『3-4.心を最高の状態に保つには、心をフロー状態に保つこと』の記事では、
- 心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態=フロー状態に保つことで、常に、自分の能力を最大限に発揮して欲しいこと
- どんなことがあっても、ネガティブな意味づけをせずに、いち早く切り替えて、心をフロー状態に保ったうえで、自分にとって最善の行動を選択して欲しいこと
をお伝えしました。
じゃ、一体どうやって心をフロー状態に保てば良いの??
という疑問が浮かんでくるかと思いますので、
本記事では、
・心をフロー状態に保つには、どうすれば良いのか?
について詳しく解説します。
心をフロー状態に保つことで、常に「自分の能力を最大限に発揮することが可能」となり、「人生のゴール」をより速く、より確実に達成できるようになりますので、あの手、この手で、心をフロー状態に保つことができるようになる方法をお伝えします!
目次
心をフロー状態に保つには、どうすれば良いのか?
心をフロー状態に保つには、どうすれば良いのか?について、
『3-4.心を最高の状態に保つには、心をフロー状態に保つこと』の記事でも引用した、辻 秀一 著『禅脳思考』の内容をご紹介します。
『禅脳思考』では、心をフロー状態に保つには、下記を普段から意識することが重要であると書いています。
過去にも、未来にも縛られず、今、この瞬間を生きること。
人に与えることが、自分自身の恵みでもあること。
すべてを敬う心(尊敬する心)が、自分自身の心を豊かにすること。
比較思考が続くかぎり、幸せは訪れないこと。
好きなことに、無我夢中で没頭すること。
自分の表情、呼吸、姿勢を整えること。
人間らしく愛を謳歌して生きること。
人に謝り、人を許し、応援すること。
感謝の心をもつこと。
辻 秀一 著『禅脳思考』(2014)
たくさん書かれていますが、自分にとって簡単なこと、実践できることからやってみることがオススメです!
一つ一つの内容について、詳しく見ていきますが、以下では、私が「簡単」であり「実践しやすい」と考える順番で説明していきます!まずはやってみて、心をフロー状態に保ち、自分の能力を最大限に発揮することが大切ですので、「これは良い!」と思ったものから、ぜひ、実践してみてください!
「自分の表情、呼吸、姿勢を整えること」
まず、心をフロー状態に保つ方法で、一番「簡単」で「実践しやすい」のは、「自分の表情、呼吸、姿勢を整えること」になります。
自分の
- 表情を整えるとは、いつも「笑顔でいること」
- 呼吸を整えるとは、焦りを感じているときほど「深呼吸をすること」
- 姿勢を整えるとは、背筋を伸ばし「姿勢を正すこと」
です。
確かに、「笑顔でいること」「深呼吸をすること」「姿勢を正すこと」を心掛けるのは、「簡単」で「実践しやすい」な!
と思われたかもしれませんが、仕事をしていると、
- トラブル対応でイライラして、全然笑っていない人(むしろ怒っている人)
- 予想外の出来事に見舞われて、焦り、慌てて呼吸が浅くなっている人(呼吸が荒い人)
- パソコンの画面を食い入るように見て、背中が曲がって姿勢が悪い人(超猫背な人)
を良く見かけますので、忙しいときほど、緊急時ほど、意識して心掛けることが大切です。
忙しいときほど、緊急時ほど、自分の能力を最大限に発揮して、冷静に最善の手を打っていくことが求められますので、意識して心をフロー状態に保つようにしてください!
私は、『ブログ運営者』の似顔絵の通り、いつも笑顔でいることを心がけていますが、
「とっても、うさんくさい笑顔ですね!」「表情の裏側では、何か悪いことでも考えてるんですか!?」
と、よく言われます、、、(笑)
また、もともと(生まれつき)ニヤけている顔なので、とても真面目に話を聞いているときでも、
「何、笑ってんねん!」「真剣に話を聞いているか!?」「ふざけてんのか!?」
と注意されることもあります(泣)(私は、超真剣なのですが、、、)
忙しいとき、緊急時ほど、笑顔を忘れ、呼吸が浅く、姿勢も悪くなってしまうものなので、そんなときほど、意識して、無理矢理にでも笑顔を作ること、深呼吸を繰り返すこと、姿勢をピンと正すことで、心をフロー状態に保つことが大切です!
