「5-19.短時間で成果を残す原則(18)ものごとを構造化する」の記事にて、
・「ものごとを構造化する」ことで、全体像、構成要素、構成要素間の関係を素早く理解して欲しいこと、そして、関係者全員で共有し、共通認識のもと作業を進めて欲しいこと
をお伝えしました。
今回も含めて複数の記事で、具体的に「短時間で成果を残すための原則」について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!
「短時間で成果を残すための原則」の19個目は、
・システム化して圧倒的な速さを獲得する
です。
目次
「システム化して圧倒的な速さを獲得する」とは?
「システム化して圧倒的な速さを獲得する」とは、
- システム化とは、「自動化」+「結果の保証」のこと
- システム化して、仕組みの外に出ること
- 仕組みの外から、システムを確認・改善すること
です。
システム化とは、「自動化」+「結果の保証」のこと
まずは、「システム化」についてですが、
システム化とは、「自動化」+「結果の保証」のこと
です。
システム化すると、システム化された作業は、すべて「自動化」されます。
そして、「自動化」された作業は、すべて「結果の保証」がされており、同じ結果を得られます。
システム化を完成させたら、あなたは何もしなくても、自動的に、いつも同じ結果を得られるということです。
システム化して、仕組みの外に出ること
「システム化を完成させて、何もしなくても、自動的に、いつも同じ結果を得られる状態にする」というのは、
仕組みの外に出る
ということになります。
仕組みの外に出なければ、「圧倒的な速さを獲得する」ことができません。
「システム化して、仕組みの外に出ること」が出来れば、システム化された作業は、何もしなくても、自動的に、いつも同じ結果を得られるので、
余裕をこいて、鼻をほじっていても、いつの間にか、欲しい結果が手に入ります。
あなたが、全く別のことに一生懸命になっていても、システムは、「自動化」+「結果の保証」をしてくれますので、別のことに一生懸命取り組んでいるうちに、欲しい結果を出してくれます。
これは、あなた以外の人から見たら、(システムの存在を知らない人から見たら)
「えっ?何で、もう出来たん?」「何もしてないやん!」「どうやってやったん!?」
というように驚き、まるで、魔法を使ったように見えます。
100年前の人が、現代のパソコンやスマートフォンを見たら、本当に魔法のように見えます。
むちゃくちゃ複雑な計算も、正しく数字を入力すれば、自動的にあっと言う間に答えが出ますし、何度やっても、同じ結果を得られます。
このように、「システム化して、仕組みの外に出ること」が出来れば、あなたは、「圧倒的な速さを獲得する」ことが可能です。
仕組みの外から、システムを確認・改善すること
「システム化して、仕組みの外に出ること」で、「圧倒的な速さを獲得する」ことが出来れば、定期的に、「仕組みの外から、システムを確認・改善すること」が大切です。
具体的には、仕組みの外から、システムを観察することで、
- 自動的に、いつも同じ結果を得られているか?
- もし、そうでないなら、何が原因か?どのように修正すれば良いか?
- 更に、より良い成果を得るには、より速く同じ成果を得るにはどうすれば良いか?
ということを確認し、修正や改善を行うことで、システムを正常に保ち、更には、より良いものにしていくことが大切です。
なぜ、「システム化して圧倒的な速さを獲得する」ことが重要なのか?
