「5-21.短時間で成果を残す原則(20)情報中毒者にならない」の記事にて、
・情報を集めることで、満足しないで欲しいこと、情報は、目的やゴールを達成するために使うものであること
をお伝えしました。
今回も含めて複数の記事で、具体的に「短時間で成果を残すための原則」について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!
「短時間で成果を残すための原則」の21個目は、
・事前の期待を超える
です。
目次
「事前の期待を超える」とは?
「事前の期待を超える」とは、
- 相手の事前の期待を正確に知ること
- 相手の事前の期待を少しでも超えること
です。
相手の事前の期待を正確に知ること
日常生活でも仕事でも、相手を満足させるために必要なことは、「事前の期待を超える」ことであり、相手の「事前の期待を超える」には、何よりもまず、「相手の事前の期待を正確に知ること」が必要です。
相手の事前の期待を正確に知れなければ、相手を満足させることはできません。
相手に対して、どんな行動をするにしても、何か商品やサービスを提供する場合も、相手の事前の期待を超えることが出来なければ、相手を満足させることはできません。
どれだけ自分が素晴らしいと思う行動をしたとしても、周りと比較してどれだけ優れた機能や外観を持つ商品やサービスを提供したとしても、相手の事前の期待を超えることが出来なければ、相手を満足させることはできません。
「相手が満足するかどうか?」は、
「自分がどう思うか?」「周りと比較してどうか?」などは、一切関係なく、
「相手の事前の期待を超えれるかどうか?」ですべて決まります。
どれだけ素晴らしい行動でも、どれだけ良い商品やサービスであっても、相手がそれ以上の期待をしていたら、相手が満足することはありません。
自分が素晴らしいと思った行動でも、周りと比較して優れた商品やサービスであっても、
- そりゃ、世間一般から考えたら素晴らしい行動やけど、もっとできるかと思ってた、、、
- 競合他社より優れているのは確かやけど、もっとスゴイのかと思ってた、、、
- 率直に言うと、期待していただけに、残念やわ、、、
などと、なってしまいます。
頑張ったけど、時間やエネルギー(気力と体力)、お金をたくさん費やしたけど、相手を満足させることができなかった、、、
ということが無いように、まずは、「相手の事前の期待を正確に知ること」が大切です。
相手の事前の期待を少しでも超えること
相手を満足させるには、「相手の事前の期待を正確に知ること」ができた後、その「相手の事前の期待を少しでも超えること」が必要になります。
ここでのポイントは、「少しでも良いので、超えること」です。
相手の事前の期待を、ほんの少しでも、1ミリでも良いので超えていれば、相手は満足します。
逆に、相手の事前の期待を超えることが出来なければ、
「ふーん、こんなもんよね(期待値と同じ場合)」「何これ、ダメやな、、、(期待値より低い場合)」
という感想を持たれてしまいます。
相手を満足させるためには、相手の事前の期待を、ほんの少しでも超えることが、必要不可欠になります。
なぜ、「事前の期待を超える」ことが大切なのか?