「過去にも、未来にも縛られず、今、この瞬間を生きること」
次に、心をフロー状態に保つ方法で実践しやすいのは、「過去にも、未来にも縛られず、今、この瞬間を生きること」です。
過去は、過ぎたことなので、変えることができません。
(変えたい過去はたくさんありますが、、、)
未来がどうなるかは、誰にも正確には分かりません。
(誰もが知りたいことではありますが、、、)
過去から学ぶこと、未来を予測することは大切ですが、過去や未来に縛られてしまう、捉われて身動きが取れなくなってしまうのは、絶対にダメです。
一番大切なのは、
- 今、この瞬間を生きること。今、この瞬間の自分の時間を大切にすること
- 今、この瞬間の出来事に、100%集中すること
- 今、この瞬間の触れ合いに、出会いに、機会(チャンス)に感謝すること
です。
今、この瞬間に100%集中することで、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つことができます。
人生は、「今、この瞬間」の積み重ねで出来ています。「今、この瞬間」を大切にすること、「今、この瞬間」を自分にとって「本当に大切な人」「本当に重要なこと」に100%集中できるようにすることで、人生をより良いものにできます!
「比較しないこと」
心をフロー状態に保つには、「誰か」や「何か」と「比較しないこと」が大切です。
「誰か」や「何か」と「比較してしまった」時点で、心が「捉われている」ことになり、心がフロー状態ではなくなってしまいます。
当たり前ですが、人は人、自分は自分です。(「周りの人と自分は異なる」という意味です)
人の成功に憧れること、羨ましく思ってしまうことは、仕方ありません。
他人の不幸が蜜の味なのも、もう、認めてしまいましょう(笑)
しかし、人のことばかり気にして、自分のことを見失ってはいけません。
大切なことは、他人と比較することではなく、
- 自分の人生=時間を大切にして、自分の人生を生きること
- 自分にとっての「人生のゴール」を達成できること
- 「本当に大切な人」「本当に重要なこと」に自分の貴重な時間、エネルギー(気力と体力)、お金を使うこと
です。
他人のことはどうしても気になってしまうものなので、週刊誌やワイドニュースなどをついつい見てしまうのは仕方がないですが、長時間見るのは禁物です!キャッチコピーに好奇心を刺激されても、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保ち、自分の時間を大切にしてください!
「人に与えること」
心をフロー状態に保つには、積極的に「人に与えること」が大切です。
「人に与えること」で、誰かの役に立つこと、笑顔に、幸せにすることが、自分自身の心も、人生も豊かなものにしてくれます。
心も人生も豊かにするために大切なことは、「自己成長」による「他者貢献」なので、たくさんのことを貪欲に学び、自分を磨き続けながら、より多くの人の役に立ち、笑顔に、幸せにし続けることで、心も人生も充実させることができます!
また、「人に与えること」は、相手から与えてもらったからやるのではなく、自分から「人に与えること」が重要です。
- もし、ある人に好かれたいなら、その人のことを、自分から好きになること
- もし、ある人に信頼されたいなら、その人のことを、自分から信頼すること
- もし、ある人に理解されたいなら、その人のことを、自分から理解すること
が基本で、「人に与えること」には、「好意をもつ」「信頼する」「理解する」ということも含まれます。
ぜひ、「何か」されたいことがある場合は、「強く願って待つ!」のではなく、自ら積極的にその「何か」をするようにしてください!
自分から「人に与えること」で、「なんで何もしてくれへんねん!」「いつまで待てば良いねん!」という待ちの状態=心が捉われている状態から抜け出し、心をフロー状態に保ったうえで、主体的に行動することが可能になります。
「自分がして欲しいと思うことは、何よりもまず他人にそうしてあげること」は、ビジネスの黄金律でもあります! 日常生活でも仕事でも、自分がして欲しいことは、まず自分が他人にそうすることで、人生がより良いものになっていきます!
「好きなことに無我夢中になること」
心をフロー状態に保つには、「好きなことに無我夢中になること」が大切です。
「好きなことに無我夢中になる」には、何よりもまず、自分にとっての「人生のゴール」=「残された時間で達成したいこと」を完全に明確にする必要があります。
自分が何をしたいか、正直よく分からんのよね、、、
という状態では、「好きなことに無我夢中になること」ができません、、、
『2-1.自分の人生を生きるには、何よりもまず人生のゴールを完全に明確にすること』の記事に書いている通り、自分にとっての「人生のゴール」を
- Specific(具体的):曖昧さがなく、誰が読んでも分かること
- Measurable(測定可能):達成できたかどうか、確認できること
- Attractive(魅力的):考えただけで、ワクワクすること
- Realistic(現実的):現実的に考えて、達成可能なこと
- Time-bound(期限):期限が明確であること
の5つの要素を満たす「SMART(スマート)なゴール」にして、完全に明確にすることが、「好きなことに無我夢中になる」ための第一歩です!
