した際に、ありとあらゆる境界を越えて、
- 同じ部分や似ている部分をみつけて、目の前の課題解決に活用すること
です。
同じ部分や似ている部分をみつけて、目の前の課題解決に活用すること
日常生活においても、仕事をするうえでも、何かの課題(解決すべき問題)に直面した際は、
- 業界や業種、時代や空間、分野や文化など、ありとあらゆる境界を越えて、どこからでも良いので、同じ課題、似ている課題を解決した事例を探すこと
- そして、同じ課題、似ている課題を解決した事例から、同じ部分や似ている部分をみつけて、目の前の課題解決に活用すること
が大切です。
直面した課題を円滑に解決して、短時間で成果を残すためにも、
「合法的に、パクれるものは何でもパクる!」「なりふり構わずパクる!」「容赦なく徹底的にパクる!!」
と良いです!
もちろん、著作権や肖像権、知的財産権などの侵害は犯罪ですので、絶対にしてはいけませんが、(普通に捕まりますので、、、)
- 課題解決の手法や考え方を大いに参考にすること
- 共通点や類似点をみつけて、使える部分をどんどん有効活用すること
などは、熱心な研究、熱心な調査、熱心な分析・学習そのものですので、
業界や業種、時代や空間、分野や文化など、ありとあらゆる境界を越えて、成功事例から「気づき」や「学び」を得ることが重要です。
徹底的にパクるべきは、その「やり方」や「考え方」であり、その人の「コンテンツ(文章やデザイン、写真など)をそのままパクる」のが絶対ダメです!『どんな「やり方」や「考え方」が、目の前の課題解決に活用できるか?』を常に考えて、ありとあらゆる境界を越えて、課題解決のヒントを得ることが大切です!
なぜ、「共通点や類似点をみつける」ことが大切なのか?
なぜ、「共通点や類似点をみつける」ことが大切なのか?というと、
- ゼロから自分の頭だけで考えると、時間が掛かるから
- ものごとの本質を理解することに繋がるから
です。
ゼロから自分の頭だけで考えると、時間が掛かるから
何かの課題に直面した際に、
頭がめちゃくちゃ良い人、頭の回転がズバ抜けて速い人などは、ゼロから自分の頭だけで考えても、ありとあらゆる課題を素早く解決できるかもしれませんが、
普通は、すべてをゼロから自分の頭だけで考えると時間が掛かりますし、一向に課題解決が進まないものです。
私も、ゼロから自分の頭で考えても、むちゃくちゃ時間が掛かりますし、課題の有効な解決策も全然浮かんできませんので、いつも自分の頭の限界を感じています、、、(泣)
なので、何かの課題に直面した際は、
どうすれば、この課題を解決できるのか、、、?
ということを自分の頭でゼロから考える前に、
誰か同じ課題、似ている課題に直面した人いないかな!?
と考え、インターネットを使ったり、本や文献を探したりして、同じ課題、似ている課題に直面した人を探して、共通点や類似点をみつけることが大切です。
私は、いつも「ゼロから自分の頭で解決策を考えること」ではなく、「誰なら解決策のヒントを知っているか?」「どこから解決の糸口を借りてくるのが良いか?」ということに、頭をフル回転させて考えています(笑)
ものごとの本質を理解することに繋がるから
「共通点や類似点をみつける」ということは、「ものごとの本質を理解する(理解しようとする)」ということに繋がります。
何かの課題に直面した際に、どこか別の業界、別の国、別の分野で、同じ課題、似ている課題を解決した人の事例を探したら、
「何がこの課題解決には一番重要なことだったのか?」「模倣すべきは、どの部分なのか?」「どのように、目の前の課題解決に活用すれば良いのか?」
ということを考える必要があり、それは、
- 課題の根本原因を探究すること
- 課題解決の要点を抑えること
- 本質=「一番重要なこと」を追求すること
になります。
たくさんの事例を研究し、分析・学習し、「共通点や類似点をみつける」こと、どの業界でも、どの国や地域でも、どの分野でも、時代を超えても通じる「本当に重要なことは何か?」を考え、本質を理解しようとすることが、短時間で成果を残すうえで、非常に大切になります。
業界が違っても、国や地域が異なっても、分野や時代が変わっても、数多くの「共通点」や「類似点」は存在するもので、いつでも、どこでも通じる「本当に重要なこと」を一つでも多く見つけることが大切です!
どのように、「共通点や類似点をみつける」と良いのか?