なぜ、「事前の期待を超える」ことが大切なのか?というと、
- 相手を満足させることが出来なければ「次はない」から
- 短時間で成果を残すことができるようになるから
です。
相手を満足させることが出来なければ「次はない」から
日常生活でも、仕事でも、相手を満足させることが出来なければ、次回、優先的に声が掛かることはないです。
初めてのデートで、全然盛り上がらずに、しょーもないデートをしてしまったら、
「もう一回、デートしたい!」
と思う訳もなく、相手から自発的に声が掛かることは絶対に無いです、、、。
(そりゃー、もう必死になって、「次回は必ず楽しませます!」と言って、次回のデートのお願いをするしかありません!承諾してくれるかは、分かりませんが、、、)
仕事でも、事前の期待を下回るような商品やサービスを提供してしまったら、
「次は、別の会社の商品やサービスを選ぼう、、、」
と思われてしまいます、、、。
「今回はダメやったけど、次は、期待を超えるような商品やサービスを提供してくれるやろ!」
と考えて、次回の商品やサービスも注文してくる神様、仏様のようなお客様には、今まで出会ったことがありません。(当然ですが、、、)
相手の事前の期待を超えることが出来ずに、相手を満足させることが出来なければ、次回、優先的に声が掛かることは無いですし、次回の依頼や提案が非常にしづらい状況になってしまいます、、、。
そのような状況では、短時間で「成果を残すこと(=相手を満足させること)」はできません。
短時間で成果を残すことができるようになるから
相手の事前の期待を正確に知り、少しでも事前の期待を超えることで、相手を満足させることが出来れば、次回以降は、短時間で「成果を残すこと(=相手を満足させること)」ができるようになります。
一度、相手を満足させることが出来れば、
- より一層、相手の事前の期待を正確に知れるようになる
- より一層、相手の事前の期待をきっちり超えれるようになる
という良い循環が起ります。
相手を満足させることで、相手側は
「自分のことをもっと深く話しても良い」「自分の困っていることを深く知って欲しい」
という気持ちになるので、徐々に警戒心もなくなり、表面的なことから、より根本的なことまで聞くことができるようになります。
そして、より根本的な要求や課題を知り、事前の期待をきっちり超えることで、より相手を満足させることができます。
相手を満足させることが、中長期的な信頼関係を築くことになり、信頼関係を築くことで、より深くより正確に、相手の事前の期待を知り、より短時間で「成果を残すこと(=相手を満足させること)」ができるようになります。
どのように、「事前の期待を超える」と良いのか?
どのように、「事前の期待を超える」と良いのか?というと、
- 相手のゴールを知る
- 細かく確認する
と良いです。
相手のゴールを知る
相手の「事前の期待を超える」ことで、相手を満足させるには、「相手のゴールを知る」ことが大切です。
「相手のゴールを知る」とは、
- 相手が「本当に達成したいことは何か?」を知ること
- 相手の達成したいことを、超具体的に知ること
です。
相手を満足させるためには、相手が「本当に達成したいことは何か?」を知ることが一番大切です。
相手に対して、「困っていることは何ですか?」「悩んでいることは何ですか?」と聞いてしまうことがありますが、その質問の仕方はマズいです、、、。
「2-7.自分の人生を生きるには、あなたにとっての課題以外を全部無視すること」の記事でも書いているのですが、
課題(解決すべき問題)とは、「現状とゴール(達成したいこと)とのギャップ」のことです。
現状とゴール(達成したいこと)を正確に把握してこそ、課題(解決すべき問題)が分かります。
限られた資源(時間、エネルギー、人、モノ、金など)は、ゴールの達成に直結する課題に集中投下すべきです。
ゴールの達成と関係が無い(薄い)困りごとや、悩みごとを解決するのに、限られた資源(時間、エネルギー、人、モノ、金など)を費やすのは、非常に勿体ないことです。
ゴールの達成と関係が無い(薄い)困りごとや、悩みごとを解決しても、
「確かに、困りごとや悩みごとは解決できたけど、あんまり嬉しくないな、、、」「ほんで、まだまだ、困りごとや悩みごとはあるしな、、、」
となってしまいます、、、。
相手に対して、「困っていることは何ですか?」「悩んでいることは何ですか?」と聞くことは、ゴールの達成と関係が無い(薄い)困りごとや、悩みごとをたくさん聞いてしまうことになります。
相手を最高に満足させるには、相手の「本当に達成したいこと」をズバッと聞くことが肝心です。
そして、相手の達成したいことは、「超具体的に聞く」ことが大切です。
「超具体的に聞く」とは、相手のゴールが「SMART(スマート)なゴール」になっているかを確認することです。