「SMART(スマート)なゴール」の要素のうち、一番重要なのが、Attractive(魅力的)であり、自分にとって「寝ても覚めてもワクワクしてしまうほど魅力的なこと」を見つけることができれば、自然と「好きなことに無我夢中になること」ができます。
自分にとって「寝ても覚めてもワクワクしてしまうほど魅力的なこと」の見つけ方は、『2-2.人生のゴールの見つけ方(1)自分の葬式を想像してみる』など、複数の記事でご紹介していますが、
「自分の葬式を想像してみる」ことで、自分にとって
- 「本当に大切な人」=「自分の葬式に絶対に来て欲しい人」
- 「本当に重要なこと」=「自分の葬式の参列者から言われたいこと」
が明らかになり、「自分の葬式に絶対に来て欲しい人」のために「自分の葬式の参列者から言われたいこと」をすることで、「好きなことに無我夢中になること」が可能です。
そして、「好きなことに無我夢中になること」で、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つことができます。
私の場合は、「家族(特に、妻と娘)」から、「アホみたいに本を読んでたな」「けど、家族を第一に考えて行動してくれたな!」と言われたいので、本を読んで得た知識で、家族の役に立ち、笑顔に、幸せにし続けることを、無我夢中でやっています!
「人を愛すること」
心をフロー状態に保つには、「人を愛すること」が大切です。
「人を愛する」とは、その人の「ありのままを認める」ということです。
「ありのままを認める」というのは、その人の「良い点」も「悪い点」も含めて、その存在自体を心からありがたいと感じ、愛おしく想うことです。
世の中に、何の欠点も持たない、完璧な人なんて一人もいません。
誰しも、欠点をもち、不得意なこと、苦手なことがあり、未熟なこともたくさんありますが、ありのままを認めて、存在自体に感謝しましょう!
その人の欠点や未熟な点こそ、可愛らしい点であり、愛すべき点です。
「欠点や未熟な点を愛する」って、なかなか難しいこと言うな!! かなり、慈悲深い人じゃないとムリなのでは!?
と思われたかもしれませんが、
子供が一生懸命何かに取り組んでるけど、できない姿や泣いている姿をみると、
「あぁ、なんて可愛いんやろ、、、」「頑張れ!あと、少しやで!」「ちょっとだけ力を貸して、できるようにしてあげよう!!」
と自然と感じるものなので、その気持ちをほんの少しでも、周りの大人に対しても感じるようにすると良いです!
まずは、あなたの周りの、自分にとって「本当に大切な人」の「ありのままを認める」ことから始めて、徐々に「ありのままを認める」対象範囲を広げていくことが大切です。
「ありのままを認める」ことで、周りの人の欠点や未熟な点に心を揺らがされることも、捉われることもなく、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保ち、周りの人との協力関係を築くことが可能です。
「ありのままを認める」対象範囲を、将来的には、上司や経営層(社長など)にまで拡大しちゃいましょう(笑)そして、上司や経営層(社長など)がプリプリ怒っていたとしても、「全然、自分を制御できてないな~。ホント子供みたいで可愛いな~。しゃーないから、良い仕事して成果残してやるか!」と心の中で思えるようにしてください!(言葉にしちゃダメですよ!)
「素直に謝ること」
心をフロー状態に保つには、「素直に謝ること」が大切です。
何か過ち(あやまち)を犯してしまった時は、気づいた時点で、すぐに「素直に謝る」ようにしましょう!
『論語』の中に、私の大好きな言葉(肝に銘じている言葉)があるので、一つご紹介します。
「過ちては改むるに憚ること勿れ(あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ)」
=「あやまちを犯したことに気づいたら、体裁や体面などにとらわれず、ただちに(お詫びして)改めるべき」
『論語』より
という言葉です。
「素直に謝る」というのは、歳をとるほど、偉くなるほど(地位や名誉、役職や実績があるほど)実践するのが難しくなりますが、私は、この言葉を知って以来、この言葉に背中を押されるように、自身のあやまちに気づいたら、すぐに素直に謝って、改めるようにしています。
私は、特別に、地位や名誉も、役職や実績もあるわけではないので、自身の「過ち」や「誤り」に気づいたときは、素直に謝りたい放題です(笑) もう、「これでもか!」というほど、真剣に、そして素直に誠心誠意謝るようにしています!