どのように、「共通点や類似点をみつける」と良いのか?というと、
- プロセス(進め方)や構造(全体像と構成要素)に着目する
と良いです。
プロセス(進め方)や構造(全体像と構成要素)に着目する
「共通点や類似点をみつける」ことの具体例として、最近、私が関与した「新しい建物を建てる」という建築現場のプロジェクトでの話をご紹介します。
今まで、ITシステム構築のプロジェクトには、プロジェクトマネージャーとしても、プロジェクトメンバーとしても、数多く携わってきたので、
ITシステム構築の現場なら、どこに放り込まれても、大丈夫!(何とかなるし、何とかする!)
と思っていましたが、
建築現場のプロジェクトに関与したことは無かったので、プロジェクトに参加した当初は、右も左も分からずに、非常に不安でした。
(そもそも、飛び交う言葉が、建築現場で使われる専門用語が全然分かりませんでした、、、)
しかし、プロジェクトの進め方(プロセス)に着目してみると、「新しい建物を建てる」ということと、「新しいITシステムを構築する」ということは、非常に似ていることに気がつきました。
新しくITシステムを構築するときは、大まかに言うと、
- 要件定義:どのようなシステムを構築したいか?機能や品質の要求事項を整理する
- 外部設計:要件定義の内容を基に、機能間の連携など、システムの全体像を設計する
- 内部設計:外部設計の内容を基に、各機能の詳細をプログラムレベルで設計する
- プログラム:内部設計の内容を基に、実際のプログラムを作成する
- テスト:作成したプログラムが、正常に動作するかを確認する
- リリース:正常に動作することを確認したシステムを、お客様の環境で利用して頂く
という流れで、プロジェクトを進めていくことになります。
新しい建物を建てるときも、大枠は同じで、
- 要件整理:どのような建物を建設したいか?デザイン面や機能面での要求事項を整理する
- 全体設計:要件整理の内容を基に、建物の構造や間取りなど、全体像を設計する
- 詳細設計:全体設計の内容を基に、各部屋のデザインや必要な什器などを設計する
- 建設作業:詳細設計の内容を基に、図面通りに、実際に建物を建てる
- チェック:建物が設計通りに、図面通りに仕上がっているか?を確認する
- 引き渡し:すべてのチャックおよび是正が完了したら、お客様に建物を利用して頂く
という流れで、プロジェクトが進んでいました。
プロジェクトの進め方が似ているということは、プロジェクトで直面する課題も似ているのでは!?
と推測したところ、
「新しい建物を建てる」場合でも、「新しいITシステムを構築する」場合でも、プロジェクトで直面する課題も非常に似ていました。
『5-8.短時間で成果を残す原則(7)「80対20の法則」を意識して動く』の記事でも書いているのですが、
「新しい建物を建てる」場合でも、「新しいITシステムを構築する」場合でも、結局は、
- お客様との要望や仕様の検討、および、最終決定
- 社内・社外含めた関係者間での調整や合意形成
に苦労します(泣)
- お客様との要望、仕様検討が進まないので、現場の作業が遅延する、、、
- 最終決定が覆ると、現場は大慌てで作業内容を変更する、もしくは、中断する、、、
- 社内・社外含めた関係者間で意見がまとまらず、調整に時間がかかる、、、
- 社内・社外含めた関係者間で合意形成できておらず、現場で認識のズレが生じる、、、
など、ITシステム構築プロジェクトのあるある課題が、建築プロジェクトでも、ほとんどと言って良いほど当てはまったのには、本当にびっくりしました!
そして、プロジェクトを円滑に進めるうえで一番重要なことは、
- お客様との要望や仕様を固め、最終決定すること(後から覆らないようにすること!)
- 社内・社外含めた関係者間での調整や合意形成をきっちり行うこと(後から、「そんなん聞いてない」と言わせないこと!)
なので、私は、建築現場のプロジェクトでも、ITシステム構築プロジェクトと同様に、上記2つに徹底的に注力していました。
(大きな問題もなく新しい建物は建設され、今は、お客様にご利用頂いております)
建築現場のプロジェクトでも、ITシステム構築プロジェクトでも、プロセス(進め方)は類似していて、プロジェクトを円滑に進めるための勘所もそっくりでした! また、ITシステム構築プロジェクトでは、構造(全体像と構成要素)を頭に叩き込むことが大切ですが、その点も、建築現場のプロジェクトと同じでした!
まとめ
- ありとあらゆる境界を越えて「共通点や類似点をみつける」ことで、目の前の課題解決に活用すること
- 「共通点や類似点をみつける」には、プロセス(進め方)や構造(全体像)に着目し、本質を理解する(理解しようとする)こと
何かの課題に直面した際は、まずは同じ課題に直面した事例、似ている課題に直面した事例を探し、それらの事例を大いに参考にすることを、オススメします!
そして、「共通点や類似点をみつける」ことで、目の前の課題解決に活用し、短時間で成果を残せるようになり、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!