なぜ、「システム化して圧倒的な速さを獲得する」ことが重要なのか?というと、
- 「速さ」は、価値そのものだから
- システム化を、次々に行えるから
- 人生とは、時間そのものだから
です。
「速さ」は、価値そのものだから
基本的に、人は、「速さ」に価値を感じます。
同じ距離を移動するのに、「速さ」が違う乗り物があれば、「速い」方の乗り物に乗りたいと感じます。
同じ結果を得られるのに、「速さ」が異なる手段があれば、「速い」方の手段を使いたいと感じます。
これは、昔の人より、現代人の方が顕著です。
一度、「速さ」を体験してしまったら、もう、「遅い」方に戻ることはできません、、、。
一度、パソコンを使わせてもらった後に、
「じゃ、次からソロバンで全部計算してね」
と言われたら、私は発狂します(泣)。(ソロバン全然できないので、、、)
インターネットの通販サイトでは、「処理速度が遅いことは、致命的なこと」で、処理速度が遅いと(全然次のページに進まないと)、
すぐに別のサイトに移動して、別のサイトで商品を購入されてしまいます。
GoogleでもAmazonでも、「速さ」には、尋常じゃないほどこだわっています。
それは、「速さ」を、価値そのものとして、大切にしているからです。
システム化を、次々に行えるから
システム化を完成させて、自動的に、同じ結果を得られる状態を作れれば、別の作業(別の事業)のシステム化に取り組むことができるようになります。
実際に、冒頭で紹介した次世代起業家・経営者アカデミーの代表講師である加藤さんは、システム化のプロで、次々に作業をシステム化することで、圧倒的な速さで、事業を拡大されています。
ビジネスの一連の流れである「集客」→「販売」→「サービス提供(サポート含む)」において、「販売」や「サービス提供(サポート含む)」は既にシステム化が完了しており、
現在は、「集客」のシステム化にも取り組まれており、(私から見ると、「集客」のシステム化も、ほぼ完了しているように見えますが、、、)
一人だけで、年間10億円以上の「販売」と「サービス提供(サポート含む)」を実現しています。
こんな魔法のようなことを実現できるのも、すべては、「システム化」が行われているからです。
「システム化」をして、「自動化」+「結果の保証」を実現しなければ、
一つの「システム化」に留まらず、次々に「システム化」しなければ、このような成果を残すことは不可能です。
人生とは、時間そのものだから
本サイトで、何度か触れておりますが、「人生とは、残された時間」のことです。
人生とは、時間そのもので、あなたが持っている資源である、時間、エネルギー(気力と体力)、お金の中で、時間が一番貴重で、大切です。
「システム化して圧倒的な速さを獲得する」ということは、時間を獲得するということ、すなわち、
あなたにとって「本当に重要なこと」「本当に大切な人」に使える時間を増やせるということ、
更には、自分の人生を生きることができるということです。
どのように、「システム化して圧倒的な速さを獲得する」と良いのか?
どのように、「システム化して圧倒的な速さを獲得する」と良いのか?というと、
- まずは、試行錯誤して成果を残す
- ITツールに任せる
- 人に任せる
と良いです。
まずは、試行錯誤して成果を残す
「システム化」を行う際に、絶対に、覚えていて欲しいことがあります。
次世代起業家・経営者アカデミーの中で、加藤さんが、ピーター・ドラッカー氏の言葉を引用して、何度も強く注意喚起していた
もともとすべきでなかったことを、能率・効率よく行なうことほど、無駄なことはない
(原文;There is nothing so useless as doing efficiently that which should not be done at all.)
「次世代起業家・経営者アカデミー」より
ということです。
「システム化」すべきではないことを、「自動化」+「結果の保証」をしても大した成果を得られないことを、
莫大な時間とエネルギー(気力と体力)、お金を使って、「システム化」してはいけません。
もともと売上(利益)目標を達成できていないような営業プロセスに対して、ITツールを導入して、「システム化」しても、全く意味がありません。
「売上(利益)目標を達成できない」という結果が保証され、ずっと、「売上(利益)目標を達成できない」状態が続いてしまいます、、、。
「売上(利益)目標を達成できていないのは、ITツールを導入していないからです!」「数々の実績を誇る最新のITツールを導入すれば、すべてがうまくいきます!」
ということを、ITツールを販売・提供しているベンダーに言われますが、それは、ITツールを販売・提供しているベンダーの宣伝文句です。(何の保証もありません、、、)
ITツールを導入しても、全然うまくいっていない、売上(利益)目標を達成できていない、企業はたくさんあります、、、。
なので、「まずは、試行錯誤して成果を残すこと」です。
「どのような営業プロセスであれば、売上(利益)目標を達成できるのか?」を、多くの挑戦と失敗を繰り返して、貪欲に学び、試行錯誤しながら、