「2-1.自分の人生を生きるには、何よりもまず人生のゴールを明確にすること」の記事でも書いているのですが、「SMART(スマート)なゴール」とは、
- Specific(具体的):曖昧さがなく、内容が完全に明確で、誰が読んでも分かること
- Measurable(測定可能):達成できたかどうか、確認できること
- Attractive(魅力的):達成したときも、達成させようとするときも、ワクワクすること
- Realistic(現実的):現実的に考えて、達成可能なこと
- Time-bound(期限):いつまでに達成すれば良いのか? 期限が明確であること
上記の5つの要素を含んだゴールのことです。
相手の達成したいことに、「上記5つの要素がきちんと含まれているか?」を確認し、もし、5つの要素のうち抜けているものがあれば、それをきちんと確認して、明らかにすることが大切です。
特に、Attractive(魅力的)の要素が一番重要で、相手が達成したときはもちろん、達成する過程でもワクワクするようなゴールを聞くことができ、それを一緒に達成することができれば、相手を最高に満足させることができます。
細かく確認する
相手の「事前の期待を超える」ことで、相手を満足させるには、「細かく確認する」ことも大切です。
「細かく確認する」とは、
- 疑問点や気になることが生じたら、その都度確認すること
- 確認する際は、短く簡潔に聞くこと
です。
疑問点や気になることが生じたら、放置せず、勝手に自分で解決せず、その都度相手に確認することが大切です。
疑問点や気になる点を放置したり、勝手に自分で解決してしまったら、相手の事前の期待からズレてしまいます、、、。
そのズレが大きいか小さいかは別にして、相手の事前の期待からズレてしまうと、相手を満足させることができません。
また、疑問点や気になる点などを確認する際は、短く簡潔に聞き、相手に最大限の配慮をすることが大切です。
何度も何度も同じことを聞いたり、ゴールの達成と関係のないことを聞くのは論外として、考えが纏まっていないまま、要点が整理されていないまま、ダラダラ質問しても、相手に迷惑が掛かってしまいます、、、。
相手に質問するときは、必ず「何を確認したいのか?」明確にしてから聞き、少しでも短時間で要件を終えるように配慮すれば、相手の事前の期待からズレてしまうことも、相手に迷惑を掛けてしまうこともありません。
まとめ
- 相手を満足させるには、相手の事前の期待を知り、少しでもそれを上回ること
- 相手の事前の期待を聞くときは、「本当に達成したいこと」を超具体的に聞くこと
- 相手に質問する際は、相手に最大限の配慮をして、短く簡潔に聞くこと
相手を満足させるには、相手の事前の期待を超えることが必要で、相手の事前の期待は、自分で勝手に判断してはいけません。
直接相手に確認することで、相手の事前の期待を正確に知り、少しでもそれを上回り相手を満足させることができるようになることで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!
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- 5-23.短時間で成果を残す原則(22)大好きな仕事をする
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- 5-19.短時間で成果を残す原則(18)ものごとを構造化する
- 5-18.短時間で成果を残す原則(17)強烈に与える
- 5-17.短時間で成果を残す原則(16)独自性で勝負する
- 5-16.短時間で成果を残す原則(15)一次情報だけを集める
- 5-15.短時間で成果を残す原則(14)仮説を立ててからやる
- 5-14.短時間で成果を残す原則(13)共通点や類似点をみつける
- 5-13.短時間で成果を残す原則(12)ゴールから逆算する
- 5-12.短時間で成果を残す原則(11)課題解決より課題設定にこだわる
- 5-11.短時間で成果を残す原則(10)便利なフレームワークを利用する
- 5-10.短時間で成果を残す原則(9)周りをデキる人で固める
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- 5-4.短時間で成果を残す原則(3)良循環を起こす
- 5-3.短時間で成果を残す原則(2)Simple is Best
- 5-2.短時間で成果を残す原則(1)Less is More
- 5-1.短時間で成果を残すには、高生産性を追求すること
日常生活でも仕事でも、相手を満足させるために必要なことは、「事前の期待を超えること」です!事前の期待を少しでも良いので超えると、相手は満足しますが、事前の期待を超えれないと、相手は不満を感じてしまいます、、、