『5-14.短時間で成果を残す原則(13)共通点や類似点をみつける』の記事では、
- すべてをゼロから自分の頭だけで考えるのではなく、ありとあらゆる境界を越えて、「共通点や類似点をみつける」ことで、目の前の課題解決に活用して欲しいこと
- 「共通点や類似点をみつける」際は、プロセス(進め方)や構造(全体像)に着目し、本質=「一番重要なことな何か?」「どの点をパクるべきか?」を見極めて欲しいこと
をお伝えしました。
今回も含めて複数の記事で、具体的に『短時間で成果を残す原則』について、詳しく解説しますので、あなたが日常生活で、仕事をするうえで、「使える!」と思ったものは、どんどん実践してみてください!
『短時間で成果を残す原則』の14個目は、
・仮説を立ててからやる
です。
何かに取り組む際には、とりあえずやってみるのではなく、「こうすればうまくいくのでは?」という仮説を立ててからやってみて、「仮説通りだったか?」「的外れだったか?」などの結果を検証し、経験を積み重ねることで、仮説の精度を向上させていくことが大切です!
目次
「仮説を立ててからやる」とは?
「仮説を立ててからやる」とは、何かに取り組む際に、
- 事前に、良い結果や結論が得られる方法を考えて試してみる
ことです。
事前に、良い結果や結論が得られる方法を考えて試してみる
何かに取り組む際には、とりあえず、何も考えずにやってみるのではなく、
事前に、
- こうすればうまくいくのでは?
- この課題を解決するには、こうすれば良いのでは?
- この人には、このように説明すれば納得してもらえるのでは?
など、良い結果や結論が得られる方法を考えてから、それを実際の取り組みで試してみることが大切です。
そんなん「仮説を立ててからやる」のは当たり前では、、、?
と思われたかもしれませんが、
日常生活や仕事をするうえで、何かに取り組む際には、
これは、もう考えるまでもないやろう!
という油断や
全部、前回通りで良いやん!!
という思考停止が生じてしまうもので、毎回、きちんと「仮説を立ててからやる」のは、なかなかできないことなので、普段から
- これまでの常識は、本当に現在でも、そのまま通用するのか?
- 「全部、前回通り」をもう何回も続けてないか? 全部、前回通りで本当に良いのか?
- 本当は、もっと良い方法があるのでは? 今だからできることがあるのでは?
など、疑いの目を持ち「仮説を立ててからやる」クセをつけることが重要です。
何かに取り組む際には、「すべてのことは、実験である」と考えると良いです! 何に取り組む場合でも、それらはすべて実験なので、実験がうまくいく方法をたくさん考えて、それらの方法を一つ一つ試してみることが大切です!
なぜ、「仮説を立ててからやる」ことが大切なのか?
なぜ、「仮説を立ててからやる」ことが大切なのか?というと、
- 仮説を立てることで、行動を起こすまでの時間が短縮されるから
- 仮説と検証を繰り返すことで、仮説の精度が向上するから
です。
仮説を立てることで、行動を起こすまでの時間が短縮されるから
何かに取り組む際に、「こうすればうまくいくのでは?」という仮説を立てることで、実際の行動を起こすまでの時間が短縮されます。
何かに取り組む際に、成功確率を少しでも高めるために、
「まずは、幅広く情報収集しよう!」「次に、情報を整理・分析して、どう行動すれば良いか考えよう!」「確信を持てるまでは、行動するのは辞めておこう!」
というやり方は、確かに、成功確率は上がるかもしれませんが、
- 情報収集や情報の整理・分析に時間がかかり、行動を起こすまでに時間がかかる
- どれだけ情報を集めて、整理・分析しても、思い通りに行かない場合も(多々)ある
というデメリットがあります。
情報収集をしていると、次から次へと色んなことが分かり、
「もっと、もっと調べないと、、、」「調べれば調べるほど、分からないことも増えてくる、、、」
という気持ちになり、どこまでも情報を収集し続けてしまう、、、ということもあります。
そして、たくさん集めた情報を整理・分析するのにも、非常に多くの時間が必要になるので、いつまで経っても実際の行動を起こすことができない、、、という事態にもなります。
更に、長時間の情報収集、整理・分析の結果導き出した最善の行動を行っても、現実には、全然思い通りにならない、、、ことも多々あります。
まずは、「こうすればうまくいくのでは?」という仮説を立て、情報収集もその仮説に基づいて行い、情報を収集し続けるのではなく、実際に行動を起こしてみることで、仮説の結果を確認する(検証する)ことが大切です!