「売上(利益)目標を達成できる営業プロセスを発見し、確立すること」です。
「売上(利益)目標を達成できる営業プロセスを発見し、確立すること」ができてから、ITツールを導入する、他の人でも同じように成果を残せるようにマニュアルを作成することで、「システム化」することが大切です。
「システム化」するからうまくいくのではなく、うまくいっているものを「システム化」するから、圧倒的な速さを獲得でき、事業を拡大でき、短時間で成果を残すことができるようになります。
ITツールに任せる
「試行錯誤して成果を残す」ことができれば、次に、その作業を「ITツールに任せる」ことを考えます。
「4-5.ゴールの達成に集中する極意(4)時間のためにお金を使う」の記事にも書いているのですが、
標準作業(事務的な作業)から、「ITツールに任せる」のが良いです。
「ITツールに任せる」には、作業を標準化する(例外をなくす)必要があるので、
営業プロセスを「ITツールに任せる」には、営業プロセスを細分化、可視化して、理想的な営業プロセスに標準化した後に、
「ITツールに任せる」(ITツールに任せれる部分を任せる)ことが必要です。
人に任せる
「試行錯誤して成果を残す」ことができれば、その作業を「ITツールに任せる」ことを考えますが、「ITツールに任せる」ことができない場合、「人に任せる」ことになります。
「4-6.ゴールの達成に集中する極意(5)躊躇なく任せる」の記事にも書いているのですが、
「マニュアル」と「チェックリスト」を作成したうえで、「人に任せる」のが良いです。
自分でやってうまくできた作業を、他の人に任せてもうまくできるように、
- いつも自分が行っている作業を「細かく」「順番通り」にマニュアルに記載する
- いつも自分が「何に注意し」「どんなことを確認しているか」をチェックリストに記載する
ことが大切です。
すべての作業を「ITツールだけに任せる」のが理想的ではありますが、どうしても人でやった方が良い作業(やらざる負えない作業)も残るので、「マニュアル」と「チェックリスト」を作成したうえで、「人に任せる」ことで、
「ITツール」と「人」をうまく組み合わせて、「システム化」=「自動化」+「結果の保証」を実現することが重要です。
まとめ
- システム化を完成させたら、何もしなくても、自動的に、いつも同じ結果を得られること
- 「システム化して圧倒的な速さを獲得する」には、まずは、試行錯誤して成果を残すこと。そして、「ITツール」と「人」に任せて、「自動化」+「結果の保証」を実現すること
まずは、挑戦と失敗から貪欲に学び、試行錯誤を繰り返すことで、成果を残せるようになり、
更に、それらをシステム化することで、何もしなくても、自動的に、いつも同じ結果を得られるようになり、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
- 5-25.短時間で成果を残す原則(24)すべての言い訳は時間のムダ
- 5-24.短時間で成果を残す原則(23)欲望を人の役に立つ力に変える
- 5-23.短時間で成果を残す原則(22)大好きな仕事をする
- 5-22.短時間で成果を残す原則(21)事前の期待を超える
- 5-21.短時間で成果を残す原則(20)情報中毒者にならない
- 5-20.短時間で成果を残す原則(19)システム化して圧倒的な速さを獲得する
- 5-19.短時間で成果を残す原則(18)ものごとを構造化する
- 5-18.短時間で成果を残す原則(17)強烈に与える
- 5-17.短時間で成果を残す原則(16)独自性で勝負する
- 5-16.短時間で成果を残す原則(15)一次情報だけを集める
- 5-15.短時間で成果を残す原則(14)仮説を立ててからやる
- 5-14.短時間で成果を残す原則(13)共通点や類似点をみつける
- 5-13.短時間で成果を残す原則(12)ゴールから逆算する
- 5-12.短時間で成果を残す原則(11)課題解決より課題設定にこだわる
- 5-11.短時間で成果を残す原則(10)便利なフレームワークを利用する
- 5-10.短時間で成果を残す原則(9)周りをデキる人で固める
- 5-9.短時間で成果を残す原則(8)恋愛をするようにビジネスをする
- 5-8.短時間で成果を残す原則(7)80対20の法則を意識して動く
- 5-7.短時間で成果を残す原則(6)簡単で強力な論理思考を使う
- 5-6.短時間で成果を残す原則(5)活動は、新規活動1つ、維持活動1つとする
- 5-5.短時間で成果を残す原則(4)センターピンを倒す
- 5-4.短時間で成果を残す原則(3)良循環を起こす
- 5-3.短時間で成果を残す原則(2)Simple is Best
- 5-2.短時間で成果を残す原則(1)Less is More
- 5-1.短時間で成果を残すには、高生産性を追求すること
これは、「1-7.思考を変え人生を変える方法(7)この人の思考になれたら、人生は好転する」の記事で紹介した「加藤 将太さん」に教えてもらった原則です。加藤さんは、システム化のプロですが、圧倒的な速さで事業を拡大しています!