自身の「過ち」や「誤り」に気づいた際に、「素直に謝ること」をしないと、周りの誰も気づいていなくても、自分自身は気づいているので、心に違和感が残ります。
心に違和感が残り、スッキリしない状態、モヤモヤしている状態は、心が揺らいでいる、捉われている状態に他ならないので、素直に謝ってしまうことで、心をスッキリさせ、モヤモヤを解消して、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保ってから、改善策に取り組むと良いです。
「人を許すこと、応援すること」
心をフロー状態に保つには、「人を許すこと、応援すること」が大切です。
自身の「過ち」や「誤り」に気づいた際に「素直に謝ること」と同様に、人に謝られたら、素直に許してあげましょう!
いやいやいや、そんなんすぐには、素直に許せないようなことも、たくさんあるで、、、
と思われたかもしれませんが、
「許さない」という状態は、謝られた人の「過ち」や「失敗」に心が揺らがされている、捉われている状態なので、「許されない」側にとってはもちろん、自分にとっても良くない状態です。
心が何かに揺らがされている、捉われている状態では、本来の自分の能力を最大限に発揮することができなくなってしまうので、そんな勿体ないことはせずに、すぐに素直に許してあげた方が自分にとっても良いです。
私は、基本的に、いつも許してもらう側の立場なので、謝ったらすぐに許して欲しいのが本音です(笑) そんな、許してもらう側の立場の気持ちが痛いほど分かる私でも、稀に謝られることがありますが、もちろんすぐに「ええです!ええです!」と二つ返事で許しています!
そして、素直に許してあげたら、更に、その人を応援することが大切です。
「同じ過ちを繰り返したらアカンで!」「もう、二度とこんなことするんやないで!」「もっと、人から褒められることをするんやで!!」
と、許してあげた人を、ぜひ、激励してください!
「人を許すこと」更には「応援すること」で、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つことができます。
「すべてを敬う心と、すべてに感謝する心をもつこと」
心をフロー状態に保つには、「すべてを敬う心と、すべてに感謝する心をもつこと」が大切です。
- 自分が、決して一人では生きていけないこと
- 様々な人やモノに支えられて、恵まれて、生きていること
を意識できれば、すべての人やモノを敬う(尊敬する)ことができます。
- 自分が、本当にいつ死ぬか分からない中で、幸運にも、今こうして生きていること
- 一瞬一瞬が天から与えられた贈り物であり、一瞬一瞬に「機会(チャンス)」が与えられていること
を意識できれば、すべての人やモノに感謝することができます。
意識を変える(考え方=思考を変える)ことで、すべての人やモノの、存在自体を敬い(尊敬して)、存在自体に感謝することが可能です。
『ブログ運営者の夢は、世の中を「感謝の心」と「笑顔」で溢れさせること』の記事でも書いているのですが、
・幸せが感謝をもたらすのではなく、感謝が私たちを幸せにしてくれる
ので、すべての人やモノを敬う(尊敬する)心、感謝する心を持つことができれば、その時点で幸せになり、幸せを感じることができれば、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つこともできます。
たくさん「心をフロー状態に保つ方法」をお伝えしてきましたが、実は、まだまだあります(笑)それらは、次回以降の記事でお伝えしていきますが、「心をフロー状態に保つ方法」に絶対的な正解はなく、どんな方法、どんな考え方でも自分が「心をフロー状態に保つ」ことができればそれで良いです!
心をフロー状態に保つことは、普段から意識していない(訓練していない)と、なかなか難しいことですが、ぜひ、自分の能力を最大限に発揮するためにも、
あなたが、自分の人生を生きるためにも、自分の人生をより良いものにするためにも、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保ってください!
まとめ
- 心をフロー状態に保つことができれば、常に「自分の能力を最大限に発揮することが可能」となること
- どんな方法、どんな考え方を使っても良いので、心を「揺らがず」「捉われず」あるがままで自然な状態に保つこと
心をフロー状態に保つことができれば、本当に自分の行動が変わること、パフォーマンスが向上することを実感できますので、ぜひ、どんな方法、どんな考え方でも使えるものは使って、あなたの心をフロー状態に保ってください!
そして、いついかなるときも、自分の能力を最大限に発揮して、最善の行動ができるようになることで、あなたの人生がより良いものになることを、心から願っています!