仮説と検証を繰り返すことで、仮説の精度が向上するから
「仮説を立てることで、行動を起こすまでの時間が短縮される」ということに対して、
仮説を立てなければ(何も考えなければ)、もっと早く行動できるのでは!?
と思われたかもしれませんが、
仮説を立てずに(何も考えずに)とりあえずやってみると、確かに、行動を起こすまでの時間は、更に短縮されますが、
良い結果であっても、悪い結果であっても、
・起こした行動の結果が、何でそうなったのか?
ということが、全然分かりません、、、
「とりあえず行動してみたらうまくいったんですよ!」「行動あるのみです!!」
と言い続けていると、次に何かをするときも「とりあえず行動してみる」しかなく、そして、次の次も、またその次の次の次も、、、永遠に「とりあえず行動してみる」しかなくなります(泣)
少なからず、
「こうすればうまくいくのでは?」「この方法なら、良い結果が得られるハズ!」
という仮説を立ててからやってみてると、
その結果に対して、
- どのぐらい仮説通りになったか?
- それとも、全然仮説通りにならなかったか?
- 何か、仮説の立て方に問題があったのか?
という分析を行うことができ、その分析の結果から、
「次は、こうすればうまくのでは?」「この方法のココを改善すれば良いハズ!」
という次の取り組みに対する仮説を立てることができます。
このように、仮説とその検証を繰り返すことで、どんどん、仮説の精度が向上していきます。
そして、仮説の精度が向上すれば、当然、課題解決のスピードも向上し、短時間で成果を残せるようになります!
何も考えずに「とりあえず行動してみる」のではなく、仮説を立ててから「とりあえず行動してみる」のが肝心です!また、「共通点や類似点をみつける」場合も、「この課題なら、この業界の事例が使えるのでは?」など、まずは、仮説を立ててから「共通点や類似点をみつける」と良いです!
どのように、「仮説を立ててからやる」のが良いのか?
どのように、「仮説を立ててからやる」のが良いのか?というと、
とにかく、何をするにも、「仮説を立ててからやる」ことで、
- 仮説と検証を行う「絶対量」を増やし、仮説の精度を向上させる
と良いです。
仮説と検証を行う「絶対量」を増やし、仮説の精度を向上させる
初めから、筋の良い仮説を立てることは、不可能なので、(できるものならしたいですが、、、)
まずは、とにかく、何をするにも、「仮説を立ててからやる」ことで、仮説と検証を行う「絶対量」を増やすことが大切です。
仮説と検証を行う「絶対量」を増やすことで、多くの経験を積むことが可能で、そのほとんどは、失敗の経験になりますが、その失敗の経験がすべて肥やしになって、仮説の精度を向上させることができます。
「こうすればうまくいくのでは?」という仮説が、どこから生まれてくるかというと、
結局、仮説はその人の積み重ねた経験の中から生まれます。
- どれだけ大変なことに積極果敢に挑戦してきたか?
- そして、どれだけ多くの貴重な失敗の経験を積み重ねてきたか?
によって、生まれてくる仮説の質が変わります。
仮説の精度を向上させるためには、挑戦と失敗から貪欲に学ぶしかありません。
また、『5-13.短時間で成果を残す原則(12)「達成したいゴール」から逆算する』の記事の中で、
- 「1年後」に達成したい完全に明確なゴール
- ゴールから逆算された、「9ヶ月後、6ヶ月後、3ヶ月後、毎月、毎週」の中間目標
- 中間目標を達成するための行動計画
を立ててから、具体的な行動を起こすことが大切とお伝えしましたが、
これは、まさに、「こうすればうまくいくのでは?」という「仮説を立ててからやる」ことになります。
1年間という期間で「仮説を立ててからやる」というのは、非常にオススメで、毎年、1年間を通して仮説検証を繰り返し、毎年のゴール、中間目標、行動計画の精度が向上することで、
年を重ねるごとに、1年間でより大きな中長期的なゴールを、より着実に、より効率よく達成できるようになります。
何かに取り組む際に「計画を立ててから実行する」ことは、「仮説を立ててからやる」ことそのものなので、日常生活でも仕事をするうえでも「計画を立ててから実行する」と良いです! 絶対量を増やすと、その分、計画の質も向上します!
まとめ
- 「こうすればうまくいくのでは?」という「仮説を立ててからやる」ことで、情報収集や整理・分析の時間を区切り、より早く行動を起こせること
- 仮説と検証を繰り返すことで、仮説の精度が向上し、短時間で成果を残せるようになること
何に取り組む際にも、「こうすればうまくいくのでは?」という仮説を立ててからやってみて、仮説と検証を繰り返し、
仮説の精度をどんどん向上させることで、短時間で成果を残せるようになり